BIC SIMなら店舗で購入するだけで時間いらず
モノが決まったところで実際にSIMを購入する。ビックカメラのお店に行き「ビックシムください」と言うと案内された。音声通話の有無、SMS機能の有無、SIMカードのサイズを指定しなければならず、音声通話なし、SMSなし、まずは使う予定の端末のサイズでもあるmicroSIMを指定して購入した。
価格は3229円で、通常のキャリアであれば新規加入事務手数料にあたる。ポイントは10%の329ポイントが付いた。SIMカードの購入の際は料金プランは選ぶ必要がなく、この後に自分で行なうアクティベーション作業で選択する。
SIMのサイズは小は大を兼ね、nanoSIMを選ぶことで他のサイズの端末はすべてアダプターで使えるという考え方もあるが、アダプター利用は推奨されず、端末側の電子接点を引っ掛けて破損させる場合もあるため、端末に合わせたサイズのSIMを買うのが原則だ。
SIMはパッケージに入っており、お店では購入したらそれを渡されるだけ。通常の携帯電話を契約するために小一時間待たされるのとは違って、時間がない場合でも問題なし。ただし、アクティベーション作業は自分でしなければならない。
その作業は、インターネットにつながったパソコンとクレジットカード、メールアドレスを用意して行なう。最初に料金プランを選び、受け取ったSIMにある番号を打ち込み、クレジットカードで支払い方法を設定。IIJmioからのお知らせを受け取るためにメールアドレスを入力するだけですぐに手続き完了となった。
BIC SIMのメリットでもあるWi2 300の利用は、IIJmioの開通後に手続きを行なう。その際にSIMカードに書いてある番号が必要となるため、この作業もまとめてやったおいたほうがいいだろう。
端末側の設定をして利用開始、LTEの速度も十分!
LTEの通信、公衆無線LANのどちらも開通設定が完了したら、次にスマートフォン側の設定をする。使える端末はSIMフリー機のほかに、ドコモのスマートフォンのほとんどが利用可能。
今回は約1年前にドコモから発売された「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」(シャープ製)を使ってBIC SIMを試してみた。
やり方はSIMカードを挿入し、設定のモバイルネットワークからAPNの設定を行なう。APNの設定値はSIMのパッケージに書いてあるのでそのとおりに入力する。この設定を行なうとすぐにつながり、データが流れてくる。早速速度を測ってみると、(時間帯にもよるだろうが)LTEらしい速度が出ていた。
一方、公衆無線LANは少し利用が面倒だ。利用場所に合わせて指定のアクセスポイントに無線接続し、ウェブブラウザーを立ち上げると自動的に認証画面にジャンプする。ここで指定されたIDとパスワードを入力すると無線LAN接続が利用できるようになる。接続アプリも用意されているのでうまく活用したい。
早速、Wi2 300で使える「モバイルポイント」のエリアになっているファーストフード店で公衆無線LANを試してみたが、速度があまり早くない点が残念だがなんとか実用レベル。無料で使えて通信容量もセーブできるとあれば、積極的に使ってみようと思った。
データ通信と音声通話を分ける2台持ちへ
このままでは単に購入したデータ通信の分だけ費用が増えることになる。そこで今まで持っていた回線は音声専用にしてしまいたい。
端末のデータ通信をオフにするだけではダメで、キャリアに申し出てパケット定額オプションを外し、ISPオプション(spモード/LTE NET/S!ベーシックプラン)を解除すると一気に安くなる。本当に音声だけならばドコモとauは月額805円から維持できる。
ただし、一部で解除できないオプションがあるなどルールは複雑で、キャリアメールがなくなる、操作を失敗すると一気に高額請求になるなどの問題もあり、慎重に進めたいところ。自分のキャリアとよく相談して解除することをおすすめする。
次回は格安SIMで使う端末について考察してみる。
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