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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第405回

猫撮りに欠かせない!? 富士フイルム「X-T1」とF1.2レンズの組み合わせ

2015年05月08日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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屋外でも使いやすいF1.2レンズ

 では外の猫も撮ってみよう。

 都内のとある公園で見つけたちょっと寄り目の猫。そっと撮ろうと思ってかがんでカメラの用意をしてるとこっちに気づいて、近づくでも逃げるでもなくじーっと様子を見てる。

 隠れたまま、石と草の間に猫が入るようにちょっと自分の位置を調節して、覗いてるような感じで1枚。

 F1.2と明るいので手前と背景の両方を大きくぼかすという技を使える。

ちょいと狙って前後をぼかしてみた。気になるけど、まだちょっと警戒してるという表情がポイント。ぐぐっとしゃがんで低い位置から撮影(2015年4月 富士フイルム X-T1)

ちょいと狙って前後をぼかしてみた。気になるけど、まだちょっと警戒してるという表情がポイント。ぐぐっとしゃがんで低い位置から撮影(2015年4月 富士フイルム X-T1)

 この猫は雨模様の曇天下での撮影だったけど、前ページ冒頭写真はよく晴れた日の別の公園。日差しが強かったので猫も木陰でくつろぎ中。目にピントを合わせ、ぎりぎりまで寄ってみた。新緑の緑がきれいに出てて気持ちいい。

 F1.2と明るいと背景が多少ごちゃっとしてても、背景はほどよくボケて猫だけがきりっとするので使いやすい。

 低木の下で毛繕いしてる姿を狙ってたらこちらに気づいて目が合ってしまった瞬間。左足が中途半端に上がったままなのがおかしい。

冒頭写真と同じ公園で撮影。こっちの子は警戒心が強くて落ち着きがなかったのだけど、たまたま目の前で毛繕いしてくれたのでレンズを向けてみた。控えめな発色で渋め(2015年4月 富士フイルム X-T1)

前ページ冒頭写真と同じ公園で撮影。こっちの子は警戒心が強くて落ち着きがなかったのだけど、たまたま目の前で毛繕いしてくれたのでレンズを向けてみた。控えめな発色で渋め(2015年4月 富士フイルム X-T1)

 最後は強烈な影を。日没が近くなり、猫からすーっと長い影が伸びていたのでそれを狙ってF1.2で撮ってみた。

太陽に背中を向けると、まぶしくないし、背中はぽかぽかと温かいしで気持ちいいのだ。そんな顔してる猫とその長い影を(2015年4月 富士フイルム X-T1)

太陽に背中を向けると、まぶしくないし、背中はぽかぽかと温かいしで気持ちいいのだ。そんな顔してる猫とその長い影を(2015年4月 富士フイルム X-T1)

 ぽかぽかして猫を撮るのに適した……というより、猫と一緒に屋外でのんびり過ごすのが快適な季節になってきた。日が長くなってきたので猫と遅くまで遊べるのもよし、である。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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