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最強ミラーレス一眼「α9」とお安くなった「α7II」、どっちを買うべきか!? 第1回

今日(5/26)発売のソニー高速フルサイズ一眼「α9」と「α7II」を見比べてみた!

2017年05月26日 12時00分更新

文● 周防克弥

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撮像素子も画像処理エンジンも刷新!

「α9」

「α9」。レンズは別売

本体正面。フルサイズセンサーが見える

本体正面。フルサイズセンサーが見える

左手側にはドライブ系のダイヤルが備わっている。ダイヤル基部ではAFの設定が行なえる。ともにロック機構がついていて不意に回ってしまうことはない。右手側のレイアウトはα7シリーズとほぼ共通だ

左手側にはドライブ系のダイヤルが備わっている。ダイヤル基部ではAFの設定が行なえる。ともにロック機構がついていて不意に回ってしまうことはない。右手側のレイアウトはα7シリーズとほぼ共通だ

連写設定とAFの設定ダイヤル。ロック機構のため、連写は中央のボタンを押しながら、AFの切り替えは手前にあるボタンを押しながらでないと操作できない

連写設定とAFの設定ダイヤル。ロック機構のため、連写は中央のボタンを押しながら、AFの切り替えは手前にあるボタンを押しながらでないと操作できない

モードダイヤルも中央のボタンがロックになっている

モードダイヤルも中央のボタンがロックになっている

 α9には撮像素子とてして積層型CMOSイメージセンサー「Exmor RS」が採用されている。これがα7シリーズと大きく異なる部分だ。

 積層型は画素と回路とを別の層に分けて配置。さらにメモリーを内蔵した構造になっており、高速に信号処理を行なえるようになっている。

 画素領域からの読み出しスピードはα7IIに比べて約20倍高速になっているらしい。感度設定は拡張機能を「オン」にすることでISO 50からISO 204800に設定が可能だ。

 なお、積層型センサーは高級コンデジの「RX100 IV」ですでに採用されているが、フルサイズでは初となる。

 新型の撮像素子にあわせて画像処理エンジンの「BIONZ X」も改良され、従来比で約1.8倍の高速処理が可能になっている。

 画像処理エンジンの高速化はカメラの処理能力向上に著しい効果がある。AF/AEの検出や処理、顔や瞳の検出をはじめ、EVFの表示遅延を最小にするなどインターフェース部分までも含めて快適な操作が得られるようになる。

 新型の積層型CMOSセンサーと改良されたBIONZ Xの組み合わせで、AF/AE追従で秒間20コマの連写や連写中でも画面消失のない「ブラックアウトフリー」連続撮影、最高で1/32000秒の電子シャッター、電子シャッターで起こりがちな歪みを抑える「アンチディストーションシャッター」などを実現。メカニカルな構造では処理が難しかった部分を電子的に処理できるようになっている。

 処理能力の向上と共に大容量バッファメモリーを搭載することで、連写機能は秒間コマ数だけではなく、記録枚数も大幅に向上している。

側面インターフェースは左手側に集中している。メディアスロットはグリップに内蔵。有線LANを備えている。IEEE 802.11b/g/nの無線LANにも対応

メディアスロットはデュアルになった。上はSD/MS対応、下はSDのみ(UHS-II対応)

メディアスロットはデュアルになった。上はSD/MS対応、下はSDのみ(UHS-II対応)

 利用する記録メディアにもよるだろうが、JPEGならば362枚、RAW記録でも241枚の連続撮影が可能だ。他社のプロ用フラッグシップ機を上回る撮影が可能だ。

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