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魅惑のXperia周辺機器 ― 第76回

周囲の変化に追従するかしこいヘッドフォン「WH-1000XM2」:Xperia周辺機器

2017年10月29日 10時00分更新

文● 君国泰将 編集●南田ゴウ

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 昨年登場し在庫切れが多発するほどの人気を集めた、驚異的なノイズキャンセリング性能をもつソニーのBluetooth対応ワイヤレスヘッドフォン「MDR-1000X」が、さらにブラッシュアップされ2代目が登場しました。2代目は「WH-1000XM2」。こちらをXperiaのヘッドフォンとして使ってみたいと思います。

 WH-1000XM2は、最高クラスのノイズキャンセリング(NC)性能をもち、さらにデジタルアンプと圧縮音源をハイレゾ相当にアップスケーリングするという、ワイヤレス接続で高音質再生が楽しめるプライベート用ヘッドフォンです。

 うんちくとして、高域再生が可能な40mmHDドライバーユニット、軽量CCAWボイスコイルを採用し、振動板材料として理想的な特性をもつLCP(液晶ポリマー)にアルミニウム薄膜をコーティングした「アルミニウムコートLCP振動板」を採用。

 再生周波数帯域は4Hz-40000Hz。感度103dB/mW(有線接続、電源ON時)、98dB/mW(有線接続、電源OFF時)、重量は約275gです。連続再生時間は有線接続で最大40時間(NC機能ON時)、ワイヤレス接続で最大30時間(NC機能ON時)の長時間駆動が可能で、10分の充電で70分利用できるクイックチャージに対応します。

 低反発ウレタンフォームを立体的に縫製したイヤーパッドは内側に倒れ込む構造になっており、耳に吸い付くように柔らかくピッタリとフィットします。音漏れもなく、その気密性の高さから低域もしっかりと出ます。

 可動部分には複数のシリコンリングが仕込まれており、装着中にきしんだりカタカタと雑音が出ないよう配慮されています。ドライバーの大きさのわりに本体はコンパクトで、ハウジング部は折りたためるスイーベル機構を採用。横向きにしてフラットにすることができ、持ち運び時にはさらに省スペース化できます。

 オマケで付属する、持ち運び用のキャリングケースもコンパクト。付属の航空機用プラグアダプターや有線ケーブルをいっしょにキャリングケースに入れて持ち運べば、カバンにもスッポリ入ります。オーバーヘッドタイプのヘッドフォンにもかかわらず、持ち運びが考慮されているのがナイスです。

 基本はワイヤレスヘッドフォンですが、付属のステレオミニプラグをつなげば有線ヘッドフォンとしても使えます。バッテリー切れの際はもちろん、航空機用アダプターを使えばワイヤレス機器が使用できない飛行機内でも有線ヘッドフォンとして使えます。この汎用性の高さが非常に便利です。

 接続も、NFCに対応するXperiaならとてもカンタン。ネックバンド部分の右外側のNFCマークにXperiaを近づければあっという間にペアリングが完了します。いちどペアリングすれば、以降はNFCを近づけるだけで切断も再接続もワンタッチという手軽さは最強です。

 ワイヤレス接続するBluetoothの対応コーデックは、SBCとAAC、aptX、LDAC(エルダック)、そした新たにaptX HD(48kHz/24bit)にも対応しました。

 デジタルノイズキャンセリング機能に関しては、ヘッドフォンの外側と内側に配置した2つのセンサー(マイク)で集音した騒音と、音楽信号をすべてデジタル化し、DNC(デジタルノイズキャンセリング)ソフトウェアエンジンで、2つの方式で騒音を打ち消す効果のある逆位相の音を高精度に生成します。

 ヘッドフォンが周囲の騒音を分析し、3つのノイズキャンセリングモードの中から最も適したモードが自動選択されます。ノイキャン特有の耳が圧迫されるイヤな感じもありません。

※上記の使用イメージ画像は「MDR-1000X」

 ワイヤレスでの音楽再生時、ヘッドフォンの右側のハウジング部分を指でタッチ操作することで、音楽再生や一時停止、曲送り/曲戻し、音量調節、ハンズフリー通話/終話といった操作が可能です。XperiaはAndroidの「Googleアシスタント」といった音声アシスタント機能も起動できるため、Xperiaを取り出さずにヘッドフォン側の操作と音声操作だけで、電話をかけたり音楽を再生、情報検索といったこともできます。

 ノイズキャンセリングの効力は強烈で、周囲の雑音がすっかり消えてしまうほど。しかし、電車に乗っている際に次の駅の案内放送や、空港でのフライト便の予定のアナウンスが聞こえないと困ります。

 そんなときには、右側のハウジングに大きく手のひらでタッチするだけで、一時的に聴いている音楽の音量が小さくなり周囲の音を確認できます。ヘッドフォンをいちいち外さなくてもサッと操作できるのがとても便利です。

 さて、ここまでの説明では前モデルの「MDR-1000X」と大差ないように思えます。しかしながら、スマホ専用のアプリ「Headphones Connect」を使って細かい設定ができるところが「WH-1000XM2」の真骨頂です。

 ノイズキャンセリング効果を得たうえで外の音を取り込み具合を20段階から微調整可能。さらに「ボイスフォーカス」をONにすると周囲の音を取り込みながらノイズを低減し、人やアナウンス音のみを聞きやすくするといった設定が可能です。

 あらかじめ「止まっている時」「歩いている時」「走っている時」「乗り物に乗っている時」の4つのシチュエーションとして、それぞれ外音取り込みのレベルとボイスフォーカスのオン/オフを設定しておくと、スマホの加速度センサーを利用して自分の行動ごとに自動的に切り替えてくれるという便利機能もあります。

 ほかにも、音が聞こえる方向を擬似的に変更できる「サウンドポジションコントロール」や、「サラウンド(VPT)」「イコライザー」もアプリから設定できます。

 頭の形や髪型、メガネの有無、装着したズレといった個人差を検出してベストなノイズキャンセリング状態にしてくれる「パーソナルNCオプティマイザー」は、新たに気圧センサーを内蔵することで、周囲の気圧の変化にも合わせてくれます。出張時によく飛行機に乗る方にはかなり有効な機能です。

 いつも肌身離さず持っているXperiaで音楽を聴く際、WH-1000XM2と組み合わせることで、LDACならワイヤレスでも転送ロスが少なく、高音質でヘッドフォンに届きます。

 再生する楽曲がMP3などの圧縮音源でも、サンプリング周波数とビットレートを最大96kHz/24bitまでアップスケーリングする「DSEE HX」や、小さい音量から大きい音量までのディティールを維持した高音質に再現するフルデジタルアンプ「S-Master HX」により、スマートフォンに不足している量感や音のディティールを補い、かつノイズ感のないクリアな音が楽しめます。

 WH-1000XM2はノイズキャンセリングを活用しつつ、絶えず変わる周囲の環境に合わせたベストな状態で音楽を聴けるという、外出先で活用する機会が多いXperiaとの相性が最高のヘッドフォンです。

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