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石川温のPCスマホニュース解説 第50回

携帯基地局の整備に遅れが出ている:

楽天がキャリアになっても「つながらない」では無意味だ

2019年08月16日 09時00分更新

文● 石川温

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●状況次第では開始延期も検討しては

 もし楽天がこのまま10月までに基地局数が間に合わないのであれば、勇気を出して「サービス開始の延期」を検討したほうがいいのではないか。

 どんなに完全仮想化のネットワークが素晴らしくても、基地局が足りず「つながらない」のであれば、何の意味もない。

 東京23区と名古屋市、大阪市は楽天が自社でネットワークを構築するが、それ以外の地域や地下鉄、地下街はKDDIのネットワークにローミングするかたちとなる。

 このままでは「都心で楽天はつながらないが、それ以外だとauでバリバリつながる」ことになり、ユーザーが楽天を契約したとしても、いずれauにMNPされてしまうだろう。

 サービス開始まで1ヵ月半。楽天には期待値も高まっているだけに失敗は絶対に許されない。ぜひとも慎重に準備を進めてもらいたい。


筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。

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