最新パーツ性能チェック 第312回
CUDAコア1万基超えの“巨大で獰猛なGPU”の真価に迫る
GeForce RTX 3090 FE降臨!TITAN RTX/RTX 3080 FEと8Kゲーム対決
2020年09月24日 22時00分更新
8K検証がうまくいかなかったゲームもあった
今回はDSRを使って8Kを擬似的に検証する方針だが、疑似8Kで検証できかなった、あるいは意味のなかったゲームの結果から見ていきたい。まずは「Rainbow Six Siege」だ。APIはVulkanとし、画質「最高」をベースにレンダースケールを100%に設定。ゲーム内ベンチマーク機能を利用して計測する。
結論から先に言うと、ゲーム内で8K解像度(7680×4320ドット)を選択できたが、出てきた結果は4K時とほぼ一緒だった。そのため、4Kまでの結果で比較する。
低解像度時はRTX 3090 FEのアドバンテージが感じられないと考えていたが、このゲームでは差は少ないながらもRTX 3080 FE以上のフレームレートを叩き出している。フルHD時においてはRTX 3080で最低372fpsと、現在入手できる最高リフレッシュレートである360Hz対応ディスプレーの性能をはるかに上回る。
ゆえに、RTX 3090 FEは若干オーバースペックな印象だが、高フレームレートで回る描画エンジンであれば、RTX 3090のパワーはしっかりと出せるのだ。ただし、RTX 3080 FEに対し、7%程度しか上回れていない。費用対効果を出そうと考えるなら、フルHDではなく4K環境を狙うしかない。
下のグラフは、RTX 3090 FEの各解像度における平均フレームレートを100%とした時に、ほかGPUの平均フレームレートがどの程度下になったかを比較するものだ。グラフが右下がりになるほど、高解像度設定における差が顕著になるということだ。
これによると、それぞれRTX 3090 FEと最も差がつくのはWQHD時だが、フルHD時よりも4K時のほうがRTX 3090のアドバンテージが強く出ている。
この連載の記事
-
第439回
自作PC
暴れ馬すぎる「Core i9-14900KS」、今すぐ使いたい人向けの設定を検証! -
第438回
デジタル
中国向け「Radeon RX 7900 GRE」が突如一般販売開始。その性能はWQHDゲーミングに新たな境地を拓く? -
第437回
自作PC
GeForce RTX 4080 SUPERは高負荷でこそ輝く?最新GeForce&Radeon15モデルとまとめて比較 -
第436回
デジタル
環境によってはGTX 1650に匹敵!?Ryzen 7 8700G&Ryzen 5 8600Gの実力は脅威 -
第435回
デジタル
VRAM 16GB実装でパワーアップできたか?Radeon RX 7600 XT 16GBの実力検証 -
第434回
自作PC
GeForce RTX 4070 Ti SUPERの実力を検証!RTX 4070 Tiと比べてどう変わる? -
第433回
自作PC
GeForce RTX 4070 SUPERの実力は?RTX 4070やRX 7800 XT等とゲームで比較 -
第432回
自作PC
第14世代にもKなしが登場!Core i9-14900からIntel 300まで5製品を一気に斬る -
第431回
デジタル
Zen 4の128スレッドはどこまで強い?Ryzen Threadripper 7000シリーズ検証詳報 -
第430回
デジタル
Zen 4世代で性能が爆上がり!Ryzen Threadripper 7000シリーズ検証速報 -
第429回
自作PC
Core i7-14700Kのゲーム性能は前世代i9相当に!Raptor Lake-S Refreshをゲーム10本で検証 - この連載の一覧へ