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ネットプロモの成功のカギとは!? ウェブ担のお悩み解決! 第3回

SNSだけでは物足りない…… ウェブ担当者はなぜBiNDを選んだのか

2014年09月19日 11時00分更新

文● 二瓶 朗

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BiNDクラウドとは

「BiND for WebLiFE*」の最新バージョン「BiND7」の搭載機能をほぼクラウド化し、ネットワーク環境でウェブサイトを作成できる

 HTMLやデザインに詳しい知識を持たない人でも、プロ顔負けのウェブサイトを作成できることで人気の「BiND」シリーズ。最新版はクラウド型ソフト「BiND Cloud」(以下、BiNDクラウド)となって登場、「BiND for WebLiFE*」の最新バージョン「BiND7」の搭載機能をほぼクラウド化し、ネットワーク環境でウェブサイトを作成できるサービスだ。

 BiNDクラウドは、2014年8月19日に正式サービスがスタート。ボタンやバナーなどの画像パーツが作れる「SiGN Pro」、jQueryベースのモーションコンテンツが作成できる「SHiFT2」、ショッピングカート機能、SNSなど外部サービスと連携する機能など、ウェブサイト制作を進める上で便利な機能がオンライン上で利用できる。

ウェブサイト正式公開まで2ヵ月! 誰でも使えるツール「BiND」が必要だった

どんなスキルレベルの人でもサイトを完成できるように、BiNDを選んだという佐藤さん。

── 「世田谷カレーパンまつり」は7月19日・20日のイベントでしたが、ウェブサイトの作成はいつから開始したのですか?

佐藤 GW開けごろからだったと思います。まずFacebookやTwitterで告知をはじめ、BiNDで1ページのティザーサイトを作成しました。その頃にサポステ(編注:コラム参照)にイベントの話を持ち込んで協力を仰ぎ、印刷物を作るチームとウェブを作るチームの作業が始まりました。ウェブ制作に名乗り出てくれたのが須貝さんで、私と2人の作業が始まりました。

── 今回「世田谷パンまつり」のウェブサイト制作ツールとしてBiNDを選択した理由はどこにありますか?

佐藤 サポステからサイト制作に参加してくれる人がどれぐらいのスキルを持っているかは事前にわからなかったので、どんなスキルレベルの人でもサイトを完成できるように、と簡単なツールを探していました。HTMLやCSSなどわからない人が担当するかもしれなかったからです。実際には須貝さんには十分なスキルがあったのですが(笑)。BiNDはテンプレートから作るため、その点は心配いらないし、テンプレートの見た目もよかったのでデザイン的にも問題がなく、選びました。所属やスキルがバラバラの人たちが共同でウェブサイトを制作するというときにもBiNDは使いやすいツールです。

── 最終的にサイトが完成したのはいつぐらいですか?

須貝 7月上旬ごろ、実質約2ヵ月ということになりますね。スタッフ同士が顔を合わせて打ち合わせできるのは毎週土曜日の数時間ほどだったので、Facebookでグループを作成して情報を共有したり、チャットでやりとりしたりして完成までこぎ着けました。

佐藤 まずはサイトの設計図を2人で作ったのですが、それに2~3週間かかったでしょうか。そこにイラストなどのデザインワークと、テキストを入れ込む作業を進めていきました。デザインに関しては私が決めて行き、ウェブ化する実質的な作業は須貝さんがほぼ1人で行いました。

須貝 もう少し早く完成させる予定だったのですが、肝心の「カレーパン学」「カレーパン市」といったイベントの内容が決まらなくて……。掲載できるページから段階的に作成していきました。一番最後にできたのは情報がすべてまとまったトップページだったのですけど(笑)。

── 実際にサイト制作にあたってBiNDの使い勝手はいかがでしたか?

須貝 前職で他社のウェブ作成ソフトを使っていてBiNDは初体験だったので、コツをつかむのに少し時間が必要でしたが、すぐに慣れました。テンプレートに手を入れていってサイトを作り上げていくという手法も簡単でした。

── デザインのテンプレートはどれを利用したのですか?

須貝 「HOLIDAY TREKKING CLUB」です。背景の色がカレーのイメージにちかい黄色のものを選んだのですが(笑)、最終的にはほとんど原型をとどめないぐらいにカスタマイズしてしまいました。

元となったBiNDの「HOLODAY TREKKING CLUB」のテンプレート

── テンプレートのカスタマイズでここまでオリジナルの雰囲気があるサイトも作れるということですね。ほかに、BiNDで気に入った機能はありますか?

須貝 「モジュールの共通化」が短いスケジュールの中で、とても役立ちました。ベースとなるページを作ってそれをコピペしていくことで同様の構成のページを量産でき、それに手を入れることで各ページを短時間で作り上げられました。講演者についての記述や、お店紹介の部分も最初にレイアウトを作って、あとはすべて流用したので、非常に時間が短縮できました。

すべてのページの下部分にMAP、アクセス、問い合わせ先などの情報が表示される。同じ要素を複数のページに表示させる構成も短時間で作れたという

佐藤 実際のところ、須貝さんはかなりBiNDを駆使してカスタマイズして制作をすすめているんです。たとえばトップページにあるタイムスケジュール。背景の罫線画像とそれぞれの画像を上手く組み合わせて、キレイな表に仕上げてくれました。

須貝さんが苦労したという表組部分。BiNDはウェブ制作の知識があれば凝ったコンテンツも作れる

佐藤 CSSとかHTML5が業界標準になりつつあるのですが、ユーザー側に立ってみると、どういう技術を使っているのかというのはどうでもいいことで、できあがっているサイトをみてどう感じるのか、どういう情報を得るのか、というのが重要だと思います。そういうことを考えれば、BiNDはテンプレートをうまく使って作業の効率化を図りながら、きちんと自分たちが表現したいことを形にするだけのカスタマイズ性もあって、しっかりとブランディングもできる、「幅広い」ツールだということがよくわかりました。

須貝 BiNDは制作にエネルギーを集中できるのが最大のメリットです。ここは、HTMLなどを手書きするようなデザイナーであっても魅力に感じる部分だと思います。また、BiNDではFTP機能を利用できるのも便利でした。手を入れたファイルの差分やディレクトリの位置などを自分で気にすることなく一括してアップロードできます。普通ならファイル管理にも気を遣わなければならないところですが、そういった操作面を気にせずにサイト制作に注力できるのがBiNDの魅力の1つだと思います。

(ついにサイトが完成! 運営とSNS連携の詳細は【後編】に続く!)

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