1万円強の低価格Windows 8.1タブレット
「Encore Mini」
一方で、タブレットでは、東芝ブースに展示された7型タブレット「Encore Mini」が注目を集めていた。
Encore Miniの最大の特徴は、その価格設定にある。欧州での価格は129ユーロ(約1万7832円)。米国での価格は119ドル(約1万2719円)となっており、いわば1万円強の低価格Windowsタブレットなのだ。
Encore Miniは、「Windows 8.1 with Bing」およびインテルのAtom Z3735G(1.83GHz)を搭載。1024×600ドット(約16:9)の7型ディスプレーを採用。260cd/m2の明るさを持った5点対応マルチタッチ液晶としている。厚さ約11mm、重量約354gの薄型軽量化を実現しており、7時間のバッテリー駆動が可能だ。
メモリーは1GB、ストレージは16GB eMMCで、最大128GBまで対応したmicroSD(microSDXC)カードスロットを搭載。また、2Mピクセルのカメラを内蔵。Office 365 Personalの1年間の無償利用のほか、OneDriveも1TBまで使える。無線通信機能は、11b/g/n、Bluetooth 4.0をサポート。
まずは欧州で発売し、その後米国で発売したのちに、日本に上陸することになりそうだ。現時点では、日本での発売時期は未定としており、価格も未定。為替を勘案しても、1万5000円以下の価格設定が想定できそうだ。
マイクロソフトと共同開発し、コストダウンを徹底
実は、この製品は、マイクロソフトと共同開発したものであり、徹底したコストダウンへの取り組みがなされている。
ひとつは、Androidタブレットでも普及している7型ディスプレーを搭載している点。東芝では、8型ディスプレーを搭載したタブレットをすでに製品化。東芝以外のWindows陣営でも8型ディスプレー搭載タブレットを発売しているメーカーが多く、市場の中には「Windowsタブレットといえば8型」という印象が根付いているのも事実だ。
しかし、Encore Miniでは、普及しているディスプレーサイズを採用することで、コストダウンを図った。8型の「Encore 2」に対して、わずか1インチだけ違うこの製品に「MINI」という名称を付与するのも微妙なところだが、それでも低価格を追求するために、あえてこの7型でも製品化したわけだ。
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