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柳谷智宣がAdobe Acrobat DCを使い倒してみた第13回

効果的な透かし(ウォーターマーク)の入れ方

一目で重要文書だとわかるPDFにする手法「透かし」

2017年06月21日 11時00分更新

文● 柳谷智宣

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本連載は、Adobe Acrobat DCを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第13回は、透かし(ウォーターマーク)を入れて重要文書であることを一目で伝えてみる。

 

「透かし」を入れる方法

 社内用だったり、重要情報が書いてあるPDFファイルの場合、『転送』や『コピー』といった透かしを入れておくと閲覧する方もわかりやすく、ミスが起きにくくなる。文書の雰囲気が締まったり、統一感が出たりする効果も狙えるだろう。印刷もできるので、書類に『コピー禁止』といった透かしを載せる手もある。

 「Acrobat DC」で透かしを入れる場合、「PDFを編集」を開き、「透かし」→「追加」をクリックする。ウィンドウが小さいと、メニューが表示しきれないこともある。その場合は、「…」をクリックすれば畳まれているメニューが現れる。

 透かしを追加する設定画面が開いたら、「ソース」の「テキスト」の部分に『社外秘』とか『Confidential』といった文字を入力してみよう。その後、「OK」をクリックすれば完了だ。

「PDFを編集」から「透かし」→「追加」をクリックする
透かしの追加画面が開く。透かしを入れるページが限定されているなら、右上の「ページ範囲オプション」で設定する
「テキスト」欄に文字を入力すると、プレビューに表示される
設定画面を閉じたところ。がっつり『社外秘』の文字が表示されている

 初期設定では黒文字でがっつり表示されるので、文書を読むのに邪魔だし、そもそも重なっているところの文字は読めなくなる。そこで、細かい設定を調整してみよう。「PDFを編集」を開き、「透かし」→「更新」をクリックすると、作成済みの透かしの設定を変更できるようになる。

 まず「表示方法」の「場所」→「ページの背面に表示」にチェックしてみよう。透かしが文書の後ろに表示されるので、文字が読めるようになる。ただし、利用しているオブジェクトによっては透かしの一部が読めなくなってしまう。

 普通に表示すると文書の内容と混同してしまいそうなら、「回転」で透かしを斜めにしてみよう。これだけでぐっと透かしっぽくなる。不透明度は100%だと邪魔なので、20%とか30%程度に落としよう。透かしのサイズは、フォントのサイズでも指定できるが最大サイズでもだいぶ小さい。大きく透かしを入れるなら、「表示方法」の「ページに合わせた相対倍率」にチェックして、調整しよう。

 用途に合わせて『社外秘』や『コピー禁止』『見本』『重要』『持ち出し禁止』といった透かしを入れよう。実際には、透かし機能にアクセスを制限したり、コピーを禁止する機能はない。しかし、これらの文字ががっつり表示されていれば、悪用や勘違いによる情報漏洩などを牽制する効果はあるだろう。

「透かしを更新」で設定を変更できる。「場所」の「ページの背面に表示」にチェックすると、透かしが文字やオブジェクトの後ろに表示されるようになる
透かしを斜めにして、不透明度を落としてみた。フォントを変更することもできる。フォントの下にあるボタンで色を変えることも可能だ
いい感じの透かしになった
フォントサイズを指定する場合は、72ポイントでもこの程度の大きさにしかならない
大きく表示したいなら、「ページに合わせた相対倍率」で調整しよう

画像を使った「透かし」の入れ方

 透かしには画像を使うこともできる。会社のロゴを薄く表示してもいいだろう。「背景」を付ける機能でも似たことができるが、透かしの場合はページの全面に表示することも可能だ。「ソース」の「ファイル」→「参照」をクリックして画像を選択し、文字と同様に不透明度や大きさを調整すればいい。

「ソース」→「ファイル」で画像を指定する
会社のロゴを透かしとして前面に表示できた

 そのほか、「配置」では透かしを表示する位置を細かく設定したり、「表示方法オプション」では透かしを印刷時にのみ表示したり、画面には表示するが印刷はしないといった設定が行なえる。設定が完成したら、「設定の保存」をクリックしよう。名前を付けて保存しておけば、「プリセット」のメニューから手軽に呼び出せるようになる。

「表示方法オプション」で印刷時/画面で透かしを表示するかどうかを選べる
「設定の保存」で保存しておくと、繰り返し同じ透かしを入れられるので便利

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