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パワーセーブ作動時でフル充電後、約4年間動き続ける

人気完売モデルの新作「光発電エコ・ドライブ Bluetooth」開発デザイナーインタビュー

2017年07月08日 20時00分更新

文● 中山 智 編集●飯島恵里子/ASCII

提供: シチズン時計

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iPhoneやAndroidスマホに通知が届くと、エコ・ドライブ Bluetoothの秒針は、左上の「INFO」を指して知らせる

電話やアプリの通知が受けられるほか、充電状況もスマホで管理

 スマートフォンとの連携機能は、従来のモデルと同じ。液晶ディスプレーなどを搭載していないため、テキストや画像の表示などはできないが、スマートフォンからの通知はキッチリと受けられる。通知の種類は、通話やSMSのほかメール、LINE、Facebookメッセンジャーなど約20種類ほど。アプリによっては、通知して欲しいアドレスを指定するといったこともできるので、本当に必要な相手からの通知を受けられる。通知の方法はバイブレーション機能のほか、秒針の動き、音でもわかるようになっており、電話の着信では55秒の位置にある「CALL」、それ以外の通知は50秒の位置にある「INFO」を通知が来たときに指し示す。

アプリごとに通知するかどうかを指定できる

毎日の発電量が多いと、2時間ずつ連続接続時間が増やせる

 またiOS、Androidともに対応しているスマートフォンの専用アプリからは、エコ・ドライブの発電状況の管理も行える。発電中の状況が、スマホのディスプレーにライトレベル インディケーターとして表示され、受光が強いときには大きな赤で、受光が弱いときは小さな青でゆらめきながら表示。また良好な充電状況を続けると、スマートフォンとの連携時間を最大12時間まで延ばせる。できるだけ「光発電しやすいように使っていよう」という気に、させるのもおもしろいポイントだ。

時計としての使い勝手を第一に考えられたスマートウオッチ

 ただし、一般的なスマートウオッチはスマートフォンが常に手元にないと、設定などができない不便さがあるのに対し、エコ・ドライブ Bluetooth BZ1020-22L/22Eは、単体でもしっかり使えるようになっている。たとえば時刻合わせにしても、本体のりゅうずから普通の時計のように調整できる。スマホを介さずに単体でタイムを計測したり、カップラーメンの出来上がり時間をストップウオッチで計測することも可能だ。スマートフォンが手元になかったり、飛行機の離発着時など電波が使用できない状況でも、腕時計としての機能は問題なく使える。このあたりの設計思想は時計メーカーならではといえる。

ICがローター経由で衝撃を検知すると、針が動かないように瞬間的に固定され針飛びを防止する

 時計メーカーらしいこだわりと言えば、エコ・ドライブ Bluetooth BZ1020-22L/22Eにはシチズンの独自技術である、衝撃検知機能を備えている。元来、時計はぶつけたり落としたりすると、その衝撃で針が物理的にズレてしまう問題がある。従来のようにユーザーがりゅうずで時刻を調整する時計なら、針飛びしても自分で針を動かして正しい時刻に調整すれば問題ない。しかし電波時計やスマートウオッチのように、自動で時刻調整する場合、たとえ正しい時刻情報を受信しても、そもそも針の位置がズレてしまっていては正しい時刻を指し示せないのだ。

 そこでエコ・ドライブ Bluetooth BZ1020-22L/22Eでは、衝撃検知機能によって針の飛びを防いでいる。クオーツ式のアナログ腕時計は、ステップモーターとよばれるモーター内でローターが回転し、歯車で動きを時分秒針に伝えるシステムだ。ローターを動かす部分はステーターと呼ばれ、永久磁石のローターと駆動コイルの電磁石の組み合わせによるもの。駆動コイルは電磁石の性質を使って高速でN極とS極を入れ替え、永久磁石のローターと反発するパワーを生み出すことでローターを動かす仕組みだ。

衝撃検知機能のプロセス。衝撃を検知してから、ロック信号が解除されるまでの時間は1000分の1秒という

 エコ・ドライブ Bluetooth BZ1020-22L/22Eの衝撃検知機能は、このステップモーターやステーターと連携。衝撃が発生し「針が動こうとするトルクが生じる」と、そのトルクが歯車をとおしてローターへと伝わり、不正な回転をしようとする。この段階でICが衝撃を検知することで、ステーターが動きをロックして針が動かないようにする。そして針の不正な動きを防いだあと、ステーターへロック信号が解除が送信され、通常通りの動作に戻る。この衝撃を検知してから、ロック信号が解除されるまでの時間は1000分の1秒という速さ。このように高速で瞬時に、衝撃検知から対応までを行っているので、時計として一番重要な「正しい時刻を表示する」ことができるわけだ。

連携するスマートフォンを最大3台まで登録して、切り替えて使える

 ユーザーからの声を受けて再登場した、エコ・ドライブ Bluetooth BZ1020-22L/22E。さらに既存のモデルと合わせると、現在4種類のモデルが購入可能。1つのスマートフォンで複数台を使い分けることもできるので、TPOに合わせてデザインの違うモデルが使えるのもうれしい。時計としての機能にしっかりと軸足を置いたスマートウオッチが欲しいユーザーはじっくりとチェックしてみて欲しい。


7月7日に発売となるシリーズ最新モデル、エコ・ドライブ Bluetooth BZ1020-22L

おなじく最新モデルのBZ1020-22E

3月9日に発売した、ケースとバンドにスーパーチタニウムを採用した軽量モデル、BZ1034-52Eは好評につき継続販売中

スーパーチタニウム+デュラテクトDLCケースにカーフレザー製のバンドを合わせたスポーティーかつエレガントなモデル、BZ1035-09E

製品名 エコ・ドライブ Bluetooth
商品番号 BZ1020-22L/22E BZ1034-52E/BZ1035-09E
キャリバー W770
駆動形式 光発電エコ・ドライブ
対応OS(本体、アプリともに) iOS 9.3以上、Android 5.1以上
ケース径、厚み 48.0mm、15.5mm(設計値) 44.4mm、14.0mm(ともに設計値)
ケース素材、バンド素材 ステンレス、ウレタン(三ツ折プッシュタイプ) スーパーチタニウム+デュラテクト、スーパーチタニウム+デュラテクト/スーパーチタニウム+デュラテクトDLC、カーフ
ガラス サファイアガラス(無反射コーティング)
主な仕様 パワーセーブ機能/デイ&デイト表示/24時間表示/ローカルタイム機能/日付早修正機能/接続状態表示機能(ON/OFF)/通知表示機能(CALL/INFO/LL)/自動時刻受信機能/振動機能/フィルタリング機能/1/1秒クロノグラフ(60分計)/アラーム/パーペチュアルカレンダー/ライトレベル インディケーター/衝撃検知機能/充電量表示機能/充電警告機能/過充電防止機能/夜光(針/インデックス)
通信 Bluetooth LE
フル充電後、1度も充電しないで時計が停止するまでの目安時間 約9ヵ月(スマートフォンと接続した場合)、約1年6ヵ月(スマートフォンと接続しない場合)、最大約4年(パワーセーブ作動時)
通常に動く状態を1日保つための目安充電時間 12分(晴天の屋外/100,000Lx)、30分(曇天の屋外/10,000Lx)、1.5時間(30W 蛍光灯の20cm下/3,000Lx)、8時間(屋内照明/500Lx)
防水性能 10気圧防水
価格 8万1000円 10万8000円/9万1800円

(提供:シチズン時計)

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