このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

東京から1時間の人口流出都市、横須賀の憂鬱と希望 ― 第5回

市長も飛び入り!ヨコスカバレーのメンバーが中央酒場で熱く語る

2016年05月20日 08時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

人口流出に悩む横須賀の再生を手がけるヨコスカバレーのメンバーが横須賀中央駅近くの「中央酒場」に大集合! IT人材の育成を手がける相澤謙一郎さん、イベントを仕切る土屋健司さん、地元の重鎮でヨコスカバレー会長の水野堅一さん、横須賀創造空間の江口健介さん、そして地元出身のTIS内藤稔さんが参加!会の途中に吉田雄人市長まで飛び入りし、盛り上がったディープな地元トークをどうぞ!(以下、敬称略)

横須賀名物は海軍カレー、ネイビーバーガー、チーズケーキ!

相澤:今日はアスキーの大谷さんと地元出身の内藤さんが横須賀に足を運んでくれたので、まずは吉田市長にインタビューしてもらって、次に谷戸のタイムカプセルで取材してもらいました。そして、最後はこうしてヨコスカバレーのメンバーに集まってもらって、横須賀の現状や取り組みをざっくばらんに語ってもらおうということで、中央酒場に来てもらいました。

大谷:本日はありがとうございます。今日は吉田市長への取材の前に内藤さんと「海軍カレー本舗」でカレーを食べ、戦艦三笠も見てきましたよ。

水野:横須賀の名物と言えば「海軍カレー」ですからね。

内藤:お恥ずかしながら食べるの初めてだったのですが、けっこううまいと思いました。

相澤:俺たちがガキの頃は海軍カレーなんてなかった。でも、20年前くらいに海軍カレーという名前が出てきて、あれよあれよという間に行列ができる店が出てきた。今ではレトルトカレーとかもありますよね。

横須賀の谷戸にオフィスを構えるタイムカプセル代表取締役社長の相澤謙一郎さん。地元でプログラミングを教えつつ、ハッカソンなども仕掛ける

土屋:確か20種類くらいあります。横須賀と言えばカレーという人多いですよね。

大谷:私はFacebookカレー部に所属しているのですが、海軍カレーのイベントがあるとすごい盛り上がってます。

土屋:では、ネイビーバーガーは食べてないんですね。

大谷:はい。店の前のパネル見ましたが、海軍カレー食べちゃったんで。ネイビーバーガーはすごいボリュームですよね。

土屋:確実に1回分の食事以上のボリュームあります(笑)。あと、横須賀名物だとチーズケーキがありますね。

内藤:汐入の前で売ってるチェリーチーズケーキがなんだか美味しいということで、名物になっているらしいです。

相澤:大谷さん、東京では滅多に出てこない「しこいわし」食べてください。

大谷:ありがとうございます。いやあ、おいしいですね。横須賀おいしいですね。

土屋:私は生産者の支援とかもしているのですが、野菜はおいしいし、釜揚げシラスも美味しい。相模川湾側の方では農業も漁業も盛んです。

相澤:横須賀は東京湾側と相模湾側で全然違いますからね。

内藤:そう言う意味では、米国の東海岸と西海岸みたいなもんです(笑)。

地元をいったん出ちゃうと戻って来られない

大谷:さて、もうすぐ1年経つという「ヨコスカバレー」ですが、そもそもどういう経緯でできたんですか?

水野:設立の1年半くらい前、G1首長ネットワークから「スタートアップ都市推進協議会」が設立されました。会長は福岡市長の高島さんで、副会長がうちの吉田市長。当然、横須賀でもなにかやろうという話になりました。そこから「ヨコスカバレー構想」が準備期間を経て、昨年の7月にスタートしました。

ステップホールディングス代表取締役社長の水野堅市さん。地元の100人近い雇用を実現してきた重鎮で、ヨコスカバレーの会長を務める

大谷:目的はどんな感じなんでしょうか?

水野:横須賀は昔から自動車、造船、自衛隊などがあった。だから、新しい産業を作るというところに疎かったと思うんです。ベンチャーを呼び込むだけではなく、企業集積の新しい形を作るのが目的ですね。僕も20年前、横須賀を盛り上げる組合作っていたときに、地元の大先輩から「これからYRPができるんだから、地元で仕事の受け皿作れよ」と声をかけられた。そうやってめぐり巡っていくんですよ。

相澤:やっぱり雇用ですね。オレも地元の大先輩である水野さんのように横須賀で100人雇用できたらいいなあと考えています。だって内藤さん、横須賀高校出て、地元で就職している人っています?

内藤:いや、いないですねえ。僕も地元で働くという選択肢は正直なかったです。同級生でYRPで働いているヤツいるんですけど、レアケースです。やっぱり市役所とかになってしまいますよね。

相澤:そうなんです。進学校を出た人は、地元にはいないんですよ。こういう構造はあまり望ましくないですよね。

水野:大学とともに東京に居を移し、就職する時に住民票を移しちゃう。やはり働くところがないというのが大きいと思いますね。

内藤:うちの会社には横須賀から通っている人間もいるんですが、会社が西新宿なのでかなり大変そう。この前は金沢文庫から4時間くらい歩きましたと言ってました(笑)。そういう苦労しないと、横須賀から働けないのもなんだかいやだなあと思います。

水野:たまに横須賀からの通勤疲れで、うちの会社に入ってくれる人いますよ(笑)。将来は地元に戻りたいという潜在意識は感じます。

相澤:横須賀の人であればどれくらい苦行かわかると思いますが、僕も若い頃、走水から秋葉原まで通勤してました。次に埼玉県の大宮になった段階で東京に引っ越したんですが、いったん東京に住んでしまうと横須賀にまったく戻れなくなるんです。気持ち的には週1回、少なくとも月に1回くらい戻ろうかと思っていたのですが、仕事が忙しすぎて、年に2~3回くらいになってしまった。僕が横須賀に戻るまで12年かかりましたからね。

内藤:僕も結婚する前の4年は東京住んでましたが、全然帰れなかった。半年に1回くらいだったので、たまに実家から「あんた生きてるの?」と電話かかってきました(笑)。

相澤:だから1回出ちゃうと、もう戻れないんですよ。その戻れなさがすごいんです。

大谷:微妙な近さ・微妙な遠さなんでしょうね。横浜ともそれほど離れてないのに。

相澤:そう言えば、ツッチーって横須賀の活動やってるけど、横浜なんだよね。

土屋:横浜の西区出身です。関東学院だったんで、横須賀に関わりがあります。

横浜出身でありながら、ヨコスカバレーのメンバーとしてイベントなどを担当するlinK supporTers 代表取締役の土屋健司さん

相澤:さっきも話してたけど、横浜の人は本当に横須賀来ないよね。

土屋:そうですね。たまに遊びに来るという感じで、それ以上でも、それ以下でもないです。

水野:横横(横浜横須賀道路)ができる前は渋滞が酷くて、夏でも全然来られないという場所でしたからね。道がなかったんです。

土屋:あと、横須賀って泊まるところがないんですよね。トレーラーハウスとか、もっと面白い宿泊施設があってもいいと思うんですよね。ちなみに僕、自己紹介してないんですけど、いいんですかねえ。

前へ 1 2 3 次へ

この連載の記事

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

アスキー・ビジネスセレクション

ピックアップ