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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第173回

絶対導入するべき! Chromeアプリと拡張機能を連携させて快適にする技

2014年09月18日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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Gmailの新着を見逃さずオフラインでも利用する

 Gmailをメインのメールアドレスとして使う人が増えてきた。とはいえ、ウェブメールなので新着をチェックするにはウェブページにアクセスする必要がある。そんな手間を減らしてくれるのが、拡張機能の「Google Mail Checker」だ。アイコンに新着メールの数が表示され、クリックするとGmailのページが開くのだ。

未読メールの数がアイコンに表示される。アイコンをクリックすると、Gmailの受信トレイが開く

 閲覧しているウェブページのURLをメールで送信することが多いなら、「Send from Gmail」が便利。アイコンをワンクリックすると、本文にURLが記載されたメール送信画面が開く。

メール作成画面が開くので、宛先を入力して送信する。相手の名前やメールアドレスでのインクリメンタルサーチが可能なので、アドレスの入力にも手間がかからない

 Gmailのウェブアプリは標準でChromeに搭載されている。Gmailにアクセスするなら、アプリを開くと手間がかからない。ぜひインストールしておきたいのが、Google公式のウェブアプリ「オフラインGmail」だ。ウェブメールのGmailをオフラインでも利用できるようにするウェブアプリ。外に持ち出すノートPCにはぜひインストールしておきたい。

 初期設定では過去1週間のメールをダウンロードするが、2週間もしくは1ヵ月に伸ばすこともできる。もちろん、その分ストレージの容量は消費するので注意しよう。

 メールの閲覧だけでなく、検索やタグ付け、新規メールの作成も可能。ネット接続が復活した段階で、Googleのサーバーと自動で同期される。以前はオフラインで添付ファイルが開けなかったが、今は対応しているので、いざというときに助かる。

ウェブアプリを起動すると初回のみ許可を求められる。「オフラインメールを許可する」にチェックして、「続行」をクリックする

ウェブアプリを起動すると、同期が始まる

オフラインでもGmailを閲覧できる

「設定」からダウンロードするメールの期間を変更できる

Twitterのあらゆる情報を見逃さない

 PCでTwitterを利用するなら、拡張機能とウェブアプリを活用しよう。拡張機能の「Silver Bird」は、シンプルUIのTwitterクライアント。新着ツイート数がアイコンに表示されるので、未読が溜まるとすぐにわかる。アイコンをクリックすると、ポップアップが開き、ツイートをチェックできる。

 普通のタイムラインやDMといったタブに加え、「Unified」というタブが用意されているのがユニーク。タイムラインに加えて、メンションやDM、リストなどの要素を自由に選択して、まとめて表示できる。複数アカウントの切り替えには対応していないが、それ以外は一通りの機能を備えており、普段使いできるTwitterクライアントだ。

アイコンをクリックするとウェブアプリの画面がポップアップする。ツイートを投稿することも可能だ

「Unified」タブを右クリックすると、表示する要素を選択できる

 タイムラインだけでなく、メンションやDM、エゴサーチの検索結果まで、あらゆる情報をリアルタイムでチェックするなら、ウェブアプリの「TweetDeck by Twitter」がお勧め。無制限にカラムを追加して、同時に閲覧できる。もちろん、投稿や返信も可能で、マルチアカウントにも対応している。

 ウィンドウズやMac向けのクライアントアプリもあるが、Chromeの1つのタブとして動作するウェブアプリの方が画面もすっきりする。Chromeの「タブを固定」機能で常に表示させておきたいアプリだ。

チェックしたいタイムラインをいくつでも登録できる

タブを右クリックして、「タブを固定」を選ぶと、次回起動時にも表示されるようになる

後で読むサービス「Pocket」で読み逃しを防止する

 興味のあるウェブページを見つけたものの、読んでいる時間がない、という時に便利なのが後で読むサービスだ。URLを登録しておくと、後でまとめて閲覧できるようになる。これだけならブックマークでもできそうだが、閲覧したら即消去したり、オフラインでも閲覧できるなど、メリットも多い。何より、ブックマークがごちゃごちゃにならずに済む。

 後で読むサービスの定番「Pocket」も、Chrome向けの拡張機能ウェブアプリを公開している。気になるページを見つけたら、アイコンをワンクリックするだけで登録できる。ウェブアプリも、公式ページとは異なるUIで使いやすい。ウェブアプリなのに同期さえ完了していれば、オフラインで閲覧できるのも頼もしい。

 ちなみに、「Pocket」と同じ後で読むサービスの「Instapaper」もウェブアプリと拡張機能の両方が公開されている。すでに「Instapaper」を利用しているユーザーは、そちらを利用するといいだろう。

Pocketのアイコンをクリックすれば、即保存される。タグを追加し、後で検索しやすいようにすることも可能

Pocketのウェブアプリを起動すると、未ダウンロードのコンテンツの同期が始まる。同期が終われば、オフラインでも記事の内容を閲覧できる

 Chromeを使うなら、拡張機能とアプリはぜひ使いこなしたい。今回は、クラウド、メール、SNS、後で読むサービスを紹介したが、それ以外にも数えきれないほどの拡張機能とアプリが公開されている。いつも使っているウェブサービスがあるなら、Chromeウェブストアで検索すれば、見つかるかもしれないので試してみよう。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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