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JAWS-UG東北勉強会レポート ― 第7回

熱戦となった「青森観光アプリ開発コンテスト アマゾン×青森屋」レポート前編

ギーク達がリゾート地で火花を散らす青森観光アプリ開発コンテスト

2017年01月19日 07時00分更新

文● 重森大

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「星野リゾート」というブランド名を聞いて思い浮かべるのは、ゆったりくつろぎ、また思い思いに楽しむことができる場所だろう。2016年11月にここに集まった一団も、最初はリゾート地の雰囲気に胸を躍らせていたに違いない。しかし彼らの目的は休養ではなく、人々を楽しませるためにはどうすればいいか、そのアイデアを練り上げ、それをカタチにしたアプリを作ること。今回は青森屋の魅力を堪能した初日と、実制作に当てられた2日目にスポットを当ててレポートをお届けしたい。

会場となったリゾート施設、星野リゾート青森屋

星野リゾート青森屋へ集え、ギークたちよ!

 「青森観光アプリ開発コンテスト アマゾン×青森屋」は、青森県三沢市に広大な敷地を持つリゾート施設、星野リゾート青森屋を舞台に開催されるアイデアソン&ハッカソンだ。非日常空間に身を置きながら高いホスピタリティに酔いしれることなく、その魅力を見出しアプリや企画として練り上げるべく集まったギークたち。その数、実に三十余名。

 初日はブリーフィングや、青森屋の魅力を体感する1日だ。かつて馬と人が共に生きていた時代の建物だという「南部曲屋(なんぶまがりや)」で、星野リゾート青森屋の総支配人である渡部 賢さんから施設の紹介が行なわれた。

馬と人が同じ建物で暮らしていた時代の家屋を移築した「南部曲屋」に集まった参加者達

「青森屋のテーマは『のれそれ青森』、青森の言葉で『徹底的に青森』という意味です。青森県は津軽、下北、南部の3つの地域から成りますが、そのすべての魅力を体感してもらうことを目指しています」(渡部さん)

星野リゾート青森屋 総支配人渡部 賢さん

 22万坪にも及ぶ広大な敷地には宿泊施設や温泉はもちろん、ブリーフィング会場となった南部曲屋のほか、立派な門を構える旧渋沢邸があり、散策するだけであっという間に時間が過ぎるほどの見所がある。周囲を歩くだけで15分ほどもかかるカッパ沼や、その中央に建つ浮見堂が水面に映す姿もまた魅力的だ。それに加えて朝から夜まで、館内ではさまざまなイベントも用意されている。

広大な敷地に、見所がいっぱいの星野リゾート青森屋

「今夜はみなさんに、ショーを楽しんでいただきながら夕食を召し上がっていただきます。青森の魅力をその身で実際に感じていただいたうえで、青森屋で過ごす時間をより楽しんでもらい、青森県や青森屋へのリピーターとなってもらうためのアイディアを練ってください」(渡部さん)

 スポンサーであり、ハッカソンのためにデータ提供も行なうクックパッドの山田 良明さんからは、クックパッドのサービスや今回提供されているデータについての説明が行なわれた。

クックパッド 山田 義明さん

 そんな会場の隅っこに、立花 拓也さんの姿があった。青森屋がある三沢市でJAWS-UG青森を立ち上げ、今はJAWS-UG全国代表の身である立花さんは、南部曲屋まであらかじめ引っ張っておいた光ケーブルを窓の隙間から引き入れ、無線ルーターに接続したりケーブルをガムテープで留めたりしていた。

お仕事中のJAWS-UG 全国代表 立花 拓也さん

 ここだけ見ると完全に雑用係だが、各チームからのAWS関連の相談に乗り、テレビ取材クルーの頼みに応じて手タレを演じるなど、最終日まで八面六臂の活躍をすることになる。

温泉に郷土料理に、祭りに踊り、青森屋で体感するのれそれ青森

 ブリーフィングが終わると、各自割り当てられた部屋へチェックイン。カップルか家族で過ごしたら気持ちがいいだろうと思われる素敵なツインルームに、筆者は立花さんと2人で泊まることになった。同じ部屋と言ってもこちらは取材、立花さんは運営サポートに飛び回り、部屋で共にゆっくり過ごしたのは朝のわずかな時間だけだったのだけど。

私たちが宿泊した「えんつこ」のお部屋

 荷ほどきをして一息ついたら、さっそく夕食だ。館内はそこかしこに青森ゆかりの展示があり、ただ移動するだけでも飽きさせない。会場に入り口付近ではウェルカムドリンクとして、青森産のりんごを使ったアップルシードルか、りんごジュースが振る舞われた。口先だけではなく、本当にのれそれ青森だ。

こちらはなんと林檎ジュースが出る蛇口

 初日の夕食は、ショーを観ながら郷土料理のコースをいただいた。参加者の個別負担で地酒に舌鼓を打つ人の姿も。地のものには、やはり地酒だ。料理もさることながら、圧巻だったのは会場中央で展開されたショーの数々。津軽三味線の演奏、ねぶたの囃子、最後には小型の山車まで出てくる。

夕食時のショーに登場した山車は実際の祭りで使われるものの数分の1のサイズということだったが、迫力は十分伝わった

 宿泊者も引っ張り出され、「跳ね人(はねと)」としてねぶた祭りを体験できる趣向。跳ね人として参加しない人は、席からうちわを振り、掛け声をかける。「らっせーら、らっせーら!」という、あれだ。自然と引き込まれる迫力に、観客を上手に乗せて引き込んでいく司会のうまさに、筆者もついつい盛り上がってしまった。らっせーら、らっせーら!

らっせーら、らっせーら! と、ねぶた祭りを体験

 食事のあとは、そのままバーで地酒を楽しむ人あり、温泉を楽しむ人あり。熱心なチームは散歩に出て広く青森屋の魅力を探っていたようだった。ひとりの客として楽しみながら青森屋の魅力を見出していくか、より多くの情報を仕入れに動くか。振り返ってみれば、この辺りから各チームの方向性が出始めていたように思う。

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