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装着感と軽さがとてもいい2万円台完全ワイヤレスイヤフォン

2017年11月18日 12時00分更新

文● 四本淑三

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長いバッテリー持続時間

 バッテリー持続時間は4時間。2~3時間までのトゥルーワイヤレス機が多いことを考えると、かなり余裕がある。スポーツモデルはハウジングが大柄で、大きな容量バッテリーが入ることから、持続時間の長いものが多いが、このモデルは一般的なトゥルーワイヤレス機と大差ないサイズにも関わらず長い。そこが評価できるポイントだ。

 充電は付属のバッテリー内蔵ケースを使い、フルチャージには2時間。5分のクイックチャージで1時間ほど使えるというから、耳休めしている間にケースに入れておけば、バッテリーを切らすことなく使えるはず。充電ケースの内蔵バッテリーには、本体を2回フルチャージする容量がある。

 操作系は左右側面のロゴマーク部分がマルチファンクションスイッチになっており、再生停止、着信終話、SiriやGoogleアシスタントの呼び出しができる。ボタンの反応はカチッとしていて明瞭だが、やや硬め。ボタンを押すと、耳にイヤフォンを押し付けることになる。接続状態やバッテリー容量をアナウンスする音声ガイド付きだが、そのおかげでボタンを押すと音声ガイドが聞こえない。スイッチはハウジングの上下どちらかに付け、指でつまむ感じで操作できた方がいいように思う。

バッテリー内蔵充電ケース。決して質感が高いとは言えないが小型で携帯性がいい

ケースからイヤフォンを取り出すと電源が入る。ケースとイヤフォンはマグネット吸着式ではないので、ふたを開ける際は落とさないように

スポーツモデルらしからぬフラットに近い特性

 ドライバーは6mmサイズ。BluetoothのオーディオコーデックはSBCのみ対応と、スペック的にはごく当たり前のもので、特に再生性能をアピールするものでもないようだ。

 しかしながら、再生レンジや解像感、音量変化に対するレスポンスなどは、1万円台後半のよくできたトゥルーワイヤレス機と変わらない。スポーツモデルにありがちな低域を盛った感じもなく、フラットに近い素直な特性にチューニングされているところは好印象だ。

 それでもどぎつい音が好きなら、iOS/Android向けの無償アプリ「Jaybird」のEQで自由にチューニングできる。このアプリのEQは5バンドながら、それぞれが受け持つ中心周波数を自由に変えられるので、広範な欲求に対応できるはず。ただしやり過ぎは歪率を悪化させるだけなので、ほどほどに。

強力なEQを持つアプリ「Jaybird」。UIも綺麗にデザインされている

このアプリには「ヘッドホンを探す」機能もある。最後に接続が切れた場所を地図上に表示するおなじみの機能

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