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スタートアップのコーポレートサイトまとめ2016-2017 第3回

プロに聞いた企業のサイト戦略のための心得(後編)

サイトの成長に欠かせない基本のいろは

2017年01月25日 07時00分更新

文● 三浦優子 編集●北島幹雄/ASCII STARTUP

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 企業サイトの在り方をゼロから考える「スタートアップのコーポレートサイトまとめ」連載。前回の「企業サイトの在り方をゼロから考える」に引き続き講師となるのは、デジタルステージの洪泰和氏です。企業のサイト構築のプロに、初心者が考えるべき「企業サイトの作り方のポイント」を訊いてみました。基礎的な心得をまとめた前編と合わせてチェックしてみてください。

デジタルステージの洪泰和氏。ウェブデザイナーを経て、デジタルステージのウェブ全般のディレクションを担当。一方「BiNDシリーズ」の開発にプロジェクトマネージャーとして携わる

「サイトの顔」はどう決めればいい?

 企業サイトの重要な顔といえるのが、ビジュアルイメージです。多くの人が気にしているのもこの部分でしょう。

 「どんなビジュアルイメージにするかはとても重要です。デザインテイストはもちろん、選ぶフォント(書体)や色までもがその会社の印象を決めることになります。企業ビジョンと、サイトの印象に落差が大きいと、成果を生みにくいので注意しなければなりません」

 たとえば法人向けの堅いサービスを提供している企業のサイトが軽く見られてしまうような印象では、サイトを訪れた人は戸惑うことになります。これから存在を知ってもらうために作る企業サイトの認知度はそもそも高くないので、どんな会社かが把握しにくいビジュアルは避けたいところです。

 ベンチャーやスタートアップ企業においてビジュアル戦略を意識できているサイトは残念ながらそこまで多くはありません。まずは、それによって伝わる力が影響することを認識することが第一歩です。

 「特に重要なポイントは、最もアピールすべき主役はどの部分かを選び、主役がぶれないことです。1つのサイトにさまざまな主張があっては、訪れた人が混乱します」(洪氏)

 ではこのとき、一般消費者向けと法人向けのサイトでアプローチを変えるべきなのでしょうか。「結局のところ、見た人にどんな印象を与えたいかに主眼を置きます。当然、コンシューマーかビジネスパートナーかでは求められることが違うので変えるべきです。ビジュアルやコンテンツの出し方を見極めましょう」と洪氏はアドバイスします。

すでにあるものを参考にしてみよう

 では適切にコーポレートイメージを伝えるためにはどんな取り組みをすればいいのでしょうか。洪氏は次の2つを挙げています。

  1. 自分の会社と競合となる企業のサイトを複数見比べる
  2. 自分の会社とはまったく違う業種のサイトを複数見比べる

 「複数サイトを見比べることで、まず平均を把握することです。企業サイトの王道とはどんなものか、きちんと認識しておくことで、自分たちが攻めるべき場所が明らかになります」(洪氏)

 企業サイトをプロに依頼するケースもあれば、自分でイチからサイトを構築するケース、サイト制作に精通した知人に依頼するなどのケースがあるでしょう。いずれも、自ら目指すべきサイト像を明確にしておくだけで、できあがりには差がでます。

 「個人的にお勧めなのは、自分で構築しようと考えている場合でも、スタート時はまずプロに依頼してサイトの基礎部分を作ってもらい、更新作業は自分ですることです。まずはプロがサイトの基礎構造をどう組み立てるか、その企業に適したビジュアル作りの考え方やノウハウを吸収する。ただし更新まで依頼するとコストが掛かるだけでなくノウハウまでも身に付かないため、そこからは自分たちで分析しながら試行錯誤する。そうすれば比較的コストを抑えつつ、クオリティーも担保されたサイトの運用が可能になるからです」

 独学でやみくもに作るよりも、まずはプロのテクニックを吸収した上で自ら考えて育てていくのが賢いサイト運用となりそうです。そのためには、自分たちで無理なく運用できるツール選びが重要です。

企業サイトは、企業が続く限り提供し続けていくもの

 サイトを作るのに、無料で簡単に導入できるツールもあれば『BiND』のように拡張的な機能も含めたツールやサービスも存在します。

 『BiND』のメリットはHTMLなどの知識がなくても作れることに加え、カスタマイズの幅が広いため、自分たちがこだわりたい部分を追求しながらオリジナリティーを形にできることにあると言います。またショッピングカートやフォームなどの拡張サービスも提供されているため、別にシステムを構築する必要がありません。

パソコン、スマホなど閲覧環境にあわせて自動で調整を行なう、レスポンシブWebサイトにも、テンプレートを使うことで簡単に対応できる
サイトの一部をCMSとして利用できるブログ機能も搭載。更新まで考慮したツールを使ってサイト作りを行なうことで、見やすく、常に新しい情報を掲載した企業サイト構築を実現

 「無料のものは、手軽にスタートできるというメリットがありますが、企業サイトは、企業が続く限り提供し続けていくものです。サイトの完成後も、状況に応じて更新を続けていかなければなりません。導入がしやすいかだけでなく、サイトを十分に成長させていけるかまで念頭にツール選びを行ないましょう」(洪氏)

終わりに

 スタートのための前置きはここまでです。あとは、ウェブ制作のプロに依頼するもよし、自社スタッフがWordPressで作ってもよし、『BiND』でやってみてもいいでしょう。(WordPressなどフリーソフト利用の場合は、セキュリティー面での運用リスクについてもあらかじめ確認しておきましょう)

 「サイトを作った後で、周囲の第三者にサイトを見て、実際に使ってもらっていろいろな意見をもらってください。家族や友人など専門家ではない人でかまいません。なぜなら利用者はプロではなくそうした人たちだからです。そして足りないところを補い、育てていくのです」(洪氏)

 サイト作りから更新に至るまで、常にサイトを訪れる人を想定し、周囲の人に実際に利用してもらって意見を聞きながらサイト作りを進める――企業サイト作りは商品、サービス作り同様、根気が必要な取り組みです。しかし、企業や商品をより広く知って貰うために必要不可欠な取り組みといえるでしょう。

(提供:デジタルステージ)

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