音声認識による文字変換でメールを作成
ただし新規送信はあまりうまくいかない……
Googleの崇高なコンセプトに基づき、昔の腕時計型デバイスの不備を修正しつつ、現代的なクラウド技術と音声応答の経験を盛り込んだGoogle Watchではあるが、実際に使ってみるとまだまだ未完成なベータ版的イメージが拭い切れない。
スマホをカバンから取り出すことなく、他人のFacebookの書き込みをG Watch上で見て、問答無用ですべてに「いいね!」を送りたいFacebookジャンキーにはなかなか便利なデバイスかもしれない。
残念ながら、普通のユーザーが音声入力や音声認識による文字変換メールを送りたいと思っても、今はリスク満載のバクチ的状況だ。
手ぶらのヘッドセットが普及しない国内で、G Watchに向かって話しかけることが恥ずかしくないかどうかは別にして、G Watchでは発話(音声入力)によってある種の操作を行なったり、テキストメモを書いたり、目的の人にメールを送ったりすることが可能だ。
G Watchに向かって「OK Google」と発話するか、画面をタッチして「お話ください」という画面を表示させ、スクロールして詳細メニューに入って行くかのどちらかで使用開始となる。
音声発話されたメモはGoogleで実績のあるサーバー側の音声認識技術でテキスト化され、事前に登録されたオーナーのメアド宛に“備忘録”として送信される。これは時々、誤認識はあるが、スマホでの実績もありかなり便利な機能でもある。
同じように発話による音声認識でテキストメールを発信することも可能だ。ご存知のように、メールには送られてきたメールに対する“返信メール”と、単なる“新規発信メール”がある。
前者は相手先がすでに確定しているのでG Watchの画面タッチで返信であることを指定し、あとは内容を発話すれば大丈夫だ。
しかし、新規発信メールは、宛先とタイトルを発話するので、両者の認識はなかなか難しく、筆者が何十回とやったテストでも、きちんとメールが発信できる確率は極めて低かった。
音声変換したタイトル文章の検証画面もなく、送り先のメアドやタイトルを誤認識変換したまま発信してしまうケースも多々あり、実際に使うにはかなりのリスクが伴う背伸び仕様だ。
もちろん送信中止は可能だが、ほんの短い送信時間中に、「×」アイコンをタッチしてストップさせなければならない。
(次ページに続く、「真夏の屋外では何も見えない腕時計……」)
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