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JAWS-UG中部・北陸勉強会レポート 第13回

5トラック40本近いセッションでAWSの魅力を幅広くカバー

ライター重森が体験したJAWS Festa 東海道 2016熱狂の1日

2016年10月24日 11時00分更新

文● 重森大 編集●大谷イビサ 写真●金春利幸

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12時~:サポーターのプレゼンをオカズにお弁当をいただく

 参加者にはお弁当とお茶が配られ、それぞれに興味のあるランチセッション会場に分かれて昼食となった。筆者はAWSや鈴木商店のセッションを聞きつつお弁当をいただくことにした。会場に入り席に着くと、ハンズラボの青木由佳さんから「重森さん、髪きれいになりましたね!」と声をかけられた。実はちょっと前に美容院に行ってストレートパーマをかけ直し、根本と毛先のカラーもやり直したところだった。こういうのって、気づいてくれる人がいるとやっぱりうれしい。文庫本1冊分の時間を美容院で費やした甲斐があったというものだ。

スポンサー様のお弁当をありがたくいただく

 一方、ランチセッションに立ったAWSの舘岡 守さんは企画を考えた甲斐がなかったようだ。CloudWatchとcollectdの連携について紹介する予定だったようだが、すでにクラスメソッドがブログにまとめて発表内容していたのだった。JAWS FESTAという大舞台で本家がユーザーの二番煎じを演じるのは舘岡さんの矜持が傷つくのだろう。土壇場になって発表内容をVoiceOpsに切り替えてきた。

AWS 舘岡 守さん

「システムの運用は、職人の手作業による温かみのある運用はから開発者による運用(DevOps)、チャットツールとのAPIコラボレーション(ChatOps)と進化してきました。次に来るのは音声指示による運用、VoiceOpsです」(舘岡さん)

Amazon Echoを使ったオペレーションのデモを披露

 そう言って舘岡さんが紹介したのは、音声認識デバイスAmazon Echoだ。米国で先行発売されており、音声指示で音楽の再生やAmazonでの買い物が可能。さらにSkillを追加することでカスタマイズでき、もちろんAWSの操作にも使える。技適の問題があるので実物を動かすことはできないが、開発者向けのテスティングツールでSkillのデモンストレーションを見せてくれた。

 デモ自体は音声で指示をするとAmazon EchoからAWSを参照して現在のコストを答えてくれるという単純なものだったが、単純なだけにわかりやすくもあった。API Gatewayを通じて情報を得てくるので、何にでも使えそうだ。しかし、オフィスのエンジニアたちがそれぞれのデスクに置いたデバイスに向かってブツブツつぶやく姿はちょっとシュールだな、と思いながらお弁当をいただいた。シュウマイおいしい。

 続いて登壇したのは、鈴木商店の山田 真也さん。こちらは技術的なセッションではなく、企業紹介が中心となっていた。

「イラチも黙る、シュッ!としたシステム開発をやっています」(山田さん)

鈴木商店 山田 真也さん

 ここ大阪やのうて名古屋やで。その紹介はどないやねん。とツッコミを入れそうになったが、見たらTwitterで速攻、同様のツッコミが入っていた。関西人はどこに言っても関西を標準にしてるからな、と思いながら耳を傾けつつお弁当をいただいていると、次に山田さんが示したスライドには「実現方法 『標準化』開発」と大書きされていて漬物を吹き出しそうになった。「シュッ!とした」は標準化されてへんで。

 各機能をユニット化することやルール化を徹底することで、顧客の要望にスピーディに応える体制を取っていることなどが紹介されたが、この辺のマジメな話に聴講者の反応はほとんどなし。一気に反応が高まったのは、独自の社内制度が紹介されたときだった。

「遅刻しても、面白い言い訳を投稿して社員の半数以上の『いいね!』獲得で帳消しにされます。ブログで高いPVを稼ぐとお小遣いがもらえます。社員同士はあだ名で呼び合います。でも長すぎるあだ名を呼ぶのは面倒くさいので、結局苗字で呼ばれます」(山田さん)

 ツッコミどころ満載というか、ツッコミどころしかない。Twitterのハッシュタグを追っていても「遅刻帳消しにできるのか!」「ブログが小遣いになるなんて羨ましい!」などの投稿が飛び交った。その後、徳島県にあるサテライトオフィスの紹介もあった。多様な働き方を許容するだけではく積極的に新しい働き方を生み出していく企業風土は素晴らしいと感銘を受けながら、お弁当を食べ終わった。エビフライおいしかった。

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