ポーズ指定は手短かに
—自分でそのポーズを取って伝えるのも効果的
原作に沿った決めポーズは、レイヤーさん自身も把握しておりやってもらえることが多く、お願いする際にそれほど苦労しないはず。しかし、「自分にとっては"ツボ"」というポーズの場合は「ポーズの強要」に入る可能性があるため注意したい。
よほどアクロバティックなポーズでなければ大丈夫という認識でいいが、「こんなポーズをしてほしい」という場合、言葉だけでなく撮影者自身がそのポーズを取って伝えたほうが効率的だ。
また、レイヤーさんに座ってもらい、上からのカットを狙いたい方がいるはずだが、気温が高く日差しが強い夏の場合は地面が熱いため、お願いしないほうが紳士である。
ハンカチなどを出して「そこに座って」というシーンも見かけるが、周辺のレイヤーさんに尋ねてみたところ「(どう使用されてきたか分からない上に、その後も考えると)気持ち悪い。地面に座ったほうがマシ」とのこと。
フレーミングは「真ん中優先」
コミケでは、コンデジのユーザーが、描写領域をフル活用しこだわりの構図で撮影している姿も見かける。しかしコンデジの場合、周辺部に近づくほどゆがみの生じているレンズが多く、顔が妙に縦長になったりするはずだ。
近年の製品であれば、カメラ本体のゆがみ補正によって意外と大丈夫な場合もあるが、それでも肝心の部分が甘くなることが多々ある。周辺部はトリミングするものとして割り切り、描写領域の70%くらいで考えたほうが画質的にもオススメだ。
また、画素数の高い製品が多いため、描写領域を30%カットしてもPC用ディスプレーで見るにしても、B5程度までの出力なら対応できるだろう。
レンズ交換式カメラで利用できる単焦点レンズやお高いズームレンズはゆがみが少ないため、自由度は高い。必要であれば、俺たちのアキヨドに走って購入するのも手だ。