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ロボット、AI、EV、量子コンピュータなど、グローバルブレインが直近1年間に投資した注目スタートアップ7社が登壇

「Global Brain Alliance Forum 2023:Startup Pitch Battle 2023」レポート

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 ベンチャーキャピタルのグローバル・ブレイン株式会社は2023年12月1日、スタートアップと大企業のミートアップイベント「Global Brain Alliance Forum 2023」を開催した。講演やパネルディスカッション、スタートアップによるピッチのほか、40社以上のスタートアップがブースを出展して大企業とのネットワーキングを行った。本記事では、同社投資先のスタートアップ7社によるピッチコンテスト「Startup Pitch Battle 2023」をレポートする。

 Startup Pitch Battle 2023には、グローバルブレインが2022年末から1年間で出資を決定したスタートアップのうち7社が出場。各6分間のプレゼンテーションの後、審査員との質疑応答を行い、来場者の投票によるオーディエンス賞、審査員によるGBAF賞および審査員賞を決定する。

 審査員には、STORES株式会社 代表取締役社長 佐藤 裕介氏、起業家・エンジェル投資家 有安 伸宏氏、Noxx Co-founder and CEO 小林 清剛氏、株式会社ACSL 社外取締役 杉山 全功氏の4名が参加した。

飲食・小売のオペレーションを無人化・自動化する/株式会社New Innovations

株式会社New Innovations 代表取締役CEO兼CTO 中尾 渓人氏

 株式会社New Innovationsは、“あらゆる業界を無人化する”をビジョンに、無人・非接触でスペシャルティコーヒーを購入できるスマートコーヒースタンド「root C」事業と、企業向けにAIやロボットを活用した省力化・自動化ソリューションを開発するOMO事業(Online Merges with Offline)の2つを展開している。

 「root C」は、アプリで注文すると淹れたてのスペシャルティコーヒーを受け取れるロボットサービスで、東京駅や新橋駅、経済産業省、オフィスビルなどに設置されている。無人化で人件費がかからないぶん原価率を高くし、高級豆を使ったスペシャルティコーヒーを安価に提供可能だ。また、アプリで注文するので待ち時間がなく、ユーザーの好みに合わせたレコメンド機能で美味しいコーヒーを手軽に購入できる。

 同社の強みは、ロボットのハードウェア開発・製造、アプリ開発とサービス運営、機器の清掃や補充のオペレーションまで、すべて手掛けている点だ。

 OMO事業では、飲食や小売りのグローバルチェーン向けに省力化・自動化コンサルティングから自動調理ロボットなどの開発、運用支援までをワンストップで提供し、2018年の設立からロボットの出荷台数は6000台を超える。今後は、飲食・小売のほか、宿泊、物流業界を中心にパートナーを広げていく計画だ。

初めての米国株・ETF長期投資をスマホアプリで簡単に/ブルーモ証券株式会社

ブルーモ証券株式会社 代表取締役社長 中村 仁氏

 ブルーモ証券株式会社は“投資をみんなのものに”をミッションに、米国株の長期投資アプリを開発する2022年創立のスタートアップ。ここ数年、証券会社の新規口座開設数が急増しており、政府の「貯蓄から投資へ」の政策により今後も投資市場は拡大する見込みだ。

 一方で、まだ投資をしていないが興味はあるという20~40代は1000万人いると推計される。投資を始めたばかりの個人投資家にインタビューしたところ、「S&P 500」の次に何に投資をすべきかで悩むことが多いそうだ。

 同社が提供する「Bloomo(ブルーモ)」は米国株やETFで投資ができるアプリで、長期資産形成に特化し、ポートフォリオ投資機能とコミュニティの2つの機能が特徴。ポートフォリオ投資機能は、ある銘柄の株を何株、という買い方ではなく、資産全体のなかで特定銘柄の占める比率を設定することで投資を自動化する機能だ。コミュニティ機能は、ほかの投資家の投資状況を見ることで、簡単に真似できる。この2つの機能を組み合わせることで、誰でも本格的な資産形成が可能になる。

 具体的には、アプリ画面で投資したい銘柄を選択して比率を設定しておくと自動的に投資が始まる。積み立て投資の場合、最初に設定した銘柄に対して、比率を維持しながら自動で取引が行われる。また、著名な専門家やほかのユーザーのポートフォリオを参考にしたり、コピーしてそのまま投資することも可能だ。2023年11月29日からテストユーザー向けにサービス提供開始しており、2024年初旬に一般公開を予定している。

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