ネットプロモの成功のカギとは!? ウェブ担のお悩み解決! 第8回
ビギナーだけでなく、ベテラン層も支持するBiNDとは
数字で見る、デザイン業10年選手が愛用するウェブ制作ソフトの正体
2015年02月09日 11時00分更新
ウェブ制作ソフト「BiND」「BiNDクラウド」を送り出しているデジタルステージは、その利用者を対象にアンケート調査を実施している。その結果は「ウェブコンポーザー白書」としてまとめられ、同社の製品開発の1つの指針にもなってきたという。今回は、BiNDクラウドの開発スタッフである四家氏、弓削氏、洪氏による、2014年版白書をもとにした座談会から内容を抜粋して掲載する。
ウェブ制作歴10年のベテラン層が支持!
彼らと共に育ってきたBiND
── ビギナーユーザーよりベテラン層が多いですね。
四家氏(以下敬称略) 「ホームページ制作歴」は、10年以上の人が最も多くて、5~10年未満という人が続いています。BiND・BiNDクラウドを使っている人に、ホームページ制作歴が長い人が多いということがわかります。
弓削氏(同) BiNDの利用歴を見ると、7年以上という人が2割以上もいます。BiNDのバージョン1が発売されたのが7年前なので、多くの人がBiNDと同じ歩みを経てホームページを作っているということになりますね。一緒に成長してきたような(笑)。
洪氏(同) デザインの面からみても、7年というのは長いですよ。ウェブのデザインの流行はどんどん変遷していきます。これを技術だけで追っていくのはなかなか大変なことです。最近ではスマートデバイスの台頭で、FlashよりjQueryが重宝されるようになりましたが、ホームページを見るためのデバイスや環境の変化など時代のウェブトレンドをBiNDは牽引してきました。BiNDユーザーは、まるで「月刊BiND」という雑誌を読みながら、ウェブのトレンドを吸収できたのでは? と思います。
弓削 BiNDクラウドを開発するときには、「世の中のスタイルにマッチングさせよう」という考えがありました。パッケージ版のBiNDのバージョンアップでは「足りない機能を追加する」というよりも、「新しい機能によってユーザーの作業を改善したい」という気持ちが強かったですね。なによりもBiNDを使っているお客様の“ウェブサイト”を改善させることを第一に考えてきました。
洪 ウェブの流行を追うことは古い流行を淘汰することでもあります。新機能や新デザインを追加することでユーザーが今使っているサイトがあっという間に“古い”ものに見えてしまう可能性もある。そのところをバランス良く考えないといけないと思いますね。
ユーザーの要望をそのまま形にするのではなく
その先を読んで提案する
── ユーザーからの要望で目についたことはありましたか?
弓削 やはり時流なのかスマートデバイスに対する要望が多い気がします。また、BiNDの直接的な機能というよりも、周辺の機能に関する要望が多い。たとえば独自ドメインをもっと使えるようにしてほしいとか、ショッピングカートの使い勝手を良くしてほしいとか……その辺は実際のところBiNDの直接的な機能ではないのですけれど(笑)。
四家 BiNDの売りであるテンプレートに関しては具体的な要望はそれほど多くない気がします。ユーザーはトレンド性、デザイン性にかかわる部分は、我々を信頼してくれていると数字から感じています。むしろ新たに提案するテンプレートを待っているような感じが見受けられますね。その一方で、カスタマイズ性に関する要望は少なくないのですが、かといって高度なカスタマイズ方法は望まれないようです。
弓削 こうした白書からユーザーの要望に応えてきたという自負はありますが、それはユーザーからのアクションを待って応えるというよりも、大事なのはユーザーが求めていることを先読みして提供し、ユーザーを先導することだと思っています。「要望の先手を打つ」ということを意識しています。
── 逆に今回の数字やユーザー要望から、思ったのと違うというようなことは?
四家 ユーザー層については、中小企業や自営業者の人の利用が多いのは従来どおりのようです。年齢層は30~40代前後で、仕事で使っているという人が多い。一方で、ウェブデザイナーを含め、グラフィックデザイナーやフォトグラファーといったクリエイター系の職業の人にも多く使われているのはある意味意外なことでした。ここは前回の調査よりもやや増えている感じですね
弓削 年齢層が高いというのは、BiNDを長く使っているユーザーが多いということに直結するのかもしれませんけどね。先ほど言ったようにBiNDと共に時を経てきたユーザーが多数だという意味で、これからは、スマホ世代の若い層にもなじむツールに成長させていく必要がありそうです。
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