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秋のヘッドフォン祭 2017第12回

高級IEMのNoble Audioによる、小型で常に持ち運べるイヤフォン【更新】

2017年11月03日 12時30分更新

文● 編集●ASCII

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 11月3日~4日開催の秋のヘッドフォン祭 2017。同イベントで、Noble Audioの新イヤフォン「EDCシリーズ」が公開された。新製品の「Velvet」は2017年11月中に予約を開始し、12月上旬の発売を予定している。

ケーブルはケブラーに似た素材

 Noble AudioはBA型ドライバーを複数使用したIEMの開発で知られるメーカー。ユニバーサル型でも5~20万円程度とハイエンドに寄った製品が多いが、EDCシリーズはNoble Audioのこれまでの製品とは異なり、ダイナミック型ドライバーを使用し、2万円以下のレンジを狙った手の出しやすい製品になっている。

 IEM界のWizardとして知られ、“オーディオロジスト”(聴覚学者)の経歴を持つジョン・モールトン博士とともにNoble Audioを創業したブラナン・メイソン氏が今回は来日。新製品を紹介した。

Noble Audioのロゴが見える

 EDCはEvery Day Carryの略で、常に持ち運べるという意味。製品は小型で、冒頭で書いたように比較的リーズナブルな価格を目指している。ハイクオリティーを気軽に持ち運ぶのがコンセプトだ。これまではBA型ドライバーを中心に展開してきたが、製造できるメーカーが数社に限定されどうしても高価になってしまう。そこで世界に数千社あるダイナミック型ドライバーのメーカーから北欧の企業の製品を選別し、新規に採用することにした。ターゲットはNoble Audioの既存ユーザーだけでなく、知っているが高価で手が出せない人、全く知らない人も想定している。

 メイソン氏の説明では、BA型ドライバーはセットメーカーが仕様を決めて、製造メーカーに発注するもので、基本的に設計しないと音が鳴らない。ダイナミック型では逆に、ドライバー自体に手を加えることはないという。ただし、買ってきたものをそのまま取り付けても、いい音にはならないので、アコースティックのチューニングが必要だという。

 量産のため製造は外部の工場に委託するが、設計はNoble Audioの別の製品を手掛けているエンジニアが担当。Noble Audioの求める音や音楽特性を出すためにアコースティックチューニングをかけたという。

 ドライバーの直径は5.8mmで振動板にはマイラー素材を使用する。磁気回路にはネオジウムマグネットを採用した。インピーダンスは35Ω。周波数特性は20Hz~20kHz。ハウジングはアルミニウムの圧延材を機械加工している。導体には銀メッキした高純度の銅線を使用している。ケーブルシースはリフレクティブ・リボン加工を施し、素材にはケブラーに似たヴェクトラ・ファイバーを採用。丈夫さも考えている。ケーブルはリモコン機能も持つ。

ドライバー部

 実際に音を聴いてみると、エントリー機とはいえ、充実感のあるサウンド。リッチな中音、低音をベースにした、聴き疲れしにくいチューニング。その一方で音が適度にほぐれていて見通しの良さや細かな情報・表情を伝える力も持っている。高級機を手掛けるブランドだからできたきめ細かなサウンドと言える。本体が細く耳穴にもすっぽりと収まるため、装着感もいい。

 Noble Audioとしては新機軸となるが、興味深い存在になりそうだ。

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