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PROGRAMMING 転職・独立しようかなと思っているエンジニアに役立つ知識をシェアしよう ― 第2回

エンジニアが転職すべきかどうかの7つのポイント

2016年01月21日 11時59分更新

大滝由子

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就職して3年が過ぎ、「そろそろ辞めどきかな」「この仕事をずっと続けられるのかな」と感じているエンジニアのために、転職と独立に役立つ「技術以外」の知識を紹介。派遣エンジニア、外資ITベンダーでトレーニングマネージャー、IT業界専門のベンチャーキャピタリストなど、IT を軸に多彩なキャリアを持つプロコーチの大滝由子さんが解説します。
今回のテーマは、転職活動の第一歩に役立つ知識について。転職すべきかどうかを見極めるポイント、転職活動のとっかかりとしてやるべきことを紹介します。(編集部)

転職はゼロからの再スタート

転職・独立の可能性のあるエンジニア向けの連載とはいえ、私は転職を勧めているのではありません。たとえ在籍期間が短くても、今の職場には人間関係と信頼関係という「貯金」があります。何も準備せずに転職すれば、すべてがリセットされ「ゼロからの再スタート」になってしまいます。

新天地で一緒に働く人は、転職してきた人の人間性やスキルをすぐには把握できません。信頼関係もまだありません。自身も、誰が信頼できるのか、どの程度のアウトプットを求められるのか、しばらくは見えません。人間関係や信頼関係をゼロから構築することになります。そのため、私はあまり軽々しく転職を勧めることはしたくないのです。

転職すべきか見極める7つのポイント

とはいえ、「今の会社に勤め続けること」に対する漠然とした不安を抱えていれば、転職を考えるのも当然のことです。実際、転職を考えたエンジニアたちに理由を聞くと、以下の7つのどれかにほぼ集約されます。

  1. 会社の扱っている事業領域や技術領域は将来性がない
  2. 研修や図書購入など社員のスキルを伸ばすための制度がない
  3. エンジニアの生産性を高める職場環境を作ることを会社が意識していない
  4. 社員の心身の健康管理についてきちんと会社が考えていない
  5. 社内に尊敬できる人はいない
  6. 5年後、10年後に、自分が今の会社で何をしているかを描けない。描いた様子を自分が眺めてワクワクできない
  7. 毎日会社に行くことが苦痛である

皆さんにも当てはまりますか? 今の職場が、7つのチェック項目中4つ以上当てはまれば、そこに留まり長期のキャリアを構築することは難しいでしょう。今すぐ職場を変えなくても、転職や独立を念頭に入れておくことをお勧めします。

3.の「エンジニアの生産性」は少し補足します。生産性といっても、エンジニアを給与以上に働かせる意味ではありません。エンジニアの仕事には集中力が欠かせません。職場環境が集中力を発揮できるように整っているか? 整える気持ちが会社にあるか? が大切なのです。


■エンジニアの生産性を下げる職場環境の例

  • 意味のないミーティングに頻繁に呼ばれる
  • 気まぐれな進捗確認がやたらに多い
  • そもそも職場の物理的環境が悪い(騒音や詰め込んだ作業スペース、コスト重視で長時間の作業に不向きな照明や椅子を選んでいるなど)
  • 仕事の邪魔をして中断させる人が多く、それが社内で普通の状態になっている

「あるある」と思うエンジニアもいるでしょう。実際、多くのエンジニアから同様の不満を聞きます。こんな職場環境では、多くの時間を投入してもよいアウトプットが出せませんし、拘束時間に比例してスキルが伸びることもありません。

現在の職場がこのような場所であれば、今後もそこに留まるかどうかについて、一度検討する必要があります。もちろん、転職先が必ずしも理想的な環境であるとは限りませんが、他社で働く友人や知人から話を聞いたり、クチコミサイトなどで情報を得たりすることで、自社の職場環境をある程度客観的に評価してみてはいかがでしょうか。

エンジニアの生産性を詳しく知りたい場合は、システム構築のコンサルティングを専門とする『ピープルウエア 第3版(トム・デマルコ、ティモシー・リスター・著、日経BP社・刊)』がオススメです。開発プロジェクトの話が主体ですが、エンジニアの生産性を上げるには、まず職場が「人(エンジニア)」を大事にすることが重要であり、そのためにはオフィス環境や組織をどうするべきかを述べています。

マインドマップでキャリアの棚卸し

これまで培ってきたキャリアは、転職に必須となる職務経歴書の作成で振り返えるとよいでしょう。いきなり整った書類を作成するのではなく、まずは「今までやってきたこと」を書き出すことで、今後やりたいこと、やりたくないこと、やるべきこと、やるべきではないことが見えてきます。どれも幸せなキャリアを積むための重要な情報です。ぜひたっぷりと時間をとって、たくさん書き出してください。

文章にする必要はありませんし、時系列にする必要もありません。大きめの紙を用意して、とにかくたくさん「今までやってきたこと」を書き出します。頭にあること、思いついたことを吐き出すことを大事にしてください。

こうした情報の洗い出しには、「マインドマップ」がオススメです。マインドマップに初挑戦の場合は、こちらのサイトが参考になるでしょう。

参考サイト:マインドマップとは? | 初心者のためのマインドマップ 
http://mindmap.ainest.com/howto.html

マインドマップは、中心にテーマを書いて始めます。テーマは「職歴」「キャリア」など、浮かんだキーワードを使えばOKです。ここでは、「CAREER MAP」としてみました。中心から枝が伸びるように放射状に描きます。分類ごと色を分けると情報を整理しやすくなります

頭の中から外に出すことで、自分のキャリアの強みや補強すべき点、今後の方向性が整理され、自分自身のことがよく見えてきます。今までやってきたこと、次のステップをたくさん書き出して転職の目的・目標・方向性を決めてください。

ここからが重要です。方向性が見えてきたら、求人情報を探してみましょう。そして、職務経歴書にその求人情報に応える「自分のPRポイント」や「今後伸ばしていきたい方向」などを丁寧に書きます。

頭の中が整理されていれば、求人情報で求められているキーワードを職務経歴書に盛り込みながら、自身の強みが伝わる職務経歴書を作成できます。

漠然と求人情報を探し、なんとなくよさそうな職種と企業を探すのと、自分のやりたい方向性を決めてから探すのではモチベーションが違います。事前に自分の頭の中をきちんと整理しておけば、職務経歴書だけではなく、面接でも、入社を希望した理由や、入社後やりたいことなどを、自分の言葉で伝えられます。

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