スマートフォンと組み合わせればパーソナルオーディオシステムとして使えるBluetoothスピーカー。前回はそのトレンドと選び方を解説したが、今回から実際のおススメ製品をジャンルごとに紹介していく。
まずは、重低音に強いスピーカーから。最近の音楽は重低音重視の曲が目立つが、ここで紹介する製品であれば迫力のある低音を再生できる。
手のひらサイズなのに驚きの重低音!
ボーズ「SoundLink Mini」
筆者のチェックポイント
- ここが○:ボディーサイズからは想像しがたい印象的な重低音!
- ここが△:音楽のジャンルによっては“音作り”に違和感があるかも
Bluetoothスピーカーの印象を大きく変えた、ボーズの大ヒット機。実売価格は2万3000円前後だ。2013年7月に発売されて以降、しばらくは品不足を起こすほどの人気を獲得。1年以上経過した現在も好調なセールスを続けている。
その人気の理由は、幅180×奥行59×高さ51mmというボディーサイズからは想像できない重低音。片手に無理なく載るほどコンパクトなサイズながら、腹に響くような低音が出る。
スピーカーユニットの口径は約3cm(非公表)と小型ながら、前面と背面のグリルからは同サイズと思われる楕円形のパッシブラジエータが透けて見える。
小さいがズシリとくる重量からすると、強力な磁気回路と2基のパッシブラジエータが重低音の秘密なのだとわかる。従来比2倍という高効率なトランスデューサーにより2倍の空気量を動かせることも、パッシブラジエータのポテンシャルを生かす点で重要だ。
リスニングスタイルの自由度も見逃せない。しっかりとした低音再生機構があるため、机やフローリングの床はもちろん、ソファーなど柔らかめの素材の上でも大きく量感を損なわずに聴かせてくれる。
内蔵DSPの音響処理による効果か、それぞれの楽器の音色がはっきりしており、ボディーサイズを上回る広い音場も感じられる。
SoundLink miniの主なスペック | |
---|---|
エンクロージャー方式 | 密閉型(パッシブラジエーター×2) |
連続再生時間 | 約7時間 |
最大出力 | 非公開 |
NFC対応 | ―― |
マルチペアリング | 最大6台 |
マルチポイント | ―― |
対応コーデック | SBC |
本体サイズ | 幅180×奥行59×高さ51mm |
重量 | 655g |
(次ページに続く、「重低音にかたよらないバランスがイイ! ソニー「SRS-X3」」)
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