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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 ― 第83回

米国で導入されたiPhone Upgrade ProgramでiPhone 6s Plusを予約した

2015年09月17日 10時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII.jp

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 今週は、Appleの発表会関連の話や、新iPhoneについて、もう少しお伝えしていこうと思います。まずは先週末、9月12日に始まった米国でのiPhone 6s/6s Plusの予約受付から始めます。

 iPhone 6sとiPhone 6s Plusは、9月9日のスペシャルイベントで発表され、9月12日予約開始、9月25日発売というスケジュールが示されました。日本では連休空け、もしくはシルバーウィークの休み中に機種変更をと考えていた人も多かったかもしれません。そのような人には思惑が外れたともいえます。

新たな販売方式として発表されたiPhone Upgrade Program。SIMロックフリーのiPhoneを毎年乗り換えることができ、Apple Care+つき。計算してみると、確かにお得でした

iPhone Upgrade Programで予約
来年も新しいiPhoneを買うことを約束したようなもの?

 さて、筆者の今回のiPhone機種変更作戦は2手に分けました。まず本連載でもお伝えしていた(関連記事)T-Mobileの「JUMP! On Demand」でiPhone 5sからiPhone 6へ先回りして機種変更していた妻。このプログラムでは、年末以降、iPhone 6sへの交換が可能になり、月々の支払いはキャンペーン適用で15ドル、64GB版を購入する場合は変更時に差額の100ドルを支払う、という仕組みになります。

 そして筆者のiPhone 6s Plusは、Apple Storeで通常通り購入しようと考えていましたが、今回米国のApple Store限定で、24回の分割払いで月々の料金を支払いながら、12ヵ月後に残価を支払わず、新しいiPhoneへの買い換えに対応する新販売方式「iPhone Upgrade Program」が発表されました。

 今回は、こちらで購入することにしました。“今回は”と書きましたが、毎年最新機種に買い換えられるプラン、ということは、すでに2016年9月末にも、まだ見ぬ次世代のiPhoneの新機種を購入することを、ほぼAppleに約束したようなものです。

iPhone Upgrade Programは店頭での受取が前提
米国でもローズゴールドがやはり人気

 米国では西海岸夏時間9月12日午前0時から、iPhoneの予約がオンラインでスタートしました。筆者の自宅の回線は、現在、DropboxからOneDriveへのクラウド移行のために、大量のファイルをダウンロード/アップロードしている影響で、そもそもネットが緩慢なのですが、それでも割とスムーズに予約を進めることができました。

 iPhone Upgrade Programは、Apple Store店頭での受け取りが前提となっており、配送は不可能です。その理由は、契約時に分割払いの契約を行なう必要があるからです。その手続きについては後述します。

 オンラインのオーダーでは、まずはiPhone Upgrade Programで手に入れる端末在庫を、Apple Storeの店頭で確保しよう、というわけです。そのため、米国の州を選び、Apple Storeの店舗名を選びます。次にiPhone 6sなのか、iPhone 6s Plusなのか、そしてキャリアを選択します。

iPhone Upgrade Programでは必ずApple Storeで受け取る必要があります

 ここまで来ると、9月25日の当日受け取ることができるiPhoneの容量と色が選択できます。今回筆者は、iPhone 6s Plus 64GBのスペースグレーモデルを選択することにしました。

 筆者が9月12日0時15分頃に予約したところ、バークレーにある自宅近所のApple Store 4th Streetでは、すでにiPhone 6s Plus、iPhone 6sともに128GBのローズゴールドモデルが予約不可になっていました。この原稿の執筆時点では、さらにiPhone 6s Plusはすべて予約できなくなっており、iPhone 6sでも、16GBモデル以外を選択できたのは、Sprint向けの128GBモデルだけでした。

 モデルを選択すると、最も早いApple Storeの予約時間が表示されます。すでに朝8時30分のスロットは埋まっていたので、2番目に早い9時からのスロットで予約をしました。これで、行列に並んで、自分の目当てのモデルが入荷しているかをやきもきしながら見守る必要もなくなったわけです。

お得なのかどうかは……
端末の下取りを考えても若干オトク?

 プログラム自体は、単なる分割払い的に24回払いを終えてから買い換えてもOKです。ただし、米国でもAT&Tなど、端末の割引が用意されているキャリア経由で購入すれば、総額で450ドル割引になることから、iPhone Upgrade Programを使う意味があまりありません。

 やはりこのプログラムのポイントは、契約期間の半分、あるいは新機種が出るタイミングまでの12回を支払ったら、新機種に乗り換えることができる点に尽きます。

 筆者が狙っているのはiPhone 6s Plus 64GBモデル。キャリアはT-Mobileであるため、GSMのSIMフリーモデルを選択することになります。

 なお、一括で購入する場合の価格は849ドル。実際にはApple Care+をつけて思わぬ破損に備えるべきというわけで、その費用の99ドルを加えて、24回で割ると39.50ドルになります。一方でiPhone Upgrade Programでの月々の料金は、40.75ドル。後者の場合、3.16%が上乗せされている計算になります。

 なお、筆者が昨年購入した849ドルのiPhone 6 Plusは、iPhone 6sの発表後、中古の買取価格は約350ドルでした。下取り分を差し引いて、1年間のiPhone使用にかかるコストは約500ドルとなります。もしここにApple Care+をつけていたら、599ドルになります(iPhone Upgrade Programでは乗り換え時にそれまで使っていた端末は返却しなければなりません)。

 そこで、前述の月々の支払い金額12ヵ月分と比較してみると、12ヵ月の支払総額は489ドルで、iPhone Upgrade Progarmの方が110ドルは少なくなる計算です。毎年、SIMフリーモデルを購入し、以前のデバイスを下取りに出してきたユーザーにとっては有利なプランであることがわかります。

 さて、iPhoneを割引販売するキャリアを利用する場合との比較はどうなるでしょうか。そのようなキャリアでも、2年契約の途中で機種変更をすることができます。ただし、その場合は新iPhoneの購入時に割引が受けられず、SIMフリー版と同様の金額でSIMロックがかかったデバイスを購入することになります。

 たとえば同じiPhone 6s Plus 64GBで比較してみると。今年は割引価格である349ドルで購入することができます。しかし来年は割引がきかないため、849ドルを支払わなければなりません。支払総額は2台分のApple Care+を含めて1396ドルになります。

 SIMロック版のiPhoneは下取り価格も下がり330ドルというオファーとなってしまいます。この下取り金額を差し引くと、12ヵ月の支払総額は533ドルとなり、やはりiPhone Upgrade Programの方がコストを安く抑えることができます。


(次ページでは、「成熟市場の販売方式? 買い換え促進?」)

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