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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第194回

解約してもメアドそのまま使えるキャリアメール持ち運びを体験! これで3大キャリア離脱も問題無しか?

2021年12月26日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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 12月16日からドコモ、au、ソフトバンクと順次開始した「メール持ち運び」サービス。3社の回線契約を終了しても(ahamoやpovo、サブブランドに移行した場合を含む)、キャリアメールのアドレスをそのまま使い続けられるもので、政府の携帯電話値下げ要請の“総仕上げ”的なサービスと言える。では、実際に手続きはどうなのかを実際にドコモを解約して試した。

ドコモの契約はすでに解約して、モバイルの電波は圏外になっているiPhoneだが、ドコモのメールは問題無く受信できている

解約した後で申し込むのがキホンのサービス
ドコモ→ahamo、au→povoなどでも利用可能

 今回のメール持ち運びサービスは、基本的に解約してから申し込みをする必要がある。3社ともに解約後31日間以内あることが必要な点は共通。料金はドコモとauが月330円、ソフトバンクが年3300円。ただし、ソフトバンクは来年夏頃に月額払い(月330円)にも対応する予定だ。

 対応するキャリアメールのドメインはドコモは過去に「@docomo.ne.jp」しか提供してこなかったこともあり1つだが、auは「@ezweb.ne.jp」「@au.com」のどちらも対応、ソフトバンクやY!mobileは現在使っているもの以外に、ボーダフォンやウィルコム、イーモバイルなどさまざまなアドレスがそのまま利用可能だ。なお、UQ mobileは現時点では対応していない。

ソフトバンクの契約を解約後も継続利用が可能なドメイン一覧。すでに懐かしいと感じるものも含まれている

 申し込みは、すべてオンライン経由となる。もともとキャリアメールがないMVNOの格安SIMやオンライン専業プランに移行するユーザーを想定したものと考えれば自然だが、今のドコモはドコモショップでエコノミーMVNO(OCN モバイル ONEなど)のSIMも扱っているため、店頭申し込みの方法がないのが残念なところだ。また、解約後の申し込みが原則だが、ドコモの通常契約からahamoに移行する場合はahamo移行タイミングに手続きをする必要がある。

 サービスの申し込みが可能なのは各社とも解約から31日以内と書いたが、今だと持ち運びサービス開始前に解約しながら31日が経過していないケースもあるだろう。auは12月2日以降の解約には対応するとしている。

 なお、ドコモとauは解約時点のメールアドレスから変更できない。ソフトバンクは来年夏頃に変更が可能になる予定とのこと。ドコモとauについては、今後も積極的にキャリアメールを使い続けるというよりも、すでに周知したメールアドレスを使いつづけるための保険的なサービスと捉えたほうがいいのだろう。

 以下の表では、3社のキャリアメール持ち運びのサービスを比較した。基本的な差はないが、ソフトバンクだけ現時点で1年払いだけだが、システムが強化されるのか来年夏ごろに大きくバージョンアップしそうだ。

  ドコモ au ソフトバンク
サービス名 ドコモメール持ち運び auメール持ち運び メールアドレス持ち運び
利用料 月330円 月330円 年3300円
(来夏以降、月330円も可)
申込方法 解約後31日以内でオンライン
(ahamoへ移行はahamo申込時)
解約後31日以内でオンライン 解約後31日以内でオンライン
メールアドレス変更 × × ○(来夏以降、可)
メールアプリ
(iPhone)
標準「メール」アプリをそのまま利用可能 標準「メール」アプリをそのまま利用可能 標準「メール」アプリをそのまま利用可能
メールアプリ
(Android)
汎用メーラーを利用(ahamo契約者は「ドコモメール」も可) 「auメール」 汎用メーラーを利用
汎用メーラーの利用

※ソフトバンクの設定はEメール(i)の場合、MMSは別途設定により利用可能

設定変更などは一切なしでそのまま使い続けられる場合もある

 申し込みを済ませたら、次は必要な設定だが、基本的にはそのまま何もせずにメールが使い続けられることが多い。iPhoneの場合は、ドコモ/au/ソフトバンクともにiOS標準「メール」アプリでそのまま使える。機種を変えるなどした場合の再設定も、専用のウェブサイトにログインしてプロファイルダウンロードという解約前と同じ操作をするだけでいい。

 Androidの場合は、ユーザーがIMAP対応のメールアプリを用意して設定するのがドコモとソフトバンク。auはIMAP対応メールアプリでもいいいが、2017年秋冬発売モデル以降のauスマホに入っている「auメールアプリ」ならそのまま使える。ドコモにも専用の「ドコモメール」アプリがあるが、このアプリはドコモ回線での利用が前提なので、実際に使えるのはドコモの通常プランからahamoに移行した場合のみとなっている。

 なお、3社のキャリアメールは以前からIMAP対応をしているので、PCでキャリアメールを読むためにIMAP対応の汎用メーラーを使っていた人なら、そのまま設定を変えずに移行できる。

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