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山谷剛史の「アジアIT小話」 第115回

親日すぎるタイで普及する謎の日本語PCアクセサリーをプチ爆買した!

2015年12月31日 12時00分更新

文● 山谷剛史

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破綻はしていないが、やや変な日本語があちこちに

これでぐっと来ない人はいまい

これでぐっと来ない人はいまい

 まず一目惚れしたのが、パッケージに「イヤホン-ケーブル。でございます」なる強烈なコピーを引っさげたイヤフォンである。

 そして上部に「むしろ価格より品質」と書かれている。「むしろ」をいきなり出すセンス。そのコピーを信じ、他社のイヤフォン製品よりは高価なイヤフォンを250バーツ(約850円)で買ってしまった。

 ちなみにもう少し高級なヘッドフォン製品では、「Raijinライトニングボルト」というネーミングの製品も。

フレンズ(Furenzu)に一目惚れ

フレンズ(Furenzu)に一目惚れ

もちろんドライバーCDもフレンズ(Furenzu)だ

もちろんドライバーCDもフレンズ(Furenzu)だ

日本語自体は間違っていない

日本語自体は間違っていない

 「パッケージに変な日本語があるだけだろう」と思った筆者を驚かせたのは、USBジョイパッド「フレンズ。」である。フレンズと書いて「Furenzu」なのもポイントが高い。本体にもカタカナで「フレンズ。」の刻印があり、これは買わねばと、ついで買い。ナイロンコード採用なのもいい。

さまざまな日本語の製品に目が行ってしまう

さまざまな日本語の製品に目が行ってしまう

 さらに、マウスにも日本語が。「アライグマ」「トレンディマウス キューティー」「タンク(TANKU)」というカタカナ名称の製品がある中、「ダウンタウン」というワイヤレスマウスを購入。

ダウンタウンマウスはパッケージも保存したい出来

ダウンタウンマウスはパッケージも保存したい出来ばえ

 当然「ダウンタウン」と書いて「Dauntaun」である。DPI変更スイッチを備えた一般的なワイヤレスマウスではあるが、本体に味のあるフォントでダウンタウンと刻印されているのを見て購入。

メテオストーム。クールジャパンだ

メテオストーム。クールジャパンだ

 ちなみに、キーボード製品では「メテオストーム」という製品があり、通電するとキーボード本体の「メテオストーム」のカタカナが光るという製品がある。キーボードは大きめなので断念したが、買えばよかったと後悔している。

 「こうなったら年の瀬だし新しいものに交換だ」とばかりに、モバイルBlutoothスピーカー「ライデン トーヨーTOYO」を購入。

ライデンでトーヨーのスピーカー

ライデンでトーヨーのスピーカー

 なぜライデンでトーヨー(TOYO)なのか、そもそもトーヨーとは何かが不明だが、microUSBでチャージし、microSDカードスロットがあり、Blutoothで通信するあたり、これまた仕様的にはごく一般的な製品だ。

 ちなみに、この手の製品で定番の接続の通知音声は、日本語ではなく英語だった。ちょっと残念。

ウォーターメロンとダウンタウンの共演

ウォーターメロンとダウンタウンの共演

 マウスパッドで「ウォーターメロン」と書かれた製品も購入。アニテックの「ウォーターメロン」と書かれた製品はキーボードにもあるが、よくよくパッケージを確認すると、ウォーターメロンと書かれたマウスパッドはノンブランドで、アニテックのニセモノのようだ。

日本っぽいブランドも健在

日本っぽいブランドも健在

日本語の製品はアニテックに限らない

日本語の製品はアニテックに限らない

 ニセモノまで出るほどアニテックは人気なのか、はたまた日本語が魅力的なのか。中国ではメイソウを通して日本認知がさらに広まったように、タイではアニテックを通して日本認知がさらに高まるのか。タイの日本語熱がますます高まるか今後に期待したい。

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山谷剛史(やまやたけし)

著者近影

著者近影

フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。書籍では「新しい中国人~ネットで団結する若者たち」(ソフトバンク新書)、「日本人が知らない中国インターネット市場」「日本人が知らない中国ネットトレンド2014」(インプレスR&D)を執筆。最新著作は「中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立 」(星海社新書)。

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