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JAWS-UG中国・四国勉強会レポート第10回

コミュニティに参加する理由を経営理論からひもとくフジテック友岡CIO

JAWS FESTAなう!全国のコミュニティメンバーが松山に大集合

2017年11月04日 13時30分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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11月4日、愛媛県松山市の愛媛大学の総合情報メディアセンターにおいて、JAWS-UGの年次イベント「JAWS FESTA 2017」が開催されている。基調講演に登壇したフジテックの友岡賢二CIOは、経営理論に基づき、なぜコミュニティに参加すべきかを説明した。

会場となった愛媛大学の総合情報メディアセンター

今年は松山!全国のJAWS-UGメンバーが大集合

 JAWS FESTAはAWSのユーザーグループであるJAW-UGが年次で開催しているコミュニティイベントで、都内で開催されるJAWS DAYSに対して、地方都市で持ち回りで開催されている。初回の大阪に引き続き一昨年は福岡、昨年は名古屋で開催され、今年はいよいよ四国の松山で開催されることになった。

 一昨年のJAWS Festa Kyuushuに引き続き、2回目の参加となるオオタニ(昨年はライターの重森のみが参加)。当日の4時に起きて、7時20分発の松山行きの飛行機に乗り込んだオオタニは、9時過ぎに松山空港に到着。当日入りのメンバーとともに、リムジンバス、路面電車を乗り継いで会場となる愛媛大学の総合情報メディアセンターに到着。受け付け開始前の10時半を待たず、エントランスには中四国のみならず多くの地域からの参加者が集合していた。

松山駅から会場まではオレンジ色の路面電車で

 11時になり、大ホールの基調講演挨拶に立った大会委員長の影浦義丈さんは、申し込み数が170名に達したことを報告。「半数は中四国、残りはその他の地方から来ていただきました」と、参加者に謝辞を述べた。その上で、「今回のJAWS Festaをきっかけに、クラウドと地方を結びつけたい」と語って、1日がスタートした。

JAWS FESTA 2017の大会委員長を務めたJAWS-UG愛媛の影浦 義丈さん

友岡さんコミュニティに参加する意義を理論的に説明する

 「武闘派はコミュニティに生きる。」というタイトルで基調講演に登壇したのは、松山市の対岸にある呉市出身のフジテックCIOの友岡賢二さん。「今日はAWSの話はなんにもしません」と宣言した友岡さんは、「コミュニティの意味を経営理論から解説する」「ダメな情シスができる理由と処方箋」「若いエンジニアを勇気づける」という3つのお題で、まるで大学の教授のように参加者に語りかけた。

フジテック 常務執行役員 情報システム部長 友岡 賢二さん

 約1時間に渡るセッション内容はすべて興味深かったが、やはり面白かったのは「なぜコミュニティに参加するのか?」という抽象的な問いに対して、経営理論を持ち出してきたこと。これを聞くと、せっかく誘ったにもかかわらずJAWS FESTAに来なかった同僚や部下、理解を示さなかった上司に対して、コミュニティの意義を理論的に説明できるようになるという。

 友岡さんが引き出してきたのは「弱いつながりの強さ」という理論だ。ここで言う「弱いつながり」とは交流の頻度が小さい形態。一見すると強さを持たないが、会社組織のような「強いつながり」に対して、多様性があり、他の人同士をつなぐ「ブリッジ」という存在が発生しやすいという特徴を持つ。

ブリッジが生まれやすい弱いつながり

 地方都市が会場で、年に1回しかないJAWS FESTAはまさにこの弱いつながりに該当するが、ブリッジが存在すると、アイデアが創出されやすいというメリットがあるという。友岡さんは未知の人でも6人を介すればつながれるスモールワールド現象も、FacebookなどのSNSの登場によって今や4.7人を介すれば未知の人とつながれるようになったと指摘。「この弱いつながりをいっぱい作り出すのがコミュニティ。JAWS FESTAで弱いつながりを作り、強いつながりを持つ地元のJAWS-UGでいろいろなことを実行してほしい」と友岡さんは語る。

 また、クラウドやコミュニティに注力していても、会社の中で孤立している「ぼっち」こそがブリッジとなりやすく、自分の組織と他の組織、コミュニティなどの異なるクラスターの結線点(ストラクチャーホール)としての役割を担うことが多いと指摘。「JAWS-UGの活動は自分だけ」というぼっちエンジニアこそ、ストラクチャーホールを豊富に持つことができ、イノベーションを起こしやすいと賛美した。

 現在、JAWS FESTAは午後のセッションを開催中。19時までコミュニティや地方・ユーザー活用、最新技術などのセッション、ハンズオンが行なわれた後、(本番の?)懇親会も行なわれる。

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