Xiaomi、Lenovo/Motorola、そしてAmazon
SamsungとHTCが苦しんでいる一方で、中国のZTEは3月末に発表した2013年の業績報告で黒字転換を報告した。2012年に赤字を計上してからの回復だが、中味を見るとスマートフォンなどの端末事業というより、通信機器事業が好調だったことが大きいようだ。
だが、ZTEはハイエンド端末に大きなフォーカスを置いている最中で、今後Huaweiとともに価格競争を持ち込んでくるだろう。中国ではXiaomiなどの新興中国ベンダーも気になるが、GoogleからMotorolaを飲み込むことで合意しているLenovoが、一気にスマホのコモディティー化を進めると予想できる。
そのGoogleは4月9日、Motorolaの新COOとしてRick Osterloh氏を任命した。Osterloh氏はMotorolaによるGood Technology(携帯電話用の電子メールアプリなどの開発会社)買収により入社(Motorolaはその後Good Technologyを売却している)、その後Skypeを経由してMotorolaに戻ったという人物で、Lenovoは「Googleから自社へのスムーズな移管と、今後の成長を実現してくれると確信している」とコメントしている。
今年前半はAmazonが(やっぱり)スマートフォン市場に参入することも一部で予想されている。忘れてはならないMicrosoftによるNokia買収、これも秒読みに入った。長い激動期にあるモバイル市場だが、いまだに落ち着きそうにない。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている
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