さてさて、2015年最後は恒例の、1年を振り返ってお蔵出しシリーズ。この連載、毎回何らかのテーマを決めてそれに沿って猫写真をセレクトしているわけで、どうしてもそこから漏れちゃう写真が出てくる。
それを救おうというわけで、今回は1年を第一四半期から第四半期に分け、それぞれ2枚ずつ、合計8枚ピックアップしてみた。
最初1ヵ月に1枚ずつと思ったのだけど、そうすると12枚になっちゃうな、ちょっと多いかな、という感じだ。
まずは1~3月期。日は長くなってきたけど、まだまだ寒い3ヵ月。でも空気は澄んでいてキリッとしてるし、猫も暖を求めて日向に出てきてくれる。よって日差しを浴びた猫が似合う。
それで選んだのが冒頭写真……ってなんかちょっと表情的に怖かったりするのだけど、スゴんでるんじゃなくて、昼寝を邪魔されて怒っているのではなくて、きっとただまぶしかっただけなのでしょう。そう思いたい。
お次は3月。よく晴れた日、何気なく踏切を渡りながらふと横を見たら、猫が線路を渡ってる!
思わずカメラを構えて線路の真ん中にいる写真を、と思ったのだがわずかに間に合わず、右前足をぺたっとつけたところになってしまったのである。それでもお気に入りのひとつ。今まで使う機会がなかったのでここでお披露目。
4~6月期は桜の花びらに埋もれた猫でも……ってそんな都合のいい写真はなく、春眠暁を覚えずということであくび写真をどうぞ。
猫のあくび写真って実はそう難しくはない。
高い頻度であくびする上に、あくびの前に予兆があるからだ。あ、あくびする、と顔でわかるのである。
問題はあくびした口にピントを合わせることや開ききった瞬間を撮ることくらい。これは江ノ島での写真。大口の中で舌がいい感じにくるんとなってくれた。
猫は春どころか年中暁を覚えずなんだけど、まあ人間的には眠そうな写真は春っぽいということでよいではないか。
6月になるとちょいと蒸し暑さが出てきて湿度が上がってくる。
曇天下のちょっとジトっとした感じ……というほどじっとり感は出てないけど、ほどよく気だるそうな写真でどうぞ。
フェンス内の配電盤(かな?)の上でけだるそうにしてたサビネコ。
(次ページに続く、「夏はグタっと、冬は暖かそうな場所を見つけて寝る猫たち」
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