ナベコイチオシメニューは「煮アナゴにぎり鮨」
安くて有名な居酒屋「さくら水産」単品飲み放題ならさらに安上がりに
2018年06月01日 19時00分更新
アスキーのグルメ担当ナベコです。この連載では、全国各地にチェーン展開している居酒屋を取材し、おすすめメニューなどを紹介します。通常のグルメレポートと異なるのは、料理やお酒などドリンクメニューの紹介以外にも、どういったお店なのか店内状況に至るまで、実際に利用する人目線でお届けします!
※あくまでもナベコが取材した店舗を基に記事を作っています。同じチェーン店でも店舗ごとによって環境が異なる場合もございます。予めご了承くださいませ。
チェーン店はメニューが豊富だったり、値段も比較的安価だったりと利用する機会が多いですよね? ただ、意外と困るのが「公式サイトなどではわからないこと」もあるという点。たとえば、お箸が割り箸なのか、おしぼりはタオルなのか、などなど。飲み会などのシーズンでは、幹事を務める人が出席する人の要望にできる限り応えるという使命が(たぶん)ありますよね。そういうときに役立つような情報も本連載で紹介します。
今回ご紹介するのは「さくら水産」。さくら水産は「とにかく安い」というイメージがあります。では、本当に安価で済むのでしょうか? 味はどうなのでしょうか? いったい……。
店舗情報
「さくら水産」
公式サイト:https://www.sakusui.jp/
料理ジャンル:お刺身、お寿司といった海鮮料理
看板メニュー:「本日の大漁刺盛り」(1190円)、「おまかせ握り3種盛り」(390円)など
コースじゃなくても「飲み放題」オーケー 1280円でビールも頼めるので激安
最近めきめき気温が上がってきて、酒飲みにはいい日より。仕事を片付けた火曜日、都内某駅前の「さくら水産」に行ってきました。
飲み屋さんが多く入っているビルだったため、あっちの店もこっちの店も仕事帰りのサラリーマンでごった返している雰囲気。さくら水産の席は空いているものかと心配になりましたが、人数を伝えると問題なく入れました。さくら水産も忙しそうでしたが、なにはともあれ入れたのはラッキー。
飲み物を頼む前に、店員さんに「飲み放題はコースじゃなくてもつけられるか」と確認。最近気が付いたのですが飲みにいくとサクッと5、6杯飲むため飲み放題をつけられるなら「飲み放題」のほうがオトク(この連載では2人で10杯以上飲むのがほとんど)。
さくら水産では、メニューには特に書かれていなかったのですが、2時間制1280円で「単品飲み放題」を注文できました。なお、ひとり2品ずつのおつまみの注文するのが条件です。
しかも! ビールも飲み放題で頼めるというので、迷いなく「飲みホ」に!
1杯目! 生ビールで乾杯です。「とり生~」
生ビールはサッポロ黒ラベルの中ジョッキでした。注文したらすぐに提供してもらえましたよ。
泡とビールの比率を測ってみたところ、液体12cmに対して泡3cm。液体10:泡3が良い比率と聞いたことがあるので、もうちょっと泡が多くてもいいかもだけど、ふんわりとしてキレイに泡が注がれていたので、けっこう満足。
ぷっはーーーーーーーー。サッポロ黒ラベル、いいですよね。初夏のころは特に黒ラベルが飲みたくなります。
さくら水産ではお通しがありました。席に着くとさっとお椀に蓋がのった状態で出してくれました。内容は、アジの南蛮漬け。魚のお店だからお通しに魚が使った小料理というのも、さくら水産らしいです。
酢や甘味が染みた小アジに、厚揚げと、シャキシャキの玉ねぎ、にんじん。暑い日にもさっぱり食べられます。お通しなのにボリュームもちょっとあって、「意外においしい」というのが感想でした。意外にというと失礼かもしれませんが、さくら水産って安い居酒屋というイメージがあったから……。安いのにお通しが普通においしい。良い滑り出しです。酔(よ)い感じになりそう!
ところで、飲み放題を頼んだ時に、いったいいくら飲めばトクになるか計算してみました。
飲み放題が1280円であるのに対して、通常価格だと生ビール440円。つまり、生ビールだったら3杯以上飲むならオトク。ただし、さくら水産はハイボール、サワーあたりは通常価格250円と、もともと安いです。200円台の低価格帯のお酒ばかり飲むと4、5杯飲まないとオトクにならないので注意。私は、少なくても5杯飲んでいるので、やっぱり飲み放題がオトクなのです。
この単品飲み放題、素晴らしいのは当日でも頼めるところ。さくら水産では宴会コースなどもあって比較的安いのですが(飲み放題付きコースが3000円など)、事前に予約が必要だったり、人数が4人以上じゃないとそもそもコースの予約ができなかったりすることも。
ただし! 公式サイトでは確認ができないため、店舗によって単品飲み放題の有無や価格が異なることもあります。詳細は店舗に聞いてみてください。
さくら水産では丁寧な接客対応してくれました
店内の様子もご紹介します。
おしぼりは、紙の使い捨てのもの。お箸は、木製のもので使い捨てではありませんでした。
オーダーは基本的にタッチパッドで。店員さん呼び出しのボタンもありました。また「わからないことがあったら声かけてください」という案内もあり、直接声をかけても対応いただけました。例えば、単品の飲み放題はメニューに書いてなかったので、直接店員さんに聞いたのですが、混んでいて忙しそうなのにもかかわらず、笑顔で案内してくださいました。ありがとうございます。
照明は明るく、オープンな雰囲気。テーブルひとつひとつが広めなため、満席に近くなっても押し込められている感じにはなりません。落ち着いて飲み食いできそうでした。
行ったお店はテーブル席メイン。仕事の同僚などと飲みにいくのにちょうどよさそうでした。また、カウンター席もありました。ひとり飲みにも使えるのかもしれません。
席に灰皿もあったので、特に分煙などはうたっていないようです。
「売切れごめん」の限定海鮮は頼むべき!
さくら水産は魚が売り。でも、「安いチェーン店だからそこまで……」という先入観があったのですが、そんな先入観をもってしまったこと自体が申し訳ないと思うほど。とくに予想外だったのはグランドメニューにはない「バイヤーオススメの限定海鮮」があったこと。先に書いちゃいますけど、これ必ず頼んだほうがいいです!
産地が明記してある、いかにも当日入ったからオススメ、という雰囲気の。種類もなかなか豊富。あ、これおいしそうなやつではないですか。
というわけで、マグロを頼んでみました。メバチマグロというと、ホンマグロ、ミナミマグロに次ぐ高級なマグロの種類です。メバチマグロは濃いピンク色の身が特徴。
切り身は小ぶりでしたが、淡白なのに力強いマグロのうまみを楽しめました。手ごろな価格でメバチマグロを食べられたのはうれしいです。
次に頼んだのは、同じくオススメニューにあったカツオたたき。ネギがたっぷりのっています。見た目からしておいしそう! 身は厚く切られていて、炙った身が香ばしく、舌にのせるとねっとりした食感とカツオのうまみ。ショウガをそえていただくとおいしかったです。
さすがバイヤーオススメ。カツオのたたきは、この価格で考えると信じられないくらいおいしかったです。お刺身メニューはグランドメニューにもありますが、旬のものも楽しめるオススメ品から選ぶといいかもしれませんね。
また、居酒屋の定番であるホッケを見つけて注文してみました。魚が売りの居酒屋のホッケはどんな感じでしょうか?
登場したホッケは、「開き」ではなく「切り身」。おおっと! なんとなくホッケといったら開きの状態でドーンと出てくるものと思い込んでいたので、意表をつかれました。
切り身で出されるホッケって複数人で居酒屋に行くとかなりうれしいんですよ。2人だと取り分けるにもちょうどいいですし。本当にちょうど良すぎる。ただ、個人的には、さくら水産は焼きより刺身のメニューのほうが魅力的かな。
揚げ物は安くてお酒が進む
紅ショウガの天ぷらって好きなので頼んでみました。190円という価格の安さ!
衣がサクッと、中は酸味があって、あと味さっぱり。スナック感覚で食べられて。お酒のおつまみにちょうどいいです。190円なので量は少ないのですが、気軽に食べられる間違いないメニュー。
さらに注文したのは、「ごぼうチップス」。メニュー名にはごぼうチップスとしか書いてなかったのに、ごぼうチップスとえびせんのミックスでした。うれしい誤算! しかも、290円という安さなのに、ボリュームが多くてびっくり!
えびせんで海鮮らしさを添えたのはさくら水産のこだわりでしょうか。ほんのり温かくてカリッカリッ。食感が良いのでお腹にたまります。ごぼうチップスも香ばしくておいしいです。最初に頼んでおいてちょっとずつ食べるのもアリです。
飲み放題ならワインも飲める! すっきり梅酒もおいしい
飲む、飲む、飲む、酒を飲む。だって、飲み放題だもん。
私はレモンサワー好きで必ず頼んじゃうのですが、さくら水産の生レモンサワーは半分にカットされたレモンが搾り器と共に提供されるスタイルでした。自分でレモンを搾るのが面倒だな~と感じることもあるのですが、手間を惜しまず生果汁を搾って入れると、愛着もわくのでおいしさもひとしお。
自然なレモンの生果汁が入って爽やか。シンプルかつ、根源的なレモンサワーでした。
飲み放題メニューを見ていると、ワインがあったのが意外だったので赤と白、どちらも頼んでみました。ルネッサーンス(古い……)!
赤ワインは甘めで、ボディがしっかりめ。苦みもあるので、揚げ物に合いそうです。白ワインは、かなり!! 甘かったです。赤ワインと比べても甘さ度合がなかなか高め。白ワインは魚介に合うというイメージでしたが、非常に甘いので海鮮とのマリア―ジュはあまり期待できないかもしれません。ただ、甘口なワインが好きな人には合うかも。なんにせよ、さくら水産でワインが飲めるというのは自分にとって発見でした。
「あっさり梅酒」というのもありました。ソーダ割り、ロックなどから選べます。まず「あっさり梅酒ソーダ」を飲んだところ、さっぱりしていて口当たりがよく、とても飲みやすかったです。梅酒とひとくちにいっても甘いものだったり、コク深いものだったり、いろいろありますが、これは甘さ控えめ。料理にも合わせやすいです。
「あっさり梅酒ロック」で飲むのもいい感じです。口に甘さがあまり残らないので、ロックなのにグビグビいけそうです。梅酒好きにオススメ。 あっさりしていました。
定番のハイボールも。サントリー「角」の専用のジョッキをつかっているのがナイスです。
香ばしさがある「玄米緑茶割り」。シンプルですが、とても飲みやすかったです。飲み放題で飲み疲れたら、中休み的に飲む飲みもイイですね。玄米の香りが健康的です。
ナベコオススメメニューは「煮アナゴにぎり鮨」
さくら水産はとにかく安い。飲みながらもそんなことを思いました。料理もいろいろ注文しましたが、その中で特に安くておいしかったのがコチラ。
さくら水産の看板メニューのひとつはお寿司。そこで、頼んでみた「煮アナゴのにぎり寿司」は、ネタ大きめ、アナゴは柔らかくでふっくらしていました。甘いタレがアナゴの優しい味を引き立てて、目を見開くおいしさでした。
さくら水産、お寿司いいじゃんと感激! シャリも空気を含んで握っているようで、良いし舌あたりでしたよ。さくら水産にいったならお寿司を頼むと正解かもしれません。オススメです。
コスパ抜群! 1品あたりの単価が安いので低予算で済む
比較的安価なチェーン居酒屋ということで、料理やお酒はどういうものが提供されるのかちょっと不安だったものの、いざ行ってみるとそんな不安は一瞬で払拭。値段以上に満足度が高く、魚とお酒が好きな方にとっては低予算で楽しめる居酒屋でした。
それでは最後に、さくら水産に行ってみて感じたポイントを改めて紹介します。
魚料理はお刺身系を頼むべき
お魚メニュー自体が豊富なのですが、ナベコ的には「刺身」のほうがオススメです。もちろん焼き料理がマイナスなのではなく、あくまでも刺身のレベルが値段と比較しても抜群によかった、ということ。グランドメニューに掲載されているお刺身だけでなく、「本日のオススメ」のお刺身はぜひとも食べてほしいです!
おトイレは「ごく普通」
お手洗いは、男女に分かれていました。女性トイレに入ったところ、個室が2つ。あまり広くないのと、照明は暗め。ただ、そこまで広くない店内で個室が複数あったのには助かりました。
飲み放題にしたらひとり3000円以下!
予算を特に気にせず飲み食いして、2人で食べ物6品、飲み物11杯飲んで、5464円でした。ひとり約2700円でかなり安く済みました。実はこの連載ではかなり好き勝手に注文しているため、予想よりも高くつくことがしばしば……。さくら水産でもいつものごとく「何も考えずに好きなように注文」していたのですが、お会計をみてびっくり。
お魚を食べられる居酒屋で、ここまで低予算に抑えられるのは「さすが、さくら水産」と思うばかり。
さくら水産を使えそうなシチュエーション
・お肉よりお魚派の飲み会
・会社の同僚と
・一人飲み
・5,6人前後での宴会
■「さくら水産」で好きなメニューを教えてください
みなさんは「さくら水産」に行くとなにを頼みますか? ナベコTwitter(@wagomunabe)に教えてください。Facebookもやっています!
ナベコ
寅年生まれ、肉食女子。特技は酒癖が悪いことで、のび太君同様どこでも寝られる。
ビール、日本酒、ワイン、ウイスキー、レモンサワー、ホッピー、アルコール全般が大好き。お酒に合う塩分高めの食事も。
「アスキーグルメ」でおいしい飲食情報を発信中!
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