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石川温のPCスマホニュース解説 第193回

ドコモが狙う“スマホの次“ iPhoneから「Vision」の時代へ

2024年03月20日 07時00分更新

文● 石川温

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 ここ数年、IT業界は「スマホの次」を掘り当てようと躍起だ。かつてはウェアラブルやIoTなどが期待されており、つい最近までは「メタバース」が盛り上がるとされていた。しかし、ChatGPTなどの生成AIが登場すると、業界は猫も杓子も「AI」をもり立てるようになった。

 一時期に比べてメタバースは沈静した感があるが、着実に市場は広がりつつある。

 NTTドコモの関連会社であるQONOQ(コノキュー)は開発中のARグラスを披露した。

 同社の丸山誠治社長は「いつでもどこにでも持ち歩けるデバイスを目指した。ナビゲーションや翻訳、リモート会議などの用途を狙っていく」と語る。

NTTコノキュー 丸山誠治代表取締役社長

 デバイスの製造はコノキューとシャープが合弁で設立したNTTコノキューデバイスだ。シャープということで、スマートフォンの開発、製造の実績もあり、チップはSnapdragon AR2を採用。ARグラスとスマートフォンを無線で接続する。

 プラットフォームとしてはクアルコムの「Snapdragon Spaces」を採用しており、Androidスマートフォンのアプリが動くようになっている。

 デバイスのコンセプトとしても「PCに対するスマホ的な立ち位置を狙う」(丸山社長)とのことだ。

 将来的に発売する意向だが、当面はデベロッパーに向けて、まずは仕様を公開していくスタンスだ。

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