au版「Xperia Z4」が穴場的な端末
iPhone以外のスマートフォンでは、以前は不人気機種でお得なものが多数あったが、いわゆる0円販売がなくなったことで、中古市場も品薄。未使用に近くて比較的新しい機種の在庫が少なくなってきた。
人気があり、新品が多く出回っているせいか入手のしやすいXperiaシリーズだが、筆者の主観では、以前よりも状態のいいものが出まわらなくなっているようにも思える。
その中でも穴場的な存在は「Xperia Z4」。au版で3万円台で推移している。しかもAndroid 6.0のアップデートも可能。ちょうどSIMロック解除に対応した機種ということもあるが、au版の場合はSIMロック解除せずに格安SIMの利用ができなくなっていることもあり、相場的には安値で推移している。
しかし、逆に考えるとSIMロック解除すれば、au版でもauネットワークの格安SIMだけでなくドコモのネットワークの格安SIMも利用可能。au版をドコモのネットワークで使うと対応バンドの点で不利なこともあるが、使えるという点は大きい。
また、ドコモやソフトバンクのように回線解約後のSIMロック解除ができないことがあるが、auはその制限がないこともあり、中古購入後にSIMロック解除という点でも有利だ。
Xperiaシリーズでは、Z4の後のZ5はまだまだ高値で5万円オーバーがふつう。Z3も良質なものは3万円台ということを考えれば、Z4の3万円台はお買い得な中古と言えよう。
このほか、サムスンのGalaxyシリーズは最近は弾数が少ないのか、あまり端末を選べない。Xperia Z4とほぼ同じ時期に発売のau版「Galaxy S6 edge」はXperia Z4よりも若干高めの相場だが、出回っている数が少なく、状態を選べない可能性がある。
そして、全体的にドコモ版はこれよりも相場は全体的に高価。SIMロック解除しなくてもドコモのネットワークの格安SIMは問題なく使えるというメリットがあり、格安SIMの選択肢を増やすなら、ドコモ版を選ぶ必要がある。
マイナー機種の場合は当時の評判をよく確認
スマートフォンの機種のバリエーションはだいぶ集約化されてこともあり、中古ショップの店頭では、人気シリーズ以外はあまり見かけなくなってきている。そのため、マイナー機種が掘り出し物的に見えてくることもある。
しかし、飛びつく前に必ず登場当時の評判を確認しておきたい。スマートフォンの場合、単にスペックだけでなく、実際に使った場合の安定度や発熱なども重要な選択ポイントとなる。
マイナー機種の場合は、あまりユーザーの声を目にすることもないため、よく調べておきたい。スペックの割に割安だから飛びついたら、ソフトウェア・アップデートでも解決できない問題を抱えた機種だったということのないようにしたい。
新品購入だけでないスマートフォン購入。幅広い選択肢を与えてくれる中古購入を検討するなら、販売店や保証、当時の評判なども十分確認したううえで、よい選択をしてほしい。
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