このページの本文へ

魅惑のXperia周辺機器 ― 第88回

いいところ取りのネックバンド型ヘッドフォン「WI-1000X」:Xperia周辺機器

2018年01月21日 10時00分更新

文● 君国泰将 編集●南田ゴウ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 Xperiaととても相性がいいソニーのワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン「1000Xシリーズ」のうち、オーバーヘッドタイプの「WH-1000XM2」と左右完全独立タイプの「WF-1000X」をこの連載でご紹介しましたが、実はシリーズにはもう1機種あります。

 ドライバーの大きさや耳を覆う密閉感では、オーバーヘッドタイプの「WH-1000XM2」がベストだとは思いつつ、夏場は暑くて着けていられなかったり、外に持ち出すにはかさばったり、通勤で使うには見た目の存在感が……という気になるポイントもあります。

 左右独立型の「WF-1000X」は、小さくてスッキリしており自由度の高さは最高ですが、LDACに非対応だったり、ノイズキャンセリングのフル機能が使えなかったり、バッテリーの保ちがイマイチといった、性能面で不満を感じている方もいるはず。

 見た目がスッキリしており性能も妥協したくない、という贅沢な悩みに応えてくれるのが、ソニーのネックバンド型ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドセット「WI-1000X」です。

 カラバリはブラックとシャンパンゴールドの2色。イヤフォン部分は小型の高感度9mmダイナミックドライバーユニットと、バランスド・アーマチュア・ドライバーユニットを組み合わせた「HDハイブリッドドライバーシステム」です。

 ダイナミックドライバーは、低音域の騒音を打ち消すために低音域の感度が高い9mmダイナミックドライバーユニットを採用し、そこにBAドライバと組み合わせてノイズキャンセリングと音質を両立させているこだわりぶり。

 以前、この連載でご紹介したインナーイヤーヘッドフォン「XBA-N3」にワイヤレスオーディオレシーバー「MUC-M2BT1」を組み合わせてネックバンドをワイヤレス化するよりも、超高精度なノイズキャンセリング性能と高い音質を備えており、ついでに言えば価格もリーズナブルに抑えられます。

 そしてもうひとつ、見かけによらず凄いポイントとして、オーバーヘッドタイプの「WH-1000XM2」と同じく、ヘッドホンの外側と内側に2つマイクを備えていること。外側の騒音を集音(フィードフォワード)するマイクと、ドライバーと鼓膜の間の騒音を集音(フィードバック)するマイク、外側と内側の両方のデータからDNC(デジタルノイズキャンセリング)ソフトウェアエンジンによって騒音を打ち消す効果のある逆位相の音を高精度に作り出し、ノイズを消す「デュアルノイズセンサーテクノロジー」をインナーイヤー型ながら備えているのが最大の特徴です。

 スッキリした見た目からはわからない音質面のこだわりがあり、さらに優れたノイキャン性能を持っているということですね。

 「フルオートAIノイズキャンセリング機能」で、ヘッドホンが常に周囲の騒音を分析し、3つのノイズキャンセリングモードからその場に適したモードに自動で変更。さらに内蔵した気圧計で、飛行機に搭乗中などは気圧の変化に合わせてノイズキャンセリング性能を最適化する機能も備わっています。

 試験信号音から頭の形や髪型、メガネ装着の有無といった個人差を検出し、最適化してくれる「パーソナライズ機能」は、オーバーヘッドタイプの「WH-1000XM2」のみが搭載しており、ネックバンドタイプの「WI-1000X」には備わっていません。

 ワイヤレス接続のBluetooth対応コーデックは、SBC、AAC、aptX、LDAC(エルダック)、それからaptX HD(48kHz/24bit)にも対応しています。

 圧縮音源でもサンプリング周波数とビットレートを最大96kHz/24bitまでアップスケーリングする「DSEE HX」と、小さい音量から大きい音量までのディティールを維持した高音質に再現するフルデジタルアンプ「S-Master HX」も備えています。

 しかも、バランス出力の基盤を入れ込んでおり、チャネル間のクロストークを無くすことでノイズの影響を解消するなど、まさにオーバーヘッドタイプが持っていた性能をまるっきりネックバンドのスタイルに凝縮した製品と言えます。スペックとしては、感度は101dB/mW(有線接続、電源オン時)、97dB/mW(有線接続、電源オフ時)。

 XperiaとBluetothで接続する際のペアリングも、NFCを備えるXperiaやウォークマンとならとてもカンタン。ネックバンドの右外側にNFCマークがあるので、機器どうしを近づけるだけであっという間にペアリングが完了。それ以降はNFCを近づけるだけで、切断も再接続もワンタッチです。

 ネックバンド部分の内側には操作系のボタンがあります。左内側には部分にある突起したアイコンを押すことで、スマートフォンやウォークマンなどの再生・一時停止、曲送り、曲戻し、電話着信や、音量調節、電源のオンオフが可能です。

 右内側にはノイズキャンセル機能の操作ボタンがあります。電話やメールなどの着信時には着信音だけではなく、ネックバンドが震えて着信をお知らせしてくれます。また、Androidの「Googleアシスタント」の起動にも対応しています。

 ネックバンドから出ているイヤフォン部は、持ち運びする際にジャマにならないようネックバンドの外周に沿ってスルスルと収納できます。ネックバンド部分の左の底にあるmicroUSB端子はUSBケーブル経由で充電が可能です。

 連続再生時間はワイヤレス接続で最大10時間(ノイズキャンセリング機能オン)で、15分の充電で70分利用できるクイックシャージも重宝します。

 また、付属のmicroUSB/ステレオミニプラグをつなげば有線接続でも使えます。バッテリー切れの際はもちろん、航空機用アダプターも付属しているのでワイヤレス機器を使えない飛行機内でも有線ヘッドフォンとして使えるのが便利です。

 スマホアプリ「Headphones Connect」をXperiaにインストールすると、さらに細かい設定ができます。ノイズキャンセリングを効かせつつ、外の音を取り込むレベルを20段階で調整できます。

 ボイスフォーカスをオンにするとノイズを低減させつつ人やアナウンス音のみを聞きやすくすることもできるのがミソ。そして、自分の行動(止まっている時/歩いている時/走っている時/乗り物に乗っている時)パターンから、外音取り込みのレベルとボイスフォーカスのオンオフをあらかじめ設定しておけば、実際の自分の行動に合わせて自動的に切り替えてくれる便利な機能もあります。

 ノイズキャンセリングを最適化をすると、気圧変化を含めての最良な状態に設定してくれます。なお、アップスケーリング機能の「DSEE HX」はバッテリーの保ちにも影響するので、より長時間活用したいという場合はオフにもできます。

 ほかにも、音源の方向を擬似的に変更したり、サラウンドやイコライザー、音質モード(音質優先モード/接続優先モード)も調整できたりと、もはやヘッドフォンと連携するオーディオ専用アプリといった様相です。

 ノイズキャンセリング有効時の静けさはかなり心地良く、ワイヤレスで高音質な音源を楽しめるLDACの恩恵や「S-master」とバランス接続のクリアな耳に届く音色といい、このサイズ感でこの音質を持ち運んで楽しめるのは画期的です。

 オーバーヘッドタイプのヘッドフォンを持ち出したくても、現実問題としてカバンに入る容量は決まっています。持ち歩く荷物の優先順位からすると、音楽を楽しむためのヘッドフォンのスペースは犠牲になりがち。実用面で考えると、ネックバンドタイプの「WI-1000X」は、Xperiaとともに持ち歩くには非常にオススメのヘッドフォンです。

■Amazon.co.jpで購入

■関連サイト

カテゴリートップへ

この特集の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事

プレミアムPC試用レポート

QDレーザー販促企画バナー

ピックアップ

富士通パソコンFMVの直販サイト富士通 WEB MART

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン