厳選コンポーネントで武装した
白基板の作りを徹底チェック!
ここでは「GF PGTX980TI/6GD5 HOF」の基板デザインをチェックしていく。
「GF PGTX980TI/6GD5 HOF」の電源回路は、デジタルPWMコントローラー「IR3595」と最大で60Aの出力に対応するDrMOS「IR3555」から成る8+2フェーズ構成で、リファレンスデザインの6+2フェーズ構成から強化されている。
基板のレイヤーは10層から成り、高品質な日本製コンデンサや高周波カスタム“G”インダクターの採用によりOC耐性と耐久性を高い次元で両立しているのが特徴だ。
この回路構成が初めて採用されたのはGeForce GTX 980世代のHall Of Fameシリーズからなのだが、特筆すべきはその耐久性の高さだ。極冷時にはGPUコア電圧1.7V前後という超高電圧設定で使用するのだが、VRMが焼損したという話をいまだ聞いたことがない。
さすがに、通常使用でそこまで無茶をするのはあり得ない話だが、プロの現場にも耐えうる耐久性の高さは、通常使用においても製品寿命の向上などのアドバンテージになるのではないかと筆者は考える。
ホワイトの基板カラーにばかり目が行ってしまいがちだが、実装部品の品質も含めて基板の作りはとてもしっかりしている。
(→次ページヘ続く 「3連ファン搭載クーラーの冷却力はいかに?」)