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コンパクトなPCではじめるPCハイレゾオーディオ 第1回

USB接続が手軽! PCのハイレゾオーディオ再生環境構築術

2014年04月08日 12時00分更新

文● 外村克也

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PCのオーディオデバイスとして機能する
アンプ内蔵USB DAC

コルグのUSB DAC「DS-DAC-100」。192kHzまでのハイレゾ音源と、DSDのネイティブ再生が可能。実売価格は4万9000円前後

コルグのUSB DAC「DS-DAC-100」。192kHzまでのハイレゾ音源と、DSDのネイティブ再生が可能。実売価格は4万9000円前後

 PCにIntel HDオーディオやRealteck HDオーディオが搭載されている場合は、単体でハイレゾ音源の再生が可能だ。しかし、PC内部のノイズ干渉を受けやすかったり、肝心なアナログ出力部分が貧弱だったりするため、ハイレゾ音源を再生してもCDとの違いが明確には感じられないだろう。

 ハイレゾ音源の音質を最大限に引き出すには、USB DACを別途用意するのが手っ取り早い。ハイレゾ対応のUSB DACにはいくつかの種類がある。96kHz/24bitまでの再生ができる代わりにコストを押さえている製品や、384kHz/32bitまで対応する高価な製品、DSDの再生に対応した製品などもある。

スピーカーやヘッドフォンもハイレゾ仕様がおススメ!?

 音を出すためのスピーカーやヘッドホンも必要となる。厳密には、どの製品でもハイレゾ音源を再生可能だが、パッケージなどに対応をうたっているものとの違いは再生可能な周波数帯だ。

 たとえばソニーでは、40kHzまでの音を再生できるものをハイレゾ対応としている。CDなどの音源では20kHz以上の音はほぼ出ない。逆にいえば、人間の可聴範囲と言われる20kHzギリギリまでCDでは表現ができたのだ。

 ハイレゾ音源ではさらにそれを上回る音を出すことが可能となっているため、スピーカーやヘッドホンがこうした高周波を表現できるかどうかがキモとなるというわけだ。

クリプトンの「KS-1HQM」(96kHz/24bit対応)や「KS-3HQM」(192kHz/24bit対応)といったハイレゾ対応のDACを内蔵したスピーカーもある。これなら別途USB DACを用意する必要はない。KS-1HQMのメーカー直販価格は5万1300円だ

クリプトンの「KS-1HQM」(96kHz/24bit対応)や「KS-3HQM」(192kHz/24bit対応)といったハイレゾ対応のDACを内蔵したスピーカーもある。これなら別途USB DACを用意する必要はない。KS-1HQM(写真)のメーカー直販価格は5万1300円だ

 目的のフォーマットによってもシステム構成がガラリとかわってくる。そのなかから、好みにあった環境を作り上げていくのが、PCオーディオの醍醐味でもある。

 こうしたPCオーディオの再生の基本を学んだところで、次回は再生に必要な機材の選び方を具体的に見ていきたいと思う。

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