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JAWS-UG東北勉強会レポート 第2回

初心者目線の話題から分散処理などテックな話題まで多彩に展開

初登壇からICDP、アドテクまでバラエティ豊かなJAWS-UG青森

2016年08月10日 07時00分更新

文● 重森大

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6月25日に開催されたJAWS-UG青森の第5回勉強会。現在JAWS-UG全国代表を務める立花拓也さんが率いるJAWS-UGということもあり、大きな期待を持って取材に向かった。3時間半で6つものセッションが用意され、しかもいずれも濃密な内容。期待を大きく上回る収穫を得た勉強会だった。

緊張の初登壇! 澤田さんがコミュニティ参加のメリットを語る

 最初の登壇者は、予告記事にも写真で登場していただいた澤田 洋二さん。青森大学 ソフトウェア情報学部 ソフトウェア情報学科に所属する現役大学生だ。現在は株式会社ヘプタゴンでインターン中。プログラミングやシステムづくりだけではなく、JAWS-UGのようなコミュニティの運営についても実践的に学んでいる最中だ。

青森大学 ソフトウェア情報学部 ソフトウェア情報学科 澤田 洋二さん

 澤田氏はAWSに触れるようになり、さまざまなイベントに参加してきたようだ。JAWS FESTA 福岡、JAWS DAYS 2016などでAWSの可能性やIoTの将来について学んできたと、イベント参加の経験を語った。それらのイベントに参加しているうちに、自分自身がコミュニティに参加していくことが大事だと思うようになったという。

「特にJAWS DAYS 2016で金春 利幸さんが『コミュニティはあなた自身の参加、登壇、運営で成り立っている』と言っていたのが響きました。JAWS DAYS 2016の実行委員長である赤塚 誠二さんも『100回の参加より1回の登壇』と語っていたことに背中を押され、自分でも登壇してみようと思って、ここにいます」(澤田さん)

 初登壇のきっかけをそう語った澤田さんは、プレゼンテーションの後半でコミュニティにコミットするメリットについても熱く語った。コミュニティに関わったり勉強会に参加したりすることでAWSの技術について学べるのはもちろんだが、それ以上にコミュニティに深く関わることで多くのものを得られると言う。

「イベントを通じて全国各地、国境も越えて友達が増えていきます。大学などでは学べないイベント運営のノウハウ、企画や準備、会場確保のためのアポイントのスキルも得られます。そして何より、コミュニティ活動自体がとても楽しいです」(澤田さん)

 立花さんが全国代表になったため、現在JAWS-UG青森は新体制へ移行中。コアメンバーも募集しているということなので、コミュニティ運営に興味のある青森県在住の方はぜひ、JAWS-UG青森へ。

田舎で使いやすいAWSのサービスについて立花さんがデモを交えて紹介

 続いて登壇したのは、立花 拓也さん。予告記事で筆者が「コミュニティ運営についての話に期待している」と書いたのを読み、「じゃあコミュニティの話なんかしない」と、プレゼンテーションの内容を直前に変更したとのこと。なかなか天邪鬼な一面の持ち主のようだ。

ヘプタゴン 代表取締役 立花 “天邪鬼” 拓也さん

 しかし筆者の期待は良い意味で裏切られ、「帰ってきたICDP」と題したプレゼンテーションは地方ならではの課題とAWSとの関連性を語る素晴らしい内容だった。

 ICDPとは、クラウド活用のテンプレートであるCDP(CLOUD DESIGN PATTERN)をもじったもので、「INAKA CLOUD DESIGN PATTERN」の略称だ。田舎のプロジェクトは予算が少なく、アクセスも少ない。しかしサーバーを落とすことは許されない。この要件を満たすためには、自分でインフラを構築するよりAWSの方が安価で安定していると立花さんは語る。

「レンタルサーバーではインフラ周りに手が出せませんが、AWSなら融通が利く範囲が大きいのも魅力です。ビジネスが成長したらスケールできるし、バックアップや冗長構成など、先々の要望にも対応できます」(立花さん)

 そう語った上で立花さんは、最近AWSがリリースした新機能の中からICDP的な視点で役立ちそうなものをピックアップ、デモンストレーションを交えて紹介した。取り上げられたのはRoute 53、Certificate Manager、EC2 Run Command、Inspector、CloudWatch Eventsの5つ。いずれも無料もしくは低コストで利用できるサービスで、田舎の小規模なシステムにも取り入れやすいものだ。

「EC2やRDSなどのインスタンスを使わずサービスを組み合わせてシステムを構築すれば、低コストで高品質なインフラを提供できて、田舎でもAWSを受け入れてもらいやすくなります」(立花さん)

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