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アップル、ソニーの良いとこどりした完全ワイヤレスイヤフォン「Jabra ELITE 65t」

2018年07月14日 12時00分更新

文● 四本淑三

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スムースな装着性に感動

 イヤフォン本体は右が6.5g、左が5.8g。EARIN M-2の3.6gには負けるが、BOSE「SoundSport Free」の右9.1g、左8.8g(実測値)より圧倒的に軽い。その上、耳にぴったり収まり、着けてみるとさらに軽く感じられる。

 装着がスムースなのは、この機種の白眉だ。マイクの突起部を下に向け、イヤーピースの先端を耳の穴に当てながら、30度ほど上に回転させるだけでいい。まるでボトルにスクリューキャップをはめるような感じで、耳の穴へイヤフォンが収まっていく。耳とは面で当たるから、結果として遮音性も高い。このデザインはさすがJabraめ、と思う。

 イヤーピースは本体装着分を含めて3サイズが付属。イヤーピースに頼った装着スタイルではないので、フィッティングも楽に決まるはず。

もうひと工夫してほしかったケース

 イヤフォンの充電時間は、ケースに収めて2時間。フル充電からの持続時間は最長5時間。ネックストラップタイプなら7~8時間は持つのが普通だが、トゥルーワイヤレスは短いものだと3時間持たないものもあるから、これは妥当なところ。

 充電ケース内蔵のバッテリーは、microUSB経由で充電。イヤフォンを収納して2回充電できる容量がある。イヤフォンも15分の充電で最高1.5時間動作するという省電力仕様なので、継ぎ足し充電でもそれほど待たずに使える。

 困ったところは、充電ケースのフタをロックするツメが硬く、開いた反動でイヤフォンが落ちそうになること。マグネットでケースとイヤフォンを吸着させるような仕組みもない。ケースを手のひらに乗せて取り出す習慣を付ければ問題ないが、ここにもうひと工夫あればさらに良かった。

Alexaの呼び出しにも対応

 イヤフォンは側面の丸いボタンで操作する。2つの突起がある左側はシーソー式のダブルスイッチ、突起のない右側はシングルスイッチ。どちらも浅く軽いストロークで確実な操作感があって好ましい。個人的には目視できない部分に、タッチセンサーや加速度感応スイッチがあるのはどうにも不確実で使いにくく、ナンセンスだと思っている。個人的にはこちらの方が好みだ。

 イヤフォンのボタンは、再生や着信操作のほか、SiriやGoogle Nowのような音声アシスタントの呼び出しにも対応する。驚いたのはAlexaアプリがインストールされていれば、たとえiPhoneであってもAlexaの呼び出しさえできることだ。もうスマートスピーカーはしまったほうがいいかもしれない。

 接続状況やバッテリーの残量などをアナウンスする音声ガイドには日本語も選べる。しっかりした発音の女声で、こういうところも手抜かりなし。音楽再生中に片方のイヤフォンを外すと、勝手に再生が止まる機能まで付いている。まるでアップル製品のようだ。

 防塵耐水性能はIP55。粉塵が侵入しても問題なく動作し、かつ、あらゆる方向から流水を受けても大丈夫。つまり、水没でもさせなければ平気だ。この防塵耐水性能の保証は1年間だが、スマートフォン用アプリ「Jabra Sound+」でユーザー登録すると2年間に延長される。

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