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柳谷智宣がAdobe Acrobat DCを使い倒してみた第25回

画像が多いPDFのファイルサイズを小さくしてみる

2017年09月13日 11時00分更新

文● 柳谷智宣

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本連載は、Adobe Acrobat DCを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第25回は、画像の多いPDFのファイルサイズを小さくしてみる。

 PDFをメールで送ったり、モバイル端末で扱うなら、ファイルサイズはコンパクトな方がいい。何十MBもあると、ダウンロードするだけでも一苦労。モバイルであれば、通信量も消費してしまうからだ。オフィス文書からPDFファイルに変換すると、それだけでファイルサイズが少しコンパクトになるのだが、それでも大きいなら、縮小機能を利用しよう。

ファイルを構成する要素ごとの容量を確認してみよう

 まずは、PDFファイルを構成する要素ごとの容量を確認してみる。「表示」メニューから「表示切り替え」→「ナビゲーションパネル」→「コンテンツ」をクリックし、「コンテンツ」パネルを表示する。メニューを開き、「容量を調査」をクリックすると、PDFファイルの要素が一覧表示される。

 通常は動画や画像などのマルチメディアコンテンツが一番大きい。次いでフォントが意外と大きく、しおりなどは微々たるものだ。

画像を数枚使っているパワーポイントのファイルをPDFで保存したところ、2.85MBから1.93MBにサイズダウン
「表示」メニューから「表示切り替え」→「ナビゲーションパネル」→「コンテンツ」をクリック
「コンテンツ」パネルのメニューから「容量を調査」をクリックする
PDFファイルの要素が確認できる

ファイルを最適化してサイズを落とすと?

 PDFファイルを最適化して、ファイルサイズを落とすこともできる。不要な埋め込みフォントを削除したり、画像を圧縮したり、不要な項目を外したりして、ファイルサイズを小さくしてくれるのだ。

 「ファイル」メニューから「その他の形式で保存」→「最適化されたPDF」をクリック。最適化パネルが開き、画像やフォントなどのタブで細かい設定が行なえる。しかし、オンラインヘルプでは、デフォルトの設定で最大の効果が得られるというのでそのまま「OK」をクリックしてみる。

 ファイルサイズは確かに小さくなったが、1.93MBから1.91MBと縮小幅は小さい。元から圧縮されているJPEG形式が多く使われていたためだろう。画像のサイズや画質を調整すればさらに小さくすることもできるが、そんなことをするならダイレクトにファイルサイズを縮小する機能を利用する方が手軽だ。

「ファイル」メニューから「その他の形式で保存」→「最適化されたPDF」をクリックする
最適化パネルで細かい設定を行なう
ほとんどサイズが変わらなかった

縮小機能を利用してみる

 「ファイル」メニューから「その他の形式で保存」→「サイズが縮小されたPDF」をクリックすると、ダイアログが開くので「OK」をクリックして縮小する。ファイルサイズは1.03MBとほぼ半分になった。要素を確認したところ、画像が1.7MBから0.76MBになっているので、ほとんどが画像のサイズダウンによる縮小となっていた。

「ファイル」メニューから「その他の形式で保存」→「サイズが縮小されたPDF」をクリックする
「ファイルを縮小」ダイアログで、互換性を選択して「OK」をクリックする
ファイルサイズが大幅に小さくなった
画像のファイルサイズが大幅に小さくなっている

画像の劣化度を比較してみた

 ファイルサイズが小さくなった時に、画像がどのくらい劣化するのかを試してみた。通常のものと、「ファイルを縮小」したものと、「ファイルを最適化」で画質は最低、解像度を75dpiに落としたものを作成した。Acrobat DCでPDFを表示したところ、ぱっと見ではそれほど見分けが付かなかった。とはいえ、拡大してみると確かに劣化している。

 結論としては、「ファイルを縮小」を使うのが一番手軽で効果が大きい。思いっきり画質を落としたい、といった場合は「ファイルを最適化」でオプションをカスタマイズすればいいだろう。

左から、通常、縮小、最適化のファイル。縮小は似た感じ、最適化はちょっと荒くなっている
トリミングしたところ。縮小はちょっとぼんやりした感じ。画質最低で解像度も落とすと明らかに劣化しているのがわかる

そのほかのテクニック

 そのほか、いくつかテクニックがあるので紹介しておく。Office文書などからPDFファイルに変換する場合、タグを埋め込むことができるが、不要なら削除するとファイルサイズをコンパクトにできる。メールの送受信サイズ制限にひっかかる場合は、「第23回 PDFからページを抜いたり順番を入れ替える方法」で紹介したように、ファイルを分割すればいい。

 ユニークなのが別名保存。通常は上書き保存していると思うが、リンク設定などが積み重なりファイルサイズが大きくなることがある。そんなときは、「名前を付けて保存」で、別名保存すると本来のファイルサイズで保存できる。

OfficeからタグなしのPDFを作成するなら、Acrobatタブの「環境設定」で「タグ付き~」のチェックを外す
ウェブページからタグなしPDFを作成するなら、「WebページからPDFを作成」ダイアログの「設定」を開き「PDFタグを作成」のチェックを外す

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