扱いやすくなったSilverStoneの
最新モデル「SST-TD03-E」
最後は、3月に登場したばかりのSilverStone製簡易水冷クーラー「SST-TD03-E」。アルミニウムと銅製ベースによるフルメタル製水枕や、従来モデルから冷却効率が40%アップしているという独自フィン構造のラジエーターが特徴の「SST-TD03」のマイナーチェンジモデルになる。
●対応ソケット:LGA775/1150/1155/1156/1366/2011、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2
●ラジエーター寸法:124(W)×27(D)×159(H)mm
●水枕寸法:-
●ファン寸法:120(W)×25(D)×120(H)mm
●ファン回転数:1500~2500rpm
●風量:~92.5CFM
●ノイズ:18~35dBA
●実売価格:1万3000円前後
●製品情報URL:http://www.silverstonetek.com/product.php?pid=547&area=jp
マイナーチェンジ版となる「SST-TD03-E」は、「SST-TD03」が備えていたフルメタル製水枕などは、そのままにラバー素材の柔らかなチューブ、ラジエーター側チューブの接続位置の変更などにより、扱いやすさを向上させているのが特徴だ。
持つとズッシリくるフルメタル製水枕はなかなか高級感があり、側面の鏡面なども見栄えグッドだ。冷却性能への影響は未知数だが、PC内部を魅せるPCケースに良いかも。
マニュアルには大きなイラストと日本語表記があるので、バックパネルや水枕の固定はスムーズに行なえる。取り回しも柔らかなチューブでラクラクできる。
付属ファンが、回転数1500~2500rpmの高回転仕様のため、アイドル時でも騒音値は44.4dBAと、今回試した7製品中、最も大きくなっている。
高負荷時も55.9dBAと爆音レベルで、これで冷却性能が高ければ良いのだが、そうとも言えず、ファンが高回転にもかかわらず、テスト中の温度推移は78~85度と高め。
ファンの仕様上、ファンコントロールで調節しても40dBAオーバーは確実なので、定格動作のCPUと組み合わせて静音方向へカスタマイズすることも難しく、冷却性能面では同価格帯で厚型ラジエーターを採用した製製品に及ばないと、残念ながら地雷と言わざるを得ない製品に……。
アイドル時 | |||
---|---|---|---|
CPU温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
32 ℃ | 44.4 dBA | 1580 rpm | |
純正より | +5 ℃ | +9.3 dBA | -70 rpm |
高負荷時 | ||||
---|---|---|---|---|
CPU温度 | 最高CPU温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
86 ℃ | 94 ℃ | 55.9 dBA | 2436 rpm | |
純正より | -7 ℃ | -4 ℃ | +17.4 dBA | +334 rpm |
すでに結果は見えているような気もするが、次回はこれまでに試した120mmラジエーター採用モデル7製品を比較。ナンバー1の簡易水冷クーラーに王座を贈ることにしよう。
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