やっぱり画質は撮像素子のサイズに比例する!?
本特集でピックアップした新製品は、ミラーレス一眼からコンデジまで揃っており、素子サイズも一番大きいのでAPS-Cサイズ、一番小さいので1/2.33型まであらゆる大きさのものがあるが、全体を通して見るとAPS-Cサイズ素子のソニー「α6000」がかなり優秀。次いでキヤノンの「PowerShot G1X Mark2」の画質がいいと感じた。
「Nikon 1 V3」と「J4」は、いままでのNikon 1シリーズの印象に比べるとちょっと解像力不足を感じた。シャープネス処理の甘さとレンズの解像力不足が原因の可能性がある。
コンデジで健闘したのがパナソニックの「DMC-TZ55」だ。一番素子サイズが小さい割には遠景の解像力や高感度の性能は高い。ただし、最低感度からも確認できるノイズがネックだ。
結局は素子サイズがほぼ、画質評価にそのまま繋がるに近い結果となったが、意外に小さいサイズでも画質は十分に得られるのも確認できた。特にパナソニックのDMC-TZ55のMOSセンサーはまだまだ進化する可能性が感じられる。
またオリンパスの「SH-1」では最近多く見られる1/2.3型の裏面照射型CMOSセンサーを使用しているが、こちらはセンサーと画像処理システムの適合性がまだ取れてない印象だ。
個人的には、裏面照射型センサーは低感度でも元々ノイズが多く、ノイズを消すためのノイズリダクションをうまいあんばいでかける必要があるが、SH-1ではちょっと多めに処理してしまっている印象だ。
正直な所、究極に画質を求めるならやはりセンサーサイズの大きな機種がいいが、どの辺までを求めるかで変わってくる。コンデジでも使用用途によっては十分な画質が得られると思う。
次回は画質ではなく、機能面で楽しめる部分を中心に使い勝手を紹介する。
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