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トロンフォーラム主催「2017 TRON Symposium」レポート

見た目ガムっぽい“やわらかビーコン”など最新IoTデバイス発表会

2018年01月18日 09時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●北島幹雄/ASCII STARTUP

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 2017年12月13~15日、東京ミッドタウンホールにて「2017 TRON Symposium」が開催された。主催のトロンフォーラムが手がけるTRONプロジェクトは、ユビキタス・ネットワーキング環境を実現するために組み込み用リアルタイムアーキテクチャーを開発しており、東京大学の坂村健教授を中心として産学協同で進められている。シンポジウムでは、さまざまなIoTの研究発表が行なわれた。今回は、会場で目を引いた注目の展示を紹介しよう。

12月13~15日に開催された「2017 TRON Symposium」
野田聖子総務大臣も来場していた

バッテリーフリーの新型ビーコン

 会場に入ってすぐの大きなブースでは富士通のバッテリーフリービーコン「FUJITSU IoT Solution Battery-free Beacon PulsarGum」が展示されていた。

 PulsarGum(パルサーガム)という名前の通り、ガムのような見た目で、サイズはW19×D103×H3mm、重さは5gと超コンパクト。バッテリーや電源ケーブルがなく、なんと太陽電池パネルで発電するというのだ。本体はシリコンゴムで覆われており、手で曲げられるほど柔らかい。ユビキタスIDセンターが定めている個別のコードであるucodeカテゴリー2のタグも認証済み。ちなみに、ビーコンでucodeタグを取得したのは世界初となる。

 ビーコンは屋内でのナビゲーションや備品管理などに活用できる技術で、さまざまなシーンに普及していくことは確実。しかし、多数のビーコンを設置する場合、電源をどうするのかが悩みどころだった。このPulsarGumであれば、光で発電できるので電源は問題なし。スペック上の動作照度は4000ルクス以上となっているが、実際には照度が低い室内の照明でも発電するという。しかも柔らかいので、柱などの曲面にも簡単に設置できるし、落下してもけがをすることがない。IPX7相当の防水性も持っているので濡れてもOK。

 複数の企業でナビゲーションや備品管理のテストが行なわれているという。

バッテリーフリービーコン「PulsarGum」
シリコーンシートに光り発電パネルを接合している
本体は柔らかく、曲面にも設置できる
ビーコンとほかのソリューションを組み合わせたコンセプトモデルも展示されていた

簡単ラインセンサーで着席者の心拍/呼吸をモニタリング

 半導体・電子部品の統合商社である明光電子のブースでは、さまざまな企業の製品が展示されていた。「心拍/呼吸センシングシステム」は、椅子にラインセンサーを設置し、その上に座った人の状況を計測するシステム。試しに座ってみると、数秒で心拍や呼吸が計測された。ベッドにも適用できるので、患者のモニタリングなどに利用するのだろう。イベント会場などの椅子に設置し、どのエリアの人たちがどのくらい興奮しているのかなどを計測すると面白いビッグデータが取れそうだと感じた。

 ほかにも、コーヒーメーカーをIoT化し、自分だけのオリジナルコーヒーを楽しめる「CAFEROID」や、水中でも通信できる「Smart RF modem」など目を引く展示が並んでいた。

COSMO RESEARCHの「心拍/呼吸センシングシステム」
心拍数と呼吸数を計測できる
日本電熱の「CAFEROID」
サーキットデザインの「Smart RF modem」

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