このページの本文へ

総ラック数で1万2000ラックの規模に拡大

エクイニクス、ビットアイル買収で国内最大級のDC事業者へ

2015年09月08日 18時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 9月8日、米エクイニクスは独立系データセンター事業者であるビットアイルを買収することを発表した。買収が完了すると、同社は東京5ヵ所、大阪1ヵ所のデータセンターを新たに取得することになり、全体では国内で東京9ヶ所、大阪2ヶ所のデータセンターを保有することになる。

 総ラック数は1万2000ラックの規模まで拡大。国内データセンター事業者の中で第4位(富士キメラ総研の「データセンタービジネス市場調査総覧2015年版」のデータに基づく)の規模になり、「国内外の顧客をもつ国内最大級のデータセンター事業者」になるという。

エクイニクスのOS1のデータセンター

ビットアイルの第5データセンター

 日本はエクイニクスのアジア・パシフィック地域でもっとも相互接続からの売上比率が高いという。今回の買収により、ビットアイルのデータセンターが既存のエクイニクスIBXデータセンターと接続され、1つのキャンパス状に広がるデータセンター群の一部となることで、エクイニクスのインターコネクションプラットフォームが強化されることになるという。

 買収は株式の公開買い付けで行なわれ、公開買い付け価格は1株922円。完全子会社化が完了すると、買収金額は333億円(2.8億ドル)になるという。公開買い付けは2015年9月9日から同10月26日まで行なわれ、ビットアイル株式の2/3以上の取得を目指す。公開買い付けが成立した場合、残りの株を日本の会社法に基づくいわゆるスクイーズアウト手続で取得し、2016年初頭までに全株式を取得完了する予定となっている。

 なお、公開買い付けに関しては、ビットアイルの取締役会から賛同が得られているほか、同社主要株主である寺田倉庫、寺田航平氏および寺田保信氏との間において、保有する全株式(合計29.74%)について公開買付けへ応募する旨の合意が得られているという。

カテゴリートップへ