●店舗に説明しやすい
ユーザーが決済サービスを利用する際、キャンペーン以外にも気になるのが「どこで使えるか」という点だ。どんなに魅力的なキャンペーンがあっても、使える店舗がなければ意味がない。
その点、auの決済サービスは物理カードを提供していることもあり、クレジットカードが使える場所で決済できる。また、Apple Payにも対応しているため、QUICPayが使える場所でも支払い可能だ。
QRコード決済に関しては、楽天ペイ、メルペイ、さらには食べログと連携し、使える店舗を拡大中だ。
店舗側からすれば、数多くある「なんちゃらPay」のうち、au PAYに対応するメリットはどんなところにあるのだろうか。
「すでに(auの決済サービスは物理カードやApple Payで)月間で何百万人もが使っている。現在進行系で利用しているユーザーが多数おり、今回のQRコード決済は、その出口が追加されるイメージになる。キャンペーンのような賑やかしもあるが、それよりも、これまでの実勢を示したほうが、店舗側にはわかりやすいのではないか」(中井氏)
つまり、店舗側からすれば、au PAYに対応することで「すでに決済サービスを使っているauユーザーが来店する」というメリットが期待できる。しかも「これから」ではなく「すでに使っているユーザーが月に数百万人いる」という実績がものを言うというわけだ。
まさにKDDIはQRコード決済では「後発」であるが、キャッシュレスの世界では、着実に他社よりも先を走っていると言えそうだ。
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