このページの本文へ

共感度MAX!JAWS DAYS 2017レポート ― 第1回

JAWS DAYS 2017のどこがすごかったのか? かみさんに説明してみた

2017年03月14日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp  写真●JAWS-UG写真班(中井勘介、金春利幸、加我 貴志、平野文雄)

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

3月11日、クラウドコミュニティのJAWS-UGによる年に1回の一大イベント「JAWS DAYS 2017」がTOC五反田メッセで開催された。1200人を超える参加者となった今年のJAWS DAYSのどこがすごかったのか? re:Inventに引き続き、オオタニが元IT業界のかみさんに説明してみた。

re:Inventに引き続き、今度はJAWS DAYSを解説します!

クラウド界隈の人たちを魅了するJAWS DAYSってなに?

イビサ:ただいまー。いや、疲れた疲れた。

かみさん:おつかれさまでした。今日は1日コミュニティのイベント取材って言ってたけど。

イビサ:そうそう。今日は朝からJAWS DAYS 2017に行ってきたよ。10時過ぎからセッションをやらせてもらって、その後はランチセッションでJAWS-UGのサイトについてしゃべって、残りはずっーとセッション取材で、参加者の人たちとご飯食べて帰ってきたわけ。

かみさん:場所は五反田だったんだっけ?五反田ってあまりITイベントってイメージないけど。

イビサ:そうそう。会場はTOC五反田メッセというところ。記者人生も長いけど、わしも行ったの初めてだった。去年までは、西新宿にあるベルサール新宿グランデというところでやってたけど、参加者が1000人超えするようになって手狭になったので、今年は五反田になったみたい。セッションルームも広くて、フロアの上下動がないので、なにしろ会場内での移動が楽。新築らしくて、きれいだった。近くのTOCと間違った人もそれなりにいたらしいけどね(笑)。

会場となったTOC五反田メッセ

かみさん:この4年くらい、毎年この時期にそのJAWS DAYSっていうの行ってるよね。前から聞きたかったんだけど、そもそもジョーズってなに?

イビサ:AmazonがAWSというクラウドサービスやってるって話は去年したじゃん。あのAWSを使っているユーザーグループがJAWS-UG(Japan AWS-User Group)で、そのJAWS-UGが主催する年に一回のイベントがJAWS DAYS。3月のこの時期に毎年やってて、全国のユーザーグループの人が東京にやって来るんだよ。

かみさん:そういうユーザーグループって昔からあったよね。セミナールームや公民館にパソコン持ち込んで、みんなで勉強会やるみたいな。

イビサ:そうそう。ユーザーグループってそれこそプログラミング言語とか、オープンソースとか、Web界隈とか、昔からいろいろあってそのうちクラウドのユーザーグループの1つがJAWS-UG。JAWS-UGは全国津々浦々に支部があって、各地で勉強会やってる。

JAWS-UGはクラウドコミュニティの中でも突出して規模が大きくて、コンスタントに活動しているグループなんだよ。記者としては、正直ベンダーのイベントより、ユーザーグループの方が本音の情報が聞けるから、最近はそっちに取材がシフトしているわけ。

託児所の用意や海外グループセッションなど新しいチャレンジ満載

かみさん:クラウドを使う人が対象なんだったら、やぱり参加者はプログラム書く人とか、コンピューター使っている人が多いの?

イビサ:そうじゃないのが、JAWS DAYSの面白いところなんだよね。特にこの2~3年は、エンジニア向けじゃないセッションも多くて、今年もIT業界の構造変革とか、女性の働き方とか、複業(パラレルキャリア)とか、災害とITといったテーマのセッションがすごく充実してた。

前日にネタバレされた小島英揮さんだが、セッションは立ち見も出るほどの大盛況

朝一でわしが担当してたセッションも、クラウドを導入するため変えるために個人や会社はどうすべきかみたいな話。極端な話、AWSの話なんて全然やってない。でも、参加者の人からは「技術はわからないけど、イビサさんのセッションは通して楽しめた」とか言ってもらえて、よかったなあと。

かみさん:ふーん。でも、それだとエンジニアの人はかえって面白くないんじゃない?

イビサ:それがそうでもなくて、エンジニア向けのセッションもすごく充実していて、どこに行っても外れがない。最近流行のAIとか、サーバーレスとか、IoTとかもやってて、ある意味ベストセレクション的なすべらない話ばかりだったので、最新の技術をキャッチアップしたい人も満足できたんじゃないかな。昔は確かにガチガチのエンジニア向けイベントだったので、記者は近寄りがたかったんだけど、この3年くらいでずいぶん変わってきた。

なにしろ会場が大きく8つに分かれていて、全部で50セッション近くもあるから、どんな人が来ても楽しめると思う。サービスを触ってみるハンズオンもあるので、初心者でも安心して参加できる。実際、会場で挙手しているのを見ている限り、AWSをまだ使っていない人もけっこう多くて、いろんな人たちを巻き込んでるなあという印象があるね。

かみさん:そんな大きいイベントじゃ、運営する方も大変ね。

イビサ:全国にいるコアメンバーが忙しい仕事の合間を縫って、これだけのイベントを回しているんだからすごいよね。今年は託児所も用意されたから、子連れでも参加しやすかったし、若者をJAWS DAYSに招待してLTをさせるスカラーシップの制度もあった。いろんなことにチャレンジしてた印象があったな。本当におつかれさまでしたと言いたいね。

スポンサーののぼりも熟練のコミュニティメンバーが1つ1つ精魂込めて組み上げてます

立ち見も出たセッションと会場が燃えたLT大会

かみさん:で、どんなセッションが人気だったの?

イビサ:全部見たわけじゃないけど、複業という新しい働き方について語った小島英揮さんのセッション、吉田真吾さんのサーバーレスセッション、AWS Mafia Sessionは立ち見もずいぶん出ていたので、関心も高かったんだろうなあと。あとは東急ハンズの長谷川さん、日清食品の喜多羅さん、フジテックの友岡さんという3人の武闘派CIOが語るセッションというのがあふれんばかりの人ですごかった。

かみさん:ああ、イビサが書いた長谷川さんの記事は読んだことあるわ。関西弁でまくし立てるボスキャラな人ね。

そうですそうです。ボスキャラな人は今年は一升瓶持ち込んで、仲間と話し始めました

イビサ:そうそう。あのセッションを観にJAWS DAYS来たって人もいるくらいなので、やっぱりすごい神通力だなと。今年も日本酒呑みながら、大企業やIT業界のここがあかんやろーという話を放談してて、会場もどっかんどっかん沸いてた(笑)。

あと、今年は韓国や台湾、シンガポールのユーザーグループの人たちがセッション持っていたので、国際色が出てきたかな。通訳もきちんと付けていたので、きちんと日本語で聴講できたよ。

かみさん:ふーん。ほかの国の人たちは、JAWS-UGのどんなところが気になるのかしらね。

イビサ:JAWS-UGは世界的に見ても、すごく成功しているコミュニティなので、そこから学ぼうというのもあるんじゃないかな。あと、クラウド自体がグローバルで使われているものなので、各国のユーザーグループで勉強し合うってやっぱり重要だよね。

で、最後の懇親会はLT大会と言って、8人のショートプレゼンを聞きながらみんなでビールを飲むわけ。毎年、これがめちゃくちゃ面白いの。

かみさん:面白いってどういうこと? 普通の発表じゃないの?

イビサ:たとえば1発目の清水さんのLTは、日本語で音声認識できるAlexaみたいなデバイスを作りましたってネタ。

かみさん:Alexaって、去年イビサがラスベガスの出張行ったときにもらってきたあの黒いヤツね。うちでは、もう子供の方が発音がいいから、Alexaうまく呼び出せるわね。

イビサ:でも、Alexaって日本語対応してないし、英語ネイティブじゃない日本人が話しても、うまく反応してくれないじゃん。だから、清水さんは100円ショップで茶筒買ってきて、AWSのサービスを駆使して、日本語で対応できるAlexaみたいなやつ作っちゃったのよ。発音が似てる「荒木さん!」って呼かけると、ちゃんと時間とか、天気とか教えてくれるのよ。これを5分で説明して、デモまでやる。会場も大受け。

かみさん:そういうのはエンジニアの人は好きそうね。

イビサ:8本ともレベルが高くて、会場からも「すげえ」という声が聞こえてきたよ。で、最後はこれも恒例なんだけど、LT芸人の人が会場全体にウェイブ作って盛り上げてくれた!

懇親会LTで最後は会場のみんなとウェイブー!

本音が集まるJAWS DAYSには感度の高い人が集まる

かみさん:ふーん。なんだか私がIT業界にいたときに参加してたイベントとずいぶん違うわね。背広の人たちが黙って話を聞いて、終わったらさーっと帰るみたいな。

イビサ:やっぱりなんか本音が集まるから、人が集まるんだと思う。セッションでよく出てたのは「JAWS DAYSだから言っちゃうけど」みたいなコメント。業務のイベントだと立場があっていろいろ言えないことも、JAWS DAYSだと言える雰囲気があるんだよね。だから、本当にいろんなジャンルで感度の高い人がJAWS DAYSに集まるし、そういった人同士がつながると、また新しいことが始まる。記者からすれば、本当にネタの宝庫だよね。これからも勉強会行かなくちゃね。

かみさん:去年もイビサもよく熊本行ってくるとか、秋田行ってくるとか、勉強会の取材行ってるよね。土日に家族放っておいて(笑)。

イビサ:ああっ、いつも感謝しております!ありがとうございます!

かみさん:ふーん。まあ、読者が記事を喜んでくれるんだったら、それはいいことね。記事がんばってね。

イビサ:そうそう。記者はここからが仕事なんだよね(笑)。

■関連サイト

カテゴリートップへ

この連載の記事