PS VITAなどとの連携はイマイチだが
実用性には問題なし
torne PS4は、快速でわかりやすい操作などを継承しながら、より利便性の高い機能を数多く盛り込み、よりテレビ視聴が楽しくなるものになっているとわかった。
すべて大満足と言いたいところだが、いくつか物足りない部分もある。それは、PS VITAなどとの連携。
まず、PS4になりゲームのほとんどが対応できるようになった「リモートプレイ」だが、残念ながらtorneの視聴はリモートプレイでは不可。単純にPS VITAが小型テレビになると思っていただけに残念だが、よく考えてみるとすでに「torne PS VITA」があり、nasneと組み合わせてテレビ視聴ができるので、特にリモートプレイで行なう必要はないだろう。
また、番組の書き出し機能自体をtorne PS4は備えておらず、PS4からの操作でtorneの番組をPS VITAなどに書き出すことはできない。だが、PS VITA用のアプリである「ウケ×トルネ」を使い、nasneと直接USB接続することで番組の書き出しは可能。多少面倒ではあるが、番組を持ち出して外出先で楽しみたいという人にも安心だ。
このあたりの番組書き出し機能が省略された理由を推測すると、DTCP+によるインターネット経由での番組配信がBDレコなどで実装されてきている現状と符号する。
時期や詳しい内容は不明だが、おそらくはtorne PS4あるいはnasneがこうしたDTCP+のインターネット番組配信に対応する動きがありそうだ。これについては早期の実現をぜひ期待したいところだ。
いずれにしても、最新ゲーム機であるPS4でも快適なテレビ視聴・録画ができるようになったのは大歓迎だし、PS3に比べて後退した感のあったAV機能が今後はさらに強化されることにも期待したい(PS4としては非対応となっているDLNAが、「torne PS4」では対応済みとなっている点に注目)。PS4がますます面白くなってきそうだ。
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