発売からそろそろ1ヵ月が過ぎるにも関わらず、今も人気の「iPhone 6s/6s Plus」。お店に行けば「話題のスマホが入荷」と大きく書かれており、話題のスマホとは主にiPhone 6s/6s Plusを指していることは明らか。
ドコモ、au、ソフトバンクから発売されているiPhone 6s/6s Plusは、購入後半年以降ならSIMロックの解除が可能(ドコモは条件付きで即日解除も可能)。そこで、iPhoneで格安SIMを使う方法をあらためて考えてみる。
ドコモ版ならデータ通信や通話がすぐ使える
格安SIMの大部分であるNTTドコモのネットワークを使った格安SIMを、ドコモ版かSIMフリー版のiPhoneに挿入して使うのは非常に簡単だ。手順は以下のとおり。
- (1)格安SIMをiPhoneに挿入して電源を入れる
- (2)Wi-Fiでインターネットに接続
- (3)格安SIM事業者のウェブサイトから「構成プロファイル」をダウンロードしてインストール
- (4)Wi-Fiを切ってもネット接続ができてるか確認
音声通話対応SIMならば、手順1の時点ですでに使えるようになっており、データ通信は構成プロファイルを入れた時点で使えるようになる。
構成プロファイルはネット上で公開されているため、それを取得するためにWi-Fiでのインターネット接続は必要だ。
Androidでは構成プロファイルの代わりに設定情報にもとづいてAPNなどの情報を入力するが、iPhoneはAPNの入力項目が表示されないなど、構成プロファイルに頼ることが通常だ。
もし、iPhoneを格安SIMで使う場合、格安SIM事業者が構成プロファイルを提供しているかどうかを事前に確認するのはマストとなる。
au版iPhoneの設定は少しクセがある
続いて、au版のiPhoneをauネットワークを使った格安SIMで使う場合。こちらは注意が必要で、auネットワークの格安SIMならば、auだけにSIMロックがかかったau版iPhoneでも利用ができると思われがちだが、そうでもない。
iOS 8になったときから、なぜか格安SIMを含むMVNOのSIMでデータ通信が使えなくなってしまったからだ。その後、“研究”が進むにつれてiPhone 6などは部分的に利用可能になったものもあるが、いまだにiPhone 5sは使えない。また、今後iOSのアップデートで何か状況の変化が起こらないとも限らない。
auネットワークを使った格安SIMの主なものはmineoとUQ mobileだが、mineoはiOSのアップデートのたびに動作確認を最初にやってくれるので、確認の結果を待ってからアップデートをするなど、使い続けるためには対応情報に敏感になる必要がある。UQ mobileではiOS 8以降の利用を10月14日現在でもサポートしていない。
もちろん、ドコモ版のほうでもiOSのバージョンアップでMVNOが使えなくなる可能性も絶対ないわけではないが、過去に問題が起こってないことなどから、au版よりは安心して使えそうだ。
データ通信はつながった、じゃあメールは?
格安SIMを使うということは、キャリアメールとの決別を意味するわけで、Gmailなどに移行するのが一般的なやり方となる。
Gmailの使い方は、iOSの場合は標準のメールアプリで使う方法もあるが、GmailならGmailアプリ、Yahoo!メールならYahoo!のメールアプリを使うことをおすすめしておきたい。
Gmailアプリの場合、GmailをGmailアドレスではなく、他のメールアドレスのメーラーとして使っている場合にも非常に便利。他のメールアドレスでの送信も、Gmail側の設定がすべて反映される。
プロバイダーのメールアドレスを使い続けている人も、一度Gmailに集約すれば、iPhoneでは面倒な設定なしに利用でき、送信メールも含めてiPhoneと同期できる。
iOS版のGmailアプリはAndroid版とは少し機能が違っているが、メールの到着が即時にわかるほか、Gmailの便利機能を使いこなすことができ、複数のGmailアカウントが使えることに違いはない。Gmailの便利機能はここでは書ききれないほどだが、格安SIMへの移行を機会にぜひGmailアプリを活用してみてほしい。
(次ページへ続く、「どうしてもキャリアメールを使いたい!」)
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