このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

初開催! 簡易水冷CPUクーラー王座決定戦 第2回

簡易水冷クーラー7製品の冷却性能を見極める!!【第2回】

2015年03月25日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

扱いやすくなったSilverStoneの
最新モデル「SST-TD03-E」

 最後は、3月に登場したばかりのSilverStone製簡易水冷クーラー「SST-TD03-E」。アルミニウムと銅製ベースによるフルメタル製水枕や、従来モデルから冷却効率が40%アップしているという独自フィン構造のラジエーターが特徴の「SST-TD03」のマイナーチェンジモデルになる。

2015年3月登場のSilverStone「SST-TD03-E」。マイナーチェンジで扱いやすさが向上。実売価格は1万3000円前後

●対応ソケット:LGA775/1150/1155/1156/1366/2011、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2
●ラジエーター寸法:124(W)×27(D)×159(H)mm
●水枕寸法:-
●ファン寸法:120(W)×25(D)×120(H)mm
●ファン回転数:1500~2500rpm
●風量:~92.5CFM
●ノイズ:18~35dBA
●実売価格:1万3000円前後
●製品情報URL:http://www.silverstonetek.com/product.php?pid=547&area=jp

 マイナーチェンジ版となる「SST-TD03-E」は、「SST-TD03」が備えていたフルメタル製水枕などは、そのままにラバー素材の柔らかなチューブ、ラジエーター側チューブの接続位置の変更などにより、扱いやすさを向上させているのが特徴だ。

 持つとズッシリくるフルメタル製水枕はなかなか高級感があり、側面の鏡面なども見栄えグッドだ。冷却性能への影響は未知数だが、PC内部を魅せるPCケースに良いかも。

 マニュアルには大きなイラストと日本語表記があるので、バックパネルや水枕の固定はスムーズに行なえる。取り回しも柔らかなチューブでラクラクできる。

アルミニウムと銅製ベースによるフルメタル製水枕。動作中は中央のロゴがブルーLEDで光る

受熱部は銅製ベースを採用した水枕。側面の鏡面加工がグッドで、固定マウンターもゴツい

ラジエーターのフィンは、空冷CPUクーラーのフィンのような形状になっている。ファン固定部に防振ゴムを装備

9枚ブレードやブレード先端の切り欠きで、安定した送風などを実現するSilverStoneおなじみ形状のファンが2基付属

 付属ファンが、回転数1500~2500rpmの高回転仕様のため、アイドル時でも騒音値は44.4dBAと、今回試した7製品中、最も大きくなっている。

 高負荷時も55.9dBAと爆音レベルで、これで冷却性能が高ければ良いのだが、そうとも言えず、ファンが高回転にもかかわらず、テスト中の温度推移は78~85度と高め。

 ファンの仕様上、ファンコントロールで調節しても40dBAオーバーは確実なので、定格動作のCPUと組み合わせて静音方向へカスタマイズすることも難しく、冷却性能面では同価格帯で厚型ラジエーターを採用した製製品に及ばないと、残念ながら地雷と言わざるを得ない製品に……。

アイドル時
  CPU温度 ファンノイズ ファン回転数
  32 ℃ 44.4 dBA 1580 rpm
純正より +5 ℃ +9.3 dBA -70 rpm
高負荷時
  CPU温度 最高CPU温度 ファンノイズ ファン回転数
  86 ℃ 94 ℃ 55.9 dBA 2436 rpm
純正より -7 ℃ -4 ℃ +17.4 dBA +334 rpm

CPU:OCCTテスト中の温度推移。10分間のストレステストと5分間の待機状態

 すでに結果は見えているような気もするが、次回はこれまでに試した120mmラジエーター採用モデル7製品を比較。ナンバー1の簡易水冷クーラーに王座を贈ることにしよう。

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中