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最新ハイエンドオーディオ、本当のところ 第11回

豊かな低域ときめ細かい中低域

DITA「Answer」は、インイヤーの究極の“答え”となるか (1/4)

2015年06月26日 17時00分更新

文● 編集部 写真●神田喜和

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 日本に上陸して1年半ほどの時間がたっているため、新製品と言うわけではないが、いつか取り上げたいと思っていた製品がある。それはシンガポールの新進ブランドDITA Audioの製品だ。昨年とあるイベントの会場で聴いて、好印象を持ったのがその理由。「ダイナミック型ドライバーのシングル構成」で、「デザインの美しさ、最高の品質を追求する」というコンセプトも心に刺さった。

ダイナミック型イヤフォンの中でも有数の仕上がり

 高級イヤフォンではバランスト・アーマチュア(BA)型ドライバーの採用が定番となっているが、筆者はダイナミック型のインイヤーヘッドフォンが好みだ。

 もちろん魅力的なBA型イヤフォンも多数存在するが、ダイナミック型ドライバーはBA型ドライバーよりも振動板が大きいぶん、エネルギッシュでメリハリの利いた再現が可能。低域も量感が豊かで、かつキレのいい機種が多いように思う。

ダイナミック型ドライバーのシングル構成で究極のサウンドを目指すDITAのAnswer。

 シングル構成という魅力もある。高級BA型イヤフォンで主流のマルチウェイ構成に比べて構造がシンプルで、よりストレートに音が伝わってくる感じがあるし、サイズがコンパクトで装着しやすいのも特徴だ。

 DITAはブランド自体が新しく、日本での認知はこれからという印象。少々値も張るので、これまではポータブルオーディオに高い関心を持つ一部の層が注目する製品という印象が強かった。しかしサウンドはもちろん、質感や装着感を含めてかなり水準が高くまとまった製品であるのも事実である。

 ダイナミック型ドライバーをシングル構成で使う高級イヤフォンというと、SENNHEISERの「IE 800」といったモデルが思い浮かぶ。完成度の高いサウンドを提供しているが、DITAのサウンドは、これらの製品に匹敵し、一部は凌駕するような素晴らしいできであると思う。

DITAのラインアップはAnswer、Answer Truth、Answer Truth Balancedの3種類。TruthとTruth Balancedはサテンブラックとマットゴールドのカラーバリエーションが選べるが、Truthのマットゴールド、Truth Balancedのサテンブラック、マットゴールドは限定販売となる。

 この記事ではそんなDITAの中心モデル「Answer」を軸に、音質向上モデルの「Answer Truth」、さらにその接続端子をφ2.5mm4極プラグに変更した「Answer Truth Balanced」とも聴き比べ、その魅力に迫っていきたい。

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