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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第55回

今、格安SIMに適した中古スマートフォンを買うならどれだ!

2016年07月14日 12時00分更新

文● 正田拓也

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 夏のボーナス時期ということもあって、スマートフォンをはじめデジタル機器のバイヤーガイドがたくさんあるが、格安SIM利用者にとっては、たくさん登場したSIMフリー機以外に、中古スマートフォンの購入の時期でもある。そこで、中古スマートフォンの購入のメリット・デメリット、そして現在の注目機種を考えてみた。

中古=安いではなく、選択肢を広げる購入方法

 中古購入というと新品では高くて買えないものを安く買うということのほか、新品では購入できないため「中古」という流通手段で手に入れるという意味合いがある。

 たとえば、新品では手に入らない絶版品であったり、新品は品薄で入手できないために持っている人から譲り受けるような場合。さらに、新品購入する資格や条件を自分が持っていないため、やむなく中古で入手という場合である。

 つまり、ドコモやauでしか扱っていない有名ブランドのスマートフォン、たとえば「Xperia」や「Galaxy」シリーズを回線契約なく購入するならば、中古販売店を頼るしかない状況なのだ。

 また、ドコモやau版なら、海外からSIMフリー版を輸入することに比べ、対応バンドで有利になるだけでなく、おサイフケータイやワンセグの対応という点でも有利になる。

 中古購入となると心配な品質といった問題も、保証制度が充実した店で購入すれば、質はもちろんのこと、事業者のネットワークに接続を拒否される「赤ROM」といった問題も対処してもらえる。

 また、取り扱い数が多い全国チェーンの店ならば、査定や相場も適正で、購入したときに損をしてしまうという恐れも少ない。

ドコモ版の「iPhone 5s」や「5c」がいよいよ底値?

「iPhone 5c」

「iPhone 5c」

 格安SIMでiPhoneを使うとなると、最近では端末セットで割安なプランを用意している「UQ mobile」や「Y!mobile」の例があるが、短期解約の高額違約金や、利用状況によっては割高になってしまうなど、格安SIMの気楽さやシンプルさがないプランとなってため、慎重に選んでほしい。

 そこで、気楽かつ、低コストでiPhoneとなると、ドコモ版の中古がある「iPhone 5s」や「iPhone 5c」が買い時となっている。良質なものを探すとiPhone 5cで1万円台から、iPhone 5sでは2~3万円と、買いやすいところまで降りてきている。

 傷は多めでも許容範囲という人ならば、機能面で問題ない個体を選ぶことを大前提として、傷が多そうなものを選んでおけば安く入手することも可能だ。

 iPhone 5sを選ぶ際に注意しなればならないのは、5sと同様の形状で大幅にパフォーマンスアップし、新品価格が手頃な「iPhone SE」というものがあること。

 あまり状態のいいiPhone 5sを探していると、コスト面でiPhone 5sの中古を買うメリットがなくなってしまうのだ。

 無理に5sの高い個体を購入するよりも新品でSIMフリーのiPhone SEを購入したほうが、リセールバリューも含めてトータルでお得になる可能性があるということは覚えておきたい。

 なお、au版iPhone 5s/5cの場合は、iOS 9ではauネットワークの格安SIMでデータ通信ができないなどの制限がある。iPhone 6よりも後のモデルではほとんど問題がなくなっているが、依然としてiPhone 5s/5cでは制限が出る。iPhoneの場合はドコモ版またはSIMフリー版をドコモのネットワークの格安SIMで使うことが無難だということは覚えておきたい。

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