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スピーディー末岡のドライビングプレジャー! 第6回

まさにハリケーン! ランボルギーニ「ウラカン RWD スパイダー」で風を感じる!

2017年05月01日 15時00分更新

文● スピーディー末岡/ASCII 車両協力●ランボルギーニ・ジャパン

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3つの走行モードを自在に変更可能!

 最近のクルマらしく、走行モードは3つ用意されている。街乗り向けの「STRADA」(ストラーダ)、スポーツ走行向けの「SPORT」(スポルト)、完全サーキット向けの「CORSA」(コルサ)だ。今回はSTRADAを中心に、高速走行時のみSPORTにした。CORSAもちょっと試したが、シフトチェンジは完全に手動になり、クルマ全体の挙動が明らかに変わったことがわかるほど身の危険を感じたのでやめておいた。そもそもサーキット用だし。

 STRADAは比較的大人しいモードで、エンジン音も小さめ、路面のバンプもあまり拾わない、シフトは早めにチェンジしてくれる。猛牛を想像していた人には、一見もの足りないかもしれない。だがアクセルを踏み込んでいくと、強烈に加速していく。低回転域のエンジンチューンになっているのか、1000~2000prmでもグイグイ前に進む。

 街乗りでは580馬力は手に余るが、坂道を登ったり、レーンチェンジなど一瞬のパワーがほしいときにその片鱗が見える。また、このマイルドな乗り心地と相まって、一般道ではとても走りやすく、スマホで言うところの「手に収まる感じ」だ。ボディーサイズは大きいほうだが、狭い裏道などに行かない限りは、その大きさはあまり感じなかった。

 赤信号などで止まるとアイドリングストップするのも、このモードだけ。個人的にはランボルギーニのクルマにエコだとか燃費だとかを考えて欲しくはないが、STRADAモードのみアイドリングストップを採用するあたり「環境のこともちょっとは考えてるんです」的なイジらしさを感じてしまった。

ウィンカースイッチはコレ! 慣れるまで使いづらかった……

こちらはワイパーのスイッチ

この赤いスイッチを上下に動かして走行モードを変える

ハンドルの左側、ちょっと分かりづらいところにあるヘッドライトのスイッチ類

 SPORTモードは切り替えただけで、エンジン音が一段階高くなる。そしてアイドリングストップはしない。ハンドルもやや重くなり、足回りも硬くなったように感じた。マニュアルでもオートでもシフトチェンジできるが、今回はオートで試した。エンジン回転数を引っ張るようになり、STRADAのように頻繁にシフトチェンジはしない。減速時、シフトダウンするときは必ずブリッピング(からぶかし)してくれるのだが、とてもテンションが上がるのだ。

 自分ではヒール&トゥーなんてしないし、ましてや街中や高速道路でもなおさら。レーサーになった気分を味わえるので、楽しい。エンジンブレーキも強烈に効くようになる。ウラカン RWD スパイダーの魅力を手軽に楽しめるモードといえる。デメリットとしては、燃費が急激に悪くなること。今回、正確な数値は測らなかったが、目に見えてメモリーが減っていったので、おそらく4~6km/Lくらいにはなっているかと思う(カタログ値だと8km/Lくらい)。

コンソールボックスは浅いので大きなものが入れられない。つばさ曰く「フリスクしか入らない」

ダッシュボードの中も車検証入れくらいしか入らない。あとはETC車載器がある

なぜかSDカードスロットが2つあるのに、USBポートはなし

サイドミラーは大きいので視認性がいい

ルームミラー周辺のスイッチも少ないので、迷わず操作できる

正直、後方の視界はかなり悪い

 どちらのモードも共通してアクセルとブレーキのレスポンスが最高にいい。というか、踏んでいて気持ちがいい。ちょっと加速したいとき、足の親指でちょっとオルガンペダル式のアクセルを踏むと、ほんとにちょっとだけ加速してくれる。また、ペダルの跳ね返りが結構強いので、踏むために若干リキむ必要があるが、微調整がしやすいのである。ブレーキも手前でキュっと効くよりも、奥に行けば行くほどジワっと効くタイプなのだが、ドカンと踏めば1.5トンのボディーがすぐに停止する。

 そう、車重1.5トンを感じさせないのも、このクルマのすごいところ。直進での安定性は素晴らしく、ちょっと踏んだだけでもブレずに加速していく。重い矢がまっすぐに飛ぶように、空力だけでなく重さで地面に張り付いているのかもしれない。前回乗ったNSXはテクノロジーでグイグイ曲がっていくクルマだったが、これはベッタリと地面に足を付けて軽快に曲がっていく感じ。モータージャーナリストのように気の利いた表現ができないのがもどかしいが、とにかくコーナリングが気持ちイイのである。後輪駆動のせいもあるかもしれないが。

シートのホールド感が心地良い。シートの幅に余裕があるので、意外と車内は広く感じた

アクセルはオルガンペダル式。フロアマットのウラカンロゴはトリコロールカラーでオシャレ

3連メーターはデジタル表示。油温、油圧、電圧の3つ

巨大なパドルシフトで、いつでもシフトチェンジ可能

 とにかく官能的で刺激的で爽快なクルマ。それがウラカン RWD スパイダーに乗ってみて抱いた印象だ。中二病的と言ったら語弊があるかもしれないが、子供の頃抱いていた「僕が考えたカッコイイクルマ」を具現化したと言っても過言ではない。

 無駄にフタを開けるスタートスイッチ、メカメカしいバックレバー、戦闘機のようなスイッチ、大パワーのV10エンジン、そして17秒で開閉する屋根。素早くオープンエアーを楽しめるのはとくにうれしい。50km/hくらいまでなら走りながら開閉できるので、突然の雨などにも対応できるだろう。筆者は以前、BMW Z3に乗っていたが、手動の幌だったので雨が降ってくるとどこかに停車して幌を締めていたし、走りながらの開閉は絶対にできなかった。

 余談だが、首都高を流しているときに、軽の改造車に抜かれたのだが、そのドライバーが抜き去り際にこちらに向けてガッツポーズをしていた。気持ちはわかる。法定速度で走っているとはいえ、あのランボルギーニを軽自動車でチギったのだから。また、こういうクルマに乗っていると気持ちに余裕ができるのか、まったく悔しくはなかった。

 ランボルギーニ・ウラカンという非日常感、そこにオープンという非日常感がプラスされ、もはやファンタジーと言っていいウラカン RWD スパイダー。つばさは一通り運転して「焼肉ではなくBBQのような感覚」と評した。乗ってみろと言われて簡単に乗れるクルマではないが、もし、人生のどこかでこのクルマに乗れるチャンスが訪れたなら、迷わず乗ってみてほしい。現実世界とは思えない景色が広がることだろう。

ドアロックすればドアミラーが格納される!

幌を閉じた状態での後方視界

これはエアコンの吹き出し口

ドアにもスイッチが少ない

助手席も視点は低く、乗り降りしづらい

助手席だけドリンクホルダーがあるのだが、このサイズのペットボトルが入らない(笑)

ウラカン RWD スパイダーのキー

ランボルギーニのエンブレムはココに

取り外し可能なところは、これまでのクルマ同様

Bluetoothを使えば、スマホやオーディオ機器を接続できる

Bluetoothで接続できれば、タグ情報などもこのように反映される。ただし、アートワークなどは表示されないようだ

あまり実用的ではないが、ディスプレー全部を使って音楽情報を表示させることも可能

ナビはタコメーターの横に表示される。このディスプレーの情報量が多いので、ちょっと窮屈に感じた

これがドライバー視点

風の巻き込みがほとんどないので、特に女性にはうれしいだろう

ランボルギーニ「ウラカン RWD スパイダー」の主なスペック
エンジン V型10気筒
排気量 5200cc
最大出力 580HP/8000rpm
最大トルク 540Nm/6500rpm
トランスミッション 7速LDF
最高速度 319km/h
0-100km/h 3.6秒
サイズ 全長4459×全幅1924×全高1180mm
車両重量 1509kg
タイヤ(フロント/リア) 245/35 R19/305/35 R19
価格 2788万5924円(税込)

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