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レーンチェンジや箱の追い越しまで可能な未来の垂直交通機関

ケーブルなし、リニアで垂直/水平に動くエレベーター

2015年11月11日 14時02分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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ケーブルなしエレベーターMULTIのコンセプト

 ドイツの企業ティッセンクルップ(ThyssenKrupp)は11月5日、ケーブルなしで動くリニアエレベーター「MULTI」の実働モデルを公開した。

 MULTIシステムは同社が1年前にコンセプトを発表したもので、リニアモーター技術の採用により、ケーブルでケージ(カゴ)を吊るすのではなくシャフトをカゴが移動する。

1/3サイズの実働モデル。ケージが下端で水平に動いており、1つのシャフトで複数のケージを運行できる

 公開されたのは10mのシャフト2本と4つのケージを持つモデルで、実際の1/3スケール。ドイツのリニア浮上鉄道トランスラピッド(Transrapid)の技術も応用しているという。トランスラピッドによるリニア高速鉄道は計画自体が中止されてるが、ティッセンクルップでは同技術を用いたACCELシステムと呼ばれる動く歩道を開発、空港に納入している。

ティッセンクルップのACCEL。一見すると普通の動く歩道だが、エスカレーター的技術をそのまま利用した動く歩道ではないため大きな機械室や下側に逆送するコンベアがない

 高いビルのエレベーターにおいては非常に長くなるケーブルが不要になることに加えて、ケージが水平移動して異なるエレベーターシャフトに移るレーンチェンジ、ひとつのシャフトを複数のケージが走る鉄道的な運行も可能となる。  エレベーターの輸送力は現在の高層ビルにとっては大きなネックとなりつつあり、1シャフト1ケージというしくみを打開する技術の開発には大きな期待が寄せられる。

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